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更新日:2021年7月29日

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令和3(2021)年7月27日(第7回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和3(2021)年7月27日(火曜日)午後13時30分から
場所:県庁大会議室1

(話題事項)
1.新型コロナウイルス感染者数の動向

(質疑事項)
1.新型コロナワクチンについて
2.東京オリンピックについて
3.新型コロナ対策について(その1)
4.高藤直寿選手の表彰について
5.新型コロナ対策について(その2)

(話題事項)

1.新型コロナウイルス感染者数の動向について

 新型コロナウイルス感染者数の動向についてでありますが、本県の最近の感染状況につきまして、新規感染者数及び全療養者数は7月下旬に入ってから大きく増加しており、新規感染者数を直近1週間と先週1週間で比較した場合、先週水曜日の対策本部会議でお示しした7月14日から7月20日の1週間平均は1.2倍の増加でしたが、直近の7月20日から昨日7月26日の1週間の平均は1.6倍の増加となっております。なお、本日12時の時点で判明している新規感染者数は、委託医療機関による検査分で宇都宮市分を含めて合計62件となっております。1日の新規感染者数が60件を超えるのは、本県が緊急事態措置区域にあった1月19日以来となります。
 今後、1.2倍または1.6倍で新規感染者数が増加した場合をシミュレーションした結果は、モニターにあるとおりであります。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は、1.2倍の場合、8月上旬にステージ3に入り、その後ステージ3の範囲で緩やかに増加していく形となりますが、直近の増加率であります1.6倍の場合には、近日中にステージ3に入り、8月上旬には緊急事態措置レベルであるステージ4に入ることになります。さらに、感染力が強いと言われるデルタ株の広がりの状況によっては、より急激な増加となる可能性もあります。
 1日当たりの新規感染者数で見れば、増加率を現状の1.6倍とした場合、8月中旬には180人を超え、年末年始の第3波を上回りまして過去最多となる状況が懸念されます。
 加えて、病床使用率は直近では35%程度で推移しておりますが、新規感染者数が増えることにより、全療養者数の増加につながり、医療提供体制がさらにひっ迫することが容易に想定されます。
 このまま新規感染者数が増加した場合には、本県の警戒度レベルをまん延防止等重点措置レベルであるステージ3に引き上げねばならず、その場合には、夏休みの期間中であっても、県民の皆様には不要不急の外出の自粛をお願いするとともに、国とも協議の上、酒類を提供する飲食店等の皆様には営業時間の短縮をお願いすることとなります。
 ステージ3となり、社会経済活動を大きく制限せざるを得ない事態に至る前に、先週の本部会議でもお伝えしたとおり、帰省や旅行、長時間または酒類を伴う飲食を慎重に判断いただくなどして、夏休み中のこれ以上の感染拡大を絶対に阻止すべく、御協力をよろしくお願いいたします。

(質疑事項)

1.新型コロナワクチンについて

記者:新型コロナワクチンについてです。
 ワクチンを都道府県の裁量で市町村に配分できる「調整枠」が8月以降設けられるとの報道があります。現時点で県に割り当てられた調整枠は十分といえる量であるのか。また、今後どのような数値や状況を基準に市町への配分を決定するのか。現時点で決まっている方針があれば教えてください。

知事:ワクチンについてお答えいたします。
 調整枠につきましては、都道府県の裁量で管内の市町村へ分配することを目的に、8月2日から15日に供給される第11クールから導入されたところであります。
 8月16日から29日に供給される第12クールでは、第11クールで行われた基本計画枠の1割削減は行われなかったところであり、地方の意見が取り入れられた。在庫ではないということですね。
 一方で、第12クールでは、調整枠の総数が減少し、本県への配分も減少したところであります。
 具体的には、本県への配分数は、基本計画枠として126箱、調整枠として15箱の合計141箱となりました。県内の市町からの希望総数が259箱でございますので、調整枠を充当したとしても希望の量の54%の配分量ということになります。
 国からの供給量は、9月以降も2週間ごとに全国で1万箱程度の予定でありまして、今後、大きく増加することはないと見込んでおります。
 第12クールの調整枠の配分方法につきましては、国から提示された「ワクチン接種状況ダッシュボード」による情報も活用しながら、未接種ワクチンの量、各市町の接種計画等を考慮の上、一両日中に決定してまいります。

2.東京オリンピックについて

記者:東京オリンピックについてお伺いします