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更新日:2021年10月30日
ここから本文です。
この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。
日時:令和3(2021)年10月28日(木曜日)午後1時30分から
場所:県庁大会議室1
(報告事項)
1.やってみっぺいちご隊の募集について
2.元気シニア活躍応援窓口の設置について
3.「栃木県障害者ICTサポートセンター」の設置について
(話題事項)
1.環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」のサービス開始について
(栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果)
1.第68回栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果について
(質疑事項)
1.新型コロナ対策について(その1)
2.「地域ブランド調査2021」の結果について
3.衆議院議員選挙について
4.新型コロナ対策について(その2)
5.「栃木県障害者ICTサポートセンター」の設置について
6.令和3(2021)年度栃木県政世論調査の結果について
7.新型コロナ対策について(その3)
8.新型コロナ対策について(その4)
9.福田陽氏に対する判決の結果について
10.新型コロナ対策について(その5)
11.新型コロナ対策について(その6)
12.Go To Eatについて
やってみっぺいちご隊の募集についてでございます。
シニア世代の方々が積極的に社会貢献活動などに参加し、地域で活躍していただく取り組みとして、「やってみっぺいちご隊」の募集を11月1日から開始いたします。
このいちご隊は、社会参加活動に意欲のあるシニアを募集・登録し、活動への意識を高め、地域で活躍していただくもので、生涯現役社会の実現に向けた機運醸成と活動へのきっかけづくりとなる取り組みであります。
登録者には、やってみっぺいちご隊の「登録証」のほか、私が胸に着けております「会員証(缶バッジ)」を送付いたしますので、ぜひ身に着けて、ボランティアや地域活動などに積極的に参加していただきたいと思います。
また、県からLINEアプリで活動に関する情報も提供しますので、身近なシニアの方に周知してほしいと思います。
とちぎのシニアがこれまで培った知識や経験などを生かし、地域社会の担い手として元気に生き生きと活躍できる環境づくりの推進を図ってまいります。
元気シニア活躍応援窓口の設置についてですが、シニアの社会参加活動に関する相談等に対応するため、とちぎ生涯現役シニア応援センター「ぷらっと」をとちぎ健康の森に設置しております。
社会参加活動に意欲のあるシニアが、活動を始めるためのサポートを身近な地域でも受けられるよう、11月1日から、13の市町老人クラブ連合会において、元気シニア活躍応援窓口が設置されます。
この窓口は、県との業務協力の協定に基づいて市町老人クラブ連合会に設置されるもので、「ぷらっと」と連携し、地域における社会参加活動に関する情報提供や関係機関等の案内を行ってまいります。
「ぷらっと」と各市町の窓口が連携して、活動を始めるためのサポートが身近な地域で受けられるよう、シニアがいつまでも生き生きと活躍できる体制整備を支援してまいります。
「栃木県障害者ICTサポートセンター」の設置についてでございます。
社会全体のデジタル化が進展する中、ICT機器等の利活用に関心がある障害者を支援するため、11月1日に、「栃木県障害者ICTサポートセンター」を「とちぎ視聴覚障害者情報センター」内に設置いたします。
同センターでは、視聴覚障害者を中心として、専門の相談員がICT機器の利活用に関する相談対応を行うほか、地域別講習会の開催や障害者のパソコン等の使用に関する支援を行うためのボランティアの養成・派遣を行うものでございます。
今後は、このセンターを拠点として、障害のある方のICT利活用をサポートすることで、情報バリアフリー化を推進し、「とちぎ未来創造プラン」に掲げたプロジェクト「誰一人取り残さない地域共生社会づくり」の実現に向け積極的に取り組み、障害者の自立と社会参加を促進してまいります。
