とちぎ県民だより1月号〔新年知事あいさつ〕

写真「渡良瀬の輝き」(栃木市)／撮影・柏瀬 仁さん

    昨年は、栃木県誕生150年の節目であり、また、我が国で初めてとなるG７男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が本県で開催され、記念すべき一年となりました。各国代表団の皆様には、本県の誇る「本物」と、地元の皆様の温かいおもてなしに対し、高い評価をいただきました。今後は、大臣会合の開催を契機とした男女共同参画に対する関心の高まりを生かしながら、社会全体の機運醸成を図るとともに、女性の経済的自立などの課題解決に向けた施策を展開し、女性活躍を一層推進していきたいと考えております。

    また、栃木県重点戦略「とちぎ未来創造プラン」に掲げた本県の将来像「人が育ち、地域が活きる    未来に誇れる元気な“とちぎ”」の実現に向け、人口減少問題の克服と地域の活力維持を目指す「とちぎ創生15（いちご）戦略〈第2期〉」と相互に連携を図りながら、各プロジェクトを着実に展開して参ります。

    特に、深刻さを増す少子化への対応については、昨年、「とちぎ少子化対策緊急プロジェクト」をとりまとめたところであり、結婚、妊娠・出産、子育ての各ライフステージに応じた切れ目ない支援に全力を尽くして参ります。

    さらに、長期にわたりコロナ禍の影響を受けた県内経済の回復を確かなものとし、持続的発展につなげていくため、積極的なグローバル展開による地域経済の活性化を図るほか、全ての県民がデジタル技術の活用による恩恵を享受し、便利で快適に暮らし続けることができる社会の形成を目指すとともに、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素化の取組をオール栃木体制で進めて参ります。

    加えて、県立美術館、図書館及び文書館については、現在、「文化と知」の創造拠点として一体的に整備する構想の策定を進めているところであり、新たな施設が本県の文化振興の中核として、長く県民に愛され、誇りに思えるものとなるよう、丁寧に検討して参ります。

    時代が大きく変化する今、その潮流をしっかりと捉え、多様なニーズに対応しながら、「新しいとちぎ」づくりに取り組んで参りますので、県民の皆様のより一層の御理解と御支援をお願いいたします。

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