重要なお知らせ
更新日:2023年4月2日
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本県は日光国立公園やラムサール条約湿地である奥日光の湿原および渡良瀬遊水地など豊かな自然環境に恵まれています。一方でその自然の中には、絶滅の危機に瀕している動植物等も存在します。これらを守るためには、多くの方にその大切さを理解していただくことが重要です。皆さんも、まずは身近な自然に目を向けてみてください。
地球上にはさまざまな生き物が存在し、互いに影響し合って生態系を形成していますが、人間の活動等によりこれが脅かされています。県では人と自然が共生していくため、県内で絶滅の恐れのある野生動植物等をその危険度に応じてランク付けした「栃木県版レッドリスト」を策定し、定期的に改訂を行っています。
動物・植物・菌類は、今回の改訂で 19種増加 し、1,555種 に!
新たに追加:32種 削除:13種
※継続して掲載されている種でも、ランクの変更あり
昆虫:草地が管理されなくなったり、外来種が侵入したりすることによる環境悪化
藻類:灌漑用のため池が利用されなくなったことによる水質悪化や埋め立てによる生育地減少
中には、これまで県内で確認できなかった種が、自然環境調査が進んだことにより新たに生息・生育が確認
されたという事例もあります。
リスト掲載種の一例をご紹介します。
ランク
【改定前】
絶滅
【改訂後】
絶滅危惧Ⅰ.類
1968年以後の記録はなく、絶滅したと思われていた。2020年に宇都宮市内の林内で7株に花を確認。翌年以降2年連続で同所において確認される
宇都宮市 撮影:星 直斗さん
ランク
【改定前】
非掲載
【改訂後】
絶滅危惧Ⅰ.類
従来本県では極めてまれな旅鳥と考えられていたが、2015年冬季に少なくとも1羽の越冬を確認。2020年にも越冬が記録された
栃木市 撮影:深井 宣男さん
※環境省鳥類標識調査における捕獲個体
県では、自然に悪影響を与えるさまざまな要因を減らすため、対策を講じています。
一定規模以上の開発は、現況調査および希少種等の保全対策の実施を指導
市町や関係団体、県民の協力を得て、駆除等を実施
希少種の中でも国の天然記念物に指定されている「ミヤコタナゴ」は、本県と千葉県の一部でしか生息が確認されていない種。地域住民と共に生息環境を整えるなど、保護活動を実施
掲載種の検索・閲覧が可能で、分布情報や写真等を掲載しているサイト
4月15日(土曜日)から通年でテーマ展を開催
※詳しくは、同館ホームページ(外部サイトへリンク)でご確認を
お問い合わせ
広報課
〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館3階
電話番号:028-623-2192
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