国内初の環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS(マース)」のサービス開始についてでございます。
栃木県を含むコンソーシアム6社は、本日から、日光地域におきまして国内初の環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」のサービスを開始します。
「NIKKO MaaS」は、鉄道・バスをセットにしたお得なデジタル限定フリーパスやEV・PHVカーシェアリング等の環境にやさしいモビリティー、拝観・入場チケット等の観光コンテンツを「NIKKO MaaS WEBサイト」からワンストップで検索・購入・利用できるサービスでございます。
「NIKKO MaaS」では、マイカーによる来訪から鉄道への転換を促進することにより、日光地域の渋滞緩和を図るとともに、走行時にCO2を排出しないEVの導入や急速充電器等の設置を推進し、観光地域における脱炭素社会構築に向けたモデル的な取り組みとなることを目指しております。
各観光施設では、感染防止対策の徹底を図り、多くの来訪者をお待ちしておりますので、「NIKKO MaaS WEBサイト」を御活用いただきまして、日光地域の魅力を楽しんでいただきたいと思います。
コロナ対策本部会議の結果について申し上げます。こちらもモニターを御覧になっていただきながらお願いいたします。
【1 はじめに】
本日、第68回の本部会議を開催しましたので、内容についてお知らせをするものです。
本県の新規感染者数や療養者数は、全国の状況と同様、減少傾向が続き、その結果、病床使用率などの病床のひっ迫具合を示す指標も改善傾向が続いております。
こうした状況を踏まえ、医療提供体制の状況等を確認するとともに、今後の対応について協議するため、対策本部会議を開催いたしました。
【2 感染状況を踏まえた警戒度について】
まず、本県の警戒度基準についてですが、病床使用率や人口10万人当たりの新規感染者数など、7つの指標がありますが、「感染経路不明割合」を除いた全ての指標が最低レベルであるステージ1となりました。
【3 警戒度レベル及び要請内容等】
新規感染者数や療養者数が着実に減少した結果、病床使用率も改善し、医療提供体制への負荷が軽減しております。また、警戒度指標の多くがステージ1まで下がったことを受け、本県の警戒度レベルはステージ2からステージ1に引き下げることといたしました。
感染が落ち着いている状況が続いていることから、イベントの開催制限や飲食時の人数制限等を緩和することといたします。
一方、今月末のハロウィンをはじめ、クリスマス、大晦日など、年末に向けて多くの人が集まる機会となる行事が続きますことから、引き続き、県民・事業者の皆様に対して、基本的な感染防止対策の徹底等、呼び掛けを継続します。
県版ステージ1「感染観察」において協力要請する区域は県全域、期間は10月31日(日)からとします。なお、終期は設定せず、今後、感染状況等によりステージを上げる場合に再度設定することといたします。
次に、県民の皆様への協力要請ですが、日常生活を過ごすに当たり、今後とも密を避ける、マスクの着用等新しい生活様式の実践、大人数や長時間の飲食など感染リスクが高まる5つの場面に注意するなど、基本的な感染対策の徹底をお願いいたします。
なお、これまで、5人以上の飲食は原則行わないようお願いしておりましたが、10月31日以降、人数制限を緩和し、5人以上での利用も可能とします。その際、とちまる安心認証店をはじめとした感染対策が徹底された飲食店を利用するとともに、飲食店等が実施している感染防止対策に協力いただくようお願いいたします。
続いて、事業者の皆様への協力要請でありますが、テレワークや時差出勤など、人との接触機会を低減する取り組みの継続をお願いします。
また、業種ごとの感染拡大防止ガイドラインの徹底や新型コロナ感染防止対策取組宣言の実施をお願いいたします。なお、飲食を提供する皆様につきましては、改めて、アクリル板等の適切な設置や座席間隔の確保、換気の徹底などの取り組みをお願いします。
続きまして、イベントの開催に関する協力依頼でありますが、人数上限を5,000人または収容率50%以内のいずれか大きい方とし、これまでお願いしていた収容率50%以内であっても1万人以下としていた人数上限を外すことにします。また、開催時間についても、これまで21時までとしておりましたが、開催時間の制限もなくすことといたします。
