重要なお知らせ
更新日:2024年3月3日
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近年では、ハンターの減少、中山間地域の過疎・高齢化などにより、野生動物の生息分布が拡大。農林業や生態系などに及ぼす被害が深刻化しています。こうした被害を防ぐための重要な対策の一つである、鳥獣捕獲の役割について理解を深めてみませんか。
●草食でさまざまな種類の植物の葉や樹皮を食べる
●繁殖力が強く、毎年5 ~ 6月ごろに1頭を出産
●日中は森林に、夜間は人里に下りるが、慣れると日中も姿を見せることも
●主に植物を中心とした雑食
●繁殖力が強く、毎年4~6月ごろに4~ 5頭を出産
●昼間に行動するが、人里周辺では人を警戒して夜間にも活動
●学習能力が高く、環境に合わせて行動を変化させることも
●果実や魚、昆虫、動物など幅広く食べる雑食
●冬眠期間中に1~2頭を出産
●縄張りを持たないため行動範囲が広く、餌を探して歩き回る
●朝夕の薄暗い時間帯に盛んに活動し、人がいる場所では主に夜間に活動
大切に育てた農作物や長い時間をかけて育まれた森林が、野生動物に食べられてしまっています。県内の農林業被害金額は約3.8億円(令和4年度)で、その大半はシカやイノシシ、クマによるもの。特に林業被害は近年増加傾向にあります。
野生動物が増えてすむ場所が広がることにより、山の植物が食べ尽くされ、そこに生息する生き物の種類が減っています。特に希少な高山植物の数が減ってきています。
こうした被害を防ぎ、野生動物と共生するためには、すみかにならないように環境を整えたり、侵入防止柵を設置したりするほか、捕獲による適正な個体管理も大切な取組。森の番人ともいわれるハンターは重要な役割を担っています。
1≫山中を歩き回り、野生動物が残した足跡などを探す
2≫獣道や足跡、ふんなどから野生動物の通り道を突き止める
3≫わなや網、銃を使って野生動物を捕獲する
狩猟免許試験に合格して免許を取得し、活動を行う都道府県で登録します。免許は「網猟」「わな猟」「銃猟」の3種類。種類ごとに免許の取得が必要です。
※猟銃の所持には別途手続きが必要です
地域の獣害対策や個人の趣味など、免許取得の目的はさまざま。近年は農林業者が被害防止のために自ら免許を取得するケースも。男女問わずに若い世代の取得者も増えてきています。
狩猟免許試験は毎年3回程度、おおむね7 ~ 11月に行われ、県では初心者向けの技術講習会も実施しています。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/syuryou.html
栃木県猟友会事務局長 小堀 大助さん
※ハンティングベスト着用
Q.狩猟を始めたきっかけを教えていただけますか?
A.もともとは、競技射撃をやっていました。クレー射撃のルーツをたどったら鳥撃ち猟だと知り、狩猟を始めました。その時に猟友会のメンバーになりました。
Q.狩猟の社会的な役割など、感じることはありますか?
A.“猟友会”そのものの目的は、狩猟を楽しむことです。しかし昨今は、農林業への被害が大きくなり、業務として野生動物を捕獲することが増えています。捕獲をすることで、地域の方から感謝されることも多いですよ。会員は“自分たちのスキルが社会の役に立っている”と、改めてその存在意義を感じていると思いますね。
Q狩猟の魅力はどんなところですか?
A.人間の本能的な、“自分で食べるものは自分で獲ってくる”という感覚を、肌で感じられるところでしょうか。自然環境を守ることも魅力の一つ。今、若い方の関心も高まっていますので、仲間を増やしていきたいと考えています。
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