令和３年度とちぎ農業ビジネススクールを開催しました（第９回～第11回）

　とちぎ農業ビジネススクールは、県内で経営の高度化を目指す農業者の方を対象としたスクールで、今年度は12名の受講生が参加しています。

　第9回（10月5日）は、農産物マーケティングについて他県の優良事例をもとにマーケティングとは何か、マーケティングの4P分析やSWOT分析等を学びました。各自SWOT分析を実施し、自己の経営の分析結果を基に経営戦略目標をたて、戦術の展開内容を検討しました。併せて、年度別の工程表を作成しました。

　第10回（10月19日）は、地元企業のものづくりに対する理念や考え方等について学び、ビジネスチャンスを探るため、県内企業調査を行いました。午前は、栃木小松フォークリフトにおいて、午後は、株式会社関東農産において、会社の概要や経営理念についての説明を受け、施設や工場を視察しました。

　第11回（11月2日）は、「商品開発手法とマーケティング戦略」として、他県の優良事例をもとに新商品開発をする際のポイント等について学びました。また、グループワークでは、実際に販売されている商品を使って、ポジショニングマップを作成し、マーケティング戦略や競合品との差異化を明確にする方法等について学びました。

　受講生からは、「グループ演習で意見を出し合って話し合いができたことが良かった」「県内企業調査では、経営理念や行動指針がとても素晴らしく、商品にきちんと活かされているなと思った」「ポジショニングマップという市場調査のやり方を学ぶことができた」などの声がありました。

　今後も、経営者としてのレベルアップに必要な実践的な研修を行い、受講生の経営内容に応じた経営改革プランを作成していきます。