とちまる安心認証につきまして、県内の2割以上の飲食店に取得していただいておりますが、さらなる認証の普及を図っていきたいと考えております。
県として、認証店の利用呼び掛けを行うとともに、Go To イートの新規登録や県民一家族一旅行地域限定クーポン利用店舗登録の条件にもしておりますので、飲食店の皆様におかれましては、ぜひ認証の取得に向けて御検討願いたいと思います。
また、県民の皆さんにおかれましては、外食の際は、安心して飲食できるとちまる安心認証店の積極的な利用をぜひお願いいたします。
次に、モニター表示はありませんが、Go To イートキャンペーンにつきまして、食事券の販売開始日が11月10日(水)に決定いたしました。
食事券は、県内の郵便局の窓口のほか、福田屋百貨店、東武百貨店、イトーヨーカドー宇都宮店などで購入ができます。
県民の皆様には、ぜひ、とちまる安心認証店など、感染対策が徹底された店舗を選んで御利用いただきますようお願いいたします。
また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた酒蔵店等を支援するため、「『とちぎのお酒』で乾杯キャンペーン!」を、11月5日(金)から開始します。
本キャンペーンでは、インターネットで「とちぎのお酒」を購入した際に送料を無料とし、さらに、とちぎの特産品をプレゼントいたしますので、こちらもぜひ御利用いただきますようお願いいたします。
次に、ワクチン接種について、10月26日時点の1回目の接種率は、全人口比で76.62%、12歳以上人口比で84.48%となっています。11月中旬には、全人口の75%、接種対象であります12歳以上人口比では、80%を超える県民の皆様に2回目接種が実施される見込みとなりました。また、集団・個別接種ともに予約が埋まらない状況になっていることから、希望する県民の皆様への2回接種は、大部分が11月中旬までに完了すると考えております。
こうしたことから、県営の大規模接種会場であるとちぎワクチン接種センターにおきましては、11月末までに接種を終えることとします。
なお、12月以降は、11月末までに2回目接種を受けられなかった方の接種機会を確保するため、とちぎ健康の森会場に接種日を設けることとしております。詳細は決まり次第お知らせいたします。
続きまして、追加接種(3回目)についてですが、2回目接種からおおむね8カ月以上を経過した方に1回の追加接種を実施することになります。
今後とも、接種の実施主体である市町への支援はもとより、県におきましても、来年3月ごろを目途に県営接種会場を改めて設置する予定であり、追加接種の円滑な実施に向けて、市町と緊密な連携を図り、準備に万全を期してまいります。
この夏の感染拡大を踏まえた今後の保健・医療提供体制の整備に向けて検討を進めておりますが、その概要をお知らせいたします。
まず、本県の目指す姿として、感染拡大時においても、陽性となった全ての患者が速やかに、かつ継続して保健所や医療機関から健康観察や必要な医療を受けられる体制を維持・構築することとします。その上で、この夏の2倍程度の感染力などを想定しつつ、今後の最大の新規感染者数等を推計した上、5つの項目に沿って今後の対応方針のポイントをまとめました。
要点のみ、本日説明します。まず「健康観察・診療等の体制」についてですが、感染拡大の状況に応じ、保健所の人員増強を迅速に行うとともに、宿泊療養施設のさらなる確保に向けて調整を進めます。
「入院等の体制」では、最大確保病床数のさらなる確保に向けて調整を進めるほか、病床の効率的な活用や重症対応力の向上に取り組むとともに、自宅療養者のうち有症状(症状のある方)・急変対応が必要な方が80名程度と推計し、最大100床程度の臨時医療施設の設置を目指してまいります。
なお、今後、具体的な内容を詰めた上で、11月末に最終的な計画を国に提出いたします。
また、インフルエンザ流行期に備え、多数の発熱患者が適切に相談・診療・検査を受けられるよう、検査体制の点検を行いました。新型コロナとインフルエンザによる発熱患者の検査需要について、一日最大で9,285件となる見通しに対し、これを上回る診療・検査体制があることを確認した旨、お知らせいたします。
