重要なお知らせ
更新日:2024年10月6日
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県内には日光・八溝・高原・みかもの4 カ所の林業地があり、スギやヒノキなどの豊かな森林が広がっています。これらを加工したとちぎ材は品質が良く、住宅や商業施設などさまざまな建物に使われています。本特集ではとちぎ材の魅力に迫ります!
とちぎ材の建築物
とちぎ材をふんだんに使用した「栃木県林業大学校」。優れた強度と工夫を凝らした構造により、大空間を実現
「道の駅ましこ」
那須町の商業施設「GOOD NEWS NEIGHBORS(グッド ニュース ネイバーズ)」
特に日光や八溝で林業が盛んだったといわれています。日光の木材は川を利用して江戸に運ばれ、町民の建築材として利用されました。また、黒羽藩では日本最古の林業技術書といわれる「太山の左知(とやまのさち)」が編さんされました。
栃木県は降雪が少なく一年を通じて気温・降雨のバランスが良いことから、良質な木が育ちます。木材が真っすぐで、丸太の断面がほぼ真円、中心部の偏りが小さいという特長も。見た目だけではなく、強度にも優れているため、建築材として高い評価を得ています。
丸太や製材品(柱、板など)の生産量は関東随一!
断面の美しい「とちぎ材」
円のゆがみがある木材
今、県内の森林(スギ・ヒノキ)は伐採に適した時期で、適切に管理しないと荒廃してしまいます。“伐(き)って、植える”ことで森林が若返り、二酸化炭素の吸収力が高まるとカーボンニュートラル※の実現にもつながります。
また、花粉の少ない「少花粉スギ」に植え替えることで、花粉症への対策にもなります。
※ 二酸化炭素排出量実質ゼロの社会
実際にとちぎ材を使って建築をした方に、その魅力を伺いました。
「構造材にもとちぎ材を使用した建物は、木ならではの調湿作用で蒸し暑い時期も快適です。靴で歩く板張りの床はクッション性があって心地良いし、何より“見た目の温かさでくつろいで過ごせる”とお客さまにも喜んでいただいています」(代表取締役社長 古沢稔さん)
柱のない広々とした店内
「地元に根差した酒造りにこだわり、重要な役割を持つ麹室・麹蓋に“木工のまち鹿沼”の木材を使いました。いずれ、ここで生まれた酒がコンテストで良い賞をとることで、他の酒蔵でも“鹿沼杉の麹室を作ろう”という流れにつながればうれしいです」(代表取締役社長 小林一三さん)
鹿沼市産の杉を100%使用した麹室(こうじむろ)
「外壁・内装ともにとちぎ材を取り入れた家に。玄関に入ると木の香りが迎えてくれて、ホッとします。無垢材は温かみがあってさらりとした触り心地も良いです。木材は断熱・調湿の効果もあるのでとても快適です。ストーブのまきもとちぎ材を使う予定。冬の訪れが楽しみです」(Sさん)
温かみのある板張りの外観
県では、住宅の新築時にとちぎ材の利用量に応じて最大60 万円、増改築時に最大22.5 万円を助成しています。ぜひご活用ください。
▼要件や申請方法など、詳しくはこちら
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d07/boshu/kensanzai/kensanzaipage.html
“木づかい”とは、豊かな森林を次世代に引き継ぐため、とちぎ材を日常生活などで積極的に活用すること。そのため、県では行政、林業関係事業者県民が一緒になって「木づかい」をすることを「とちぎ木づかい条例」で定めています。
まずはテーブル、椅子、キッチン雑貨(箸やカッティングボード)など、身の回りの物をとちぎ材に変えることから始めてみませんか!
▼とちぎの木製品を取り扱っている企業はこちらからチェック
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d07/work/ringyou/kensanzai/totiginoiikimokuseihinnkatarogu.html
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