宇都宮市中央卸売市場とトーホク種苗清原育種農場を視察しました（とちぎ農業未来塾）

「とちぎ農業未来塾」は、栃木県内で農業経営を始めたいと考えている方を対象としたいわゆる就農準備校です。年間を通じて、就農に必要な様々な研修が行われています。

　基礎研修では、視察研修として宇都宮市中央卸売市場とトーホク種苗清原育種農場を訪れました。市場では、農産物流通のしくみやその中核となる市場の役割、生産者と市場の取引等について学びました。地元だけでなく全国各地から集まる農産物を目の前にして、農産物の生産と出荷への意欲が高まりました。

　育種農場では、種苗生産ならではの衛生管理の行き届いた農場を目のあたりにし、野菜の育種（新たな品種を作り出すこと）には多大な労力と長い年月を要することを知りました。特に、低温処理室で人工的に季節を調節したり、暖地の農場とのリレー栽培で育種年月を短縮するなどの工夫には驚きました。そして、新品種を育成する権利は知的財産として種苗法によって守られていることを学び、農業生産の原点となる種（タネ）の重要性について改めて認識しました。

　今後の研修風景についても、適宜、みなさんにお届けしていきます！

宇都宮市中央卸売市場青果物棟