改めて、発熱時は、まずかかりつけ医に受診について電話相談いただくようお願いします。かかりつけ医に相談できない場合は、受診・ワクチン相談センターに御相談いただくか、県ホームページで診療・検査医療機関名を公表しておりますので、そちらで診療可能な医療機関を御確認願いたいと思います。
【4 おわりに】
警戒度レベルがステージ1となるのは、現在の警戒度基準となった本年3月以降初めてでございます。この夏に県内を襲った第5波は収束いたしましたが、これまでの県民、事業者、医療関係者の皆様の御協力があってのことであり、改めて心から感謝を申し上げます。
ワクチン接種が進む中、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図っていくことが重要でございます。今後、月末のハロウィンなど、年末に向けて人が集まる機会となる行事が続きますが、「会話する=マスクする」で、マスクの着用など基本的な感染対策の徹底をしていただくとともに、外食する場合にはとちまる安心認証店を御利用いただくことに加え、早期にワクチンを接種してもらうことも含め、引き続き、自分や家族の命を守るための取り組みを継続いただきますよう、お願い申し上げます。
県としても、新規感染者数の増加を抑え、医療提供体制への負荷が低減した状態を継続させるとともに、市町・関係機関と連携して、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図る取り組みに全力で対応してまいります。以上です。
記者:感染拡大防止と経済活動の両立というところで、2点質問させていただきます。
まず新型コロナ関連で、県内の新型コロナ新規感染者数の推移を見ますと、一日の新規感染者数がゼロになるなど、減少傾向にあります。まず、感染者が減少した理由をどのようにお考えか、御意見をお伺いいたします。
知事:新規感染者数の警戒度レベルは10月15日以降、全療養者数の警戒度レベルは10月13日以降、警戒度レベル1の状態が続いております。警戒度に係る総合的な判断としてステージ1とするのは、現在の警戒度基準になった3月以降初めてですが、昨日27日には8カ月ぶりに感染者ゼロとなったところでもあります。ようやく収束の時期を迎えたのだと思っております。
この理由についてですが、国の専門家会議では、「連休や夏休みの影響の減少」、「感染者急増や医療逼迫の情報・報道により行動変容が起こった可能性」、「ワクチン接種が現役世代を含め進んでいること」などが言われております。国においては明確な理由を示せないようでありますが、栃木県におきましては、事業者や県民の協力や、2回目のワクチン接種率が7割程度に至ったことなどは、感染者数の大きな減少の理由になったものと考えております。改めて、県民の皆さんや、飲食店をはじめとする事業者の方々にお礼を申し上げたいと思います。
記者:ありがとうございます。
記者:続きまして2点目、経済活動、とりわけ県の魅力発信また向上についてですが、先ごろ、民間調査会社の地域ブランド調査、これは一つの指標ですが、2021年の都道府県魅力度ランキングが発表されました。
栃木県は、昨年の47位から41位に順位を上げました。これについては、知事からのコメントで、調査結果にかかわらず、県産品販売、観光誘客、移住・定住を重点分野として取り組むということでおっしゃっておりましたが、このほか、観光地と栃木県の結び付き、また、企業の事業所・本社移転や企業誘致策など、来年度に向けてどのような分野に重点的に取り組むかお聞かせ願います。
知事:魅力度ランキングにつきましては、マスコミの注目度も高く、魅力度が都道府県の魅力を総合的に評価しているような誤解を招いていると思います。数ある調査の中の一つに過ぎない、その結果で一喜一憂するものではないと思っております。
がしかし、昨年は最下位になりましたので、最下位県としては、調査の在り方について意見を直接ぶつけることは重要なことだということから、行動に及びました。
今回、最下位を脱出したことにつきましては、ツイッターで「栃木41位」がトレンド入りするなど反響がありました。その中には、県民の皆様自身が喜びの声やとちぎの魅力を発信する投稿なども数多く見受けられました。
多くの県民の皆さんが“ふるさととちぎ”に対して愛着や誇りを持っていることを改めて実感しました。栃木県の魅力発信に御尽力いただいた多くの県民の皆様方にも感謝を申し上げたいと思います。
県では、本年2月に栃木県ブランディング推進方針を策定しまして、県産品の販売促進、観光誘客、移住・定住の促進の3つを重点分野として掲げ、県産品購入や観光におけるリピーターとなって周囲に好ましい評価を広めてくれる「栃木ファン」の強化・拡大を図ることとしております。
結果にかかわらず、本県の地域資源の優れた価値を際立たせるとともに、デジタル時代に適応した手法を取り入れながら、魅力発信に積極的に取り組んでまいりたいと思いますし、11月半ばには大阪でとちぎ企業立地・魅力発信セミナーを開催する予定です。過日のセミナーはオンラインで行い、110数人の参加がありましたけれども、今度は、関西では直接、多くの方々に私から呼び掛けてまいりたいと思っております。
記者:ありがとうございました。
記者:今日の発表事項とは関係ないのですが、選挙についてです。
期日前投票者数が、前回4年前の選挙よりも5割増しぐらいの勢いで第1回目は発表されたのですが、この背景についてどのようにお考えでしょうか。単純に選挙への興味が高まっているとか、うがって考えれば、非常に与野党激戦で盛り上がっているので双方の陣営が固めにかかっているとか、さらに言えば、コロナの感染者も減少してきたところで遊びに行きたい、日曜日は遊びに行くために早めに投票してしまおうとか、いろいろなことが考えられますが、知事はどのようにお考えでしょうか。
知事:24日(日)時点で7万3,853人の方が投票を済ませておりまして、率でいくと4.54%。前回同期で4万8,864人から51.14%増えているという、過去最高の期日前投票者数になっています。
選挙への関心もあると思います。一方で、各市町選管が期日前投票を呼び掛けている。毎回のことですが、だんだんそれが定着してきた。加えて、投票日当日だと密になる可能性があるのですいている時間に行ってくる、こういう思いも当然働いている。それらがミックスされて、過去最高の投票者数ということになっているのではないかと思います。
記者:ありがとうございました。
記者:先ほどのコロナのところで説明のあった、今後の保健・医療提供体制の整備について、2点教えてください。
第5波が拡大しているときにも宿泊療養施設の確保ということで話があったと思うのですが、今この時点でさらなる確保に向けて調整を進めるという部分は、どのぐらい準備して、またこれは状況によっては開け閉めしていくということになるのかもしれないのですが、その辺、どのような体制をつくるのか教えてほしいというのが1点。
もう1つは、その次に御説明のあった臨時の医療施設の設置ですが、これは、既存の建物を利用するだとか、どういったイメージで計画するのかというところを教えてください。
知事:今回の国の考え方は、入院できる病床を2割増やすということになっております。栃木県の場合は第5波では502床のうちの約290床が埋まった。しかし、それだと6割ぐらいだと思いますので、それを8割に上げろというのが国の指示ですから、まずはその2割分を上げることについて、受け入れ医療機関ごとに、人的な整備も含めまして体制整備を行っていただく必要があります。まずはそこで2割上げる仕組み、さらには新たに受け入れる医療機関などを確保するということで、502床プラスアルファ、さらには8割受け入れができる医療機関ごとの体制づくり、この両方を今お願いしているところでございます。
11月末までに報告ということになっていますので、各医療機関とのやり取りをした上で、見込める部分について数字で挙げていきたい。
さらに加えて、臨時の医療施設についても、第6波を想定して、さらに100床程度臨時の医療施設を用意する必要があるということを考えていまして、県南が今回特に感染者が増えたところでございますので、整備するとすれば需要の多いところということになりますが、ついては郡市医師会等とのやりとりが必要になってまいりますので、現在その作業を進めているところであります。
つきましては、どこかの時点で、どの地域に何床程度の臨時の医療施設をどういう形で確保するということについて、御説明する機会を設けたいと思っております。現時点ではおおむね100床程度、臨時病院、野戦病院的なものをつくることで想定しております。
記者:ありがとうございました。
記者:先ほど、「栃木県障害者ICTサポートセンター」を設置し、障害者の自立と社会参加を促進するというお話がありました。改めて、知事から、県内の視聴覚障害のある方に向けて、センターの利用を促すような一言をお願いいたします。
知事:障害特性に合ったスマートフォンの使い方とか、視聴覚障害者のコミュニケーションを支援するアプリを紹介するとか、障害者のICT機器の利活用を高めていきたい。そして、生活満足度を上げる、さらには少しでも安心して生活できるようにするということから、今回センターを設置しまして、専門の相談員を置いて、さらにはボランティアなども今後確保しながら、コロナがもう少し安定した状況になれば、今はオンラインや電話等のやりとりになってしまうと思いますが、いずれの時期では訪問して自宅で指導できるとか相談に乗るとか、こういうところまで今後拡充していきたいと思っています。
記者:ありがとうございました。
記者:今日発表がありました本年度の県政世論調査の結果について、2点お尋ねします。
新規項目の生活習慣や健康意識について、新型コロナ禍で、県民の5割の方が「ストレスの増大」、また7割の方に「人との交流の減少」など、心身や生活面にさまざまな影響が出ていることが改めて明らかになりました。これらの結果について、考えられる理由など、知事の所感をお聞かせください。
知事:今回の結果は、特に女性の方が男性よりもストレスなどを強く感じているという結果が出ていると思います。それは、ワクチン接種だったり、あるいは感染防止対策だったり外出自粛だったり、女性の方が買い物等も含めて外に出る機会が多い。男性は職場との往復、女性はそれ以外のクリーニング屋さんとかスーパーとか医療機関とか、子どもの保育園・幼稚園の送り迎えとか、さまざまな外出機会が女性の方が多いので、コロナ禍にあっては男性よりも女性の方がストレスを感じる比率が高くなったというのは、改めて数字を見た上で実感いたしました。
今後、ワクチンの接種をさらに進ませて第6波を抑えていきながら、ストレスを感じる機会を少しでも少なくしていくことについて、女性の視点も交えながら、県政として取り組んでいく必要があると思います。
記者:ありがとうございます。
2点目です。同じこのアンケートで、例年調べている暮らしの変化について、「悪化した」と回答した人のうち3割が、新型コロナの影響も含む不景気を要因に挙げています。昨年度「不景気」を選んだ方は1割でしたので、これは大幅に増えたかと思います。
また、先ほどストレスについては女性の方がより高く出ていましたが、この不景気を理由に挙げた方は、女性よりも男性の方が比率が高くなっています。こちらについても知事のお考えをお聞かせください。
知事:不景気で経営不振、あるいは倒産、さらには解雇、売るべきものが売れない、取引先が品物を必要としない。そういう点では、経営の立場に立っているのは男性の方が多いはずだと思いますので、ストレス以外の不景気で暮らしが悪くなったと感じている人は、男性の方が多くなるのはやむを得ないのではないかと思っております。
今後、とちぎ元気アッププロジェクトで経済活動拡大のスピードを上げていきたい。感染防止対策を行いながら。そして、今までよりは事業業績が向上するよう、できる支援をしてまいりたいと思います。
記者:ありがとうございました。
記者:新型コロナワクチン3回目接種についてお伺いします。
まず、県営接種会場は3月ごろを目途に設置予定ということですが、この3月という設定は、今年7月に高齢者向け等の接種が始まって、その方たちが8カ月後を迎える3月ということでいいのでしょうか。
知事:はい、そういうことです。
記者:今後、日程というのは今、国だったりの方で詰めていると思うのですが、今年のワクチンのように、例えば何月から医療従事者向け、何月から高齢者、何月から一般市民というような区分けをするのか。それとも、8カ月以上を迎えた方から順次打っていくのか。どのように行うのでしょうか。
知事:12月からは医療従事者5万9,000人、約6万人の接種の3回目、その後65歳以上、すぐに追い掛けて年齢制限なしというふうになっていくはずですので。
その前に、対象者が、12歳以上全てが3回打つのか、高齢者を優先していくのか。今のところ対象を国としては示していないので、全年代対象を想定して現時点では取り組んでいきたいと思っております。接種者の数は、2回目が終わった時点の数は分かるわけですから、それに応じた体制を、市町と共につくっていくことになると思います。
記者:加えてなんですが、接種券の発送は、今、何か数字は決まっているものはございますか。
事務局:今、知事の方からお話がありましたとおり、現在の時点では、対象者、それから3回目に接種するワクチンはどのワクチンを打つのか。スケジュールにつきましても、基本的には、まだ明確なところは国から示されておりませんが、少なくとも11月15日から28日にかけまして、12月と1月接種分のワクチンについては送付されると聞いておりますので、このスケジュール感で、最初の医療従事者の方の接種券の発送の準備は、市町の方で進めていただいている状況でございます。
記者:ありがとうございます。
記者:2点お尋ねします。1点目はコロナです。10月31日からイベントの開催制限や飲食時の人数制限等を緩和とありますが、この点について、改めて、具体的に説明をお願いします。
知事:イベントにつきましては、国の基本的対処方針で、最大、定員の2分の1というルールがありますので、カンセキスタジアムですと1万2,500人ですか。ということで、今までは1万人でしたが、2分の1まで上限を認めることにいたします。
それから時間についても、夜9時まででしたのを、時間制限をなくすというのがイベントでの対応で、最大2分の1はまだ継続いたします。プロ野球なんかも同じように扱っているはずです。
一方、飲食の際の人数制限ですが、レベル1「感染観察」になりましたので、4人以内ということについては緩和したいと思います。時間制限も2時間程度と今まで言ってきたのですが、これについては、聞かれればなるべく短時間に、長時間にならないようにお願いしますと。ではそれは何時間だと言われれば、2時間から2時間半ではないですかとお答えするようにはしますが、あくまでも主催者とお店側で、席の間隔が1m、あるいはフィルム等で仕切られている、そして密にならない。なおかつ、とちまる認証店であってそういう対応が可能であれば、時間が2時間を超えることもあるかもしれませんし、人数が5人以上なることもあるでしょうし、そういうことについて制限は求めないということでございます。
県庁におきましては、課まとめて全員で忘年会をやるのかということも想定されるわけですが、万が一感染者が出た場合には自宅待機になる可能性があります。そうしますと業務に支障を来しますので、開催する場合にはリスク管理もちゃんとやれと指示をいたしました。問い合わせがあれば、今申し上げましたように、事業所として、会社として、リスク管理もちゃんとしてくださいよ、業務継続ができなくなりますよと。そういうことがないような形で、お店もちゃんと選んでもらいたいと思いますし、そのお店の感染防止対策に応じた人数も考慮して、適切な時間でやってほしい、こういうお願いをする予定でございます。
記者:ありがとうございます。
記者:2点目です。知事の次男の陽さんに対して、公選法違反罪で罰金20万円、公民権停止2年を言い渡した宇都宮簡裁判決が、26日に確定いたしました。これにより、陽さんは次期宇都宮市議選に立候補できなくなりました。判決が確定したことについて、知事の受け止めをお聞かせください。
知事:私の選挙におきまして文書違反事件を引き起こし、そこにうちの次男も関わったということで、改めて、選挙の公正や政治への信頼を損ねてしまったことにつきまして、関係者の一人としておわびを申し上げたいと思います。
せがれ自らも、それから私自身も、さらには私の後援会・関係者ともども、判決の結果を厳粛に受け止めております。
その上で、今後の活動につきましては、疑念を抱かれることのないよう、しっかり務めてまいりたいと思います。
また、親として、さらには政治の先輩として、子どもについては指導・監督をしっかりしていきたいと思っています。
記者:先ほどのワクチンのことで追加で確認させていただきたいのですが。先ほどの質問でも出ていた65歳以上の接種は追い掛けて始めていくということでしたが、今の時点で何月からという具体的な日程は決まっていないということでよろしいでしょうか。
事務局:先ほど申しましたとおり、厳密にいきますと、誰に接種をするのかという対象者が明確ではございませんので想定でございますが、基本的には、2回目の接種を打ってからおおむね8カ月を経過した時点が3回目の接種時期と見込んでおりますので、最初は医療従事者の方が接種になり、その後は65歳以上の方から接種が始まっておりますので、基本的にはその方々それぞれが2回目の接種を打ってから8カ月後がその方の接種時期ということになります。ですから、6月ぐらいから始まっている方については、その8カ月後がおおむねの接種時期とお考えいただければと思います。
記者:そうすると、最短で2月から打てるように想定して準備を進めていくということになるのでしょうか。
事務局:そうですね。考えてみますと、6月ですと1月下旬とか2月とかになるかと思います。それよりも医療従事者の方は早く、12月中の可能性があるのではないかと思っています。
記者:すみません、もう1点なのですが。医療従事者の方への接種体制ですが、初めの3月ごろは、県が基本型と連携型の施設で接種を行っていたかと思いますが。
事務局:医療従事者の方の接種につきましては、医療機関で、職員の方、お医者さんとか事務員の方も含めて、個別接種をやっていただくかどうかという意向調査を実施しているところでございます。
個別接種をやっていただける医療機関については、医療機関で接種していただく。個別接種をやっていただけない医療機関に係る医療従事者の方は、市町で接種していただくという形になろうかと思います。
記者:コロナ関係で、今後の保健・医療提供体制の整備についてお伺いします。
今後、自宅療養者のうち急変対応が必要と考えられるのが80人~90人と想定されたということでしたが、この数字の基となる根拠について教えてください。
事務局:資料の中で、自宅療養者の中で有症状・急変対応が必要と見込まれる方については、81名ということでお示ししております。
こちらにつきましては、まず基本的に、国の方から、自宅療養者数が多数発生する地域において、この夏の状況から見ますと1割程度は入院が必要だろうという目安が示されております。この1割、10%のうち3%ほどにつきましては、要入院者数を考えるときに、今回、宿泊療養とか自宅療養中で速やかな入院が必要となる方を3%ぐらいに見込んでおりますので、残りの7%、1,150人の7%を計算しますと81で、自宅療養した後急変する可能性があるということではじいた数字でございます。
これについては、臨時の医療施設等での対応も必要ではないかと考えているところでございます。
記者:ありがとうございます。臨時の医療施設の設置ですが、県全体で最大100床ということですが、これは1カ所で100床なのか、地域の状況を踏まえて分けて考えるのか、そのあたりはいかがでしょうか。
事務局:実際に何カ所でどのような形で設置するかについては今、検討しておりまして、今後、関係者との協議・調整も必要だろうと思っております。施設の規模からしますと、1カ所で設置するのはなかなか難しいかなと、複数個所になるのではないかと考えています。
記者:ありがとうございます。
あと2点お願いします。検査体制整備計画の見直し案ですが、一日当たりの最大検査需要について、昨年が900件で、今回はかなり大幅に増えて3,200件程度になりました。ここまで増えた理由と、過去最大一日当たりの検査実績から算定されたということですが、算定された基となる数字を教えてください。
事務局:検査需要でございますので、おおむね一日当たりどのくらいの検査が見込まれるかということについてでございます。昨年の計画では御指摘のとおり900件が、今回3,239件とお示ししておりますが、これは、本年の7月27日の最大値の実績を取らせていただいたということですので、これだけの実績があった、需要があったということで、この数字を取らせていただいたということでございます。
記者:その7月27日の実績の数字というのは幾つになるのでしょうか。
事務局:本県全体で3,239件あったということでございます。
記者:ありがとうございます。
記者:Go To Eatの食事券ですが、先ほどホームページに載っていましたが、プレミアム率は20%ということで、これは最大で何セット販売されるのでしょうか。
知事:50万冊、60億円分。1冊1万2,000円の食事券を1万円で50万冊販売します。
記者:ありがとうございました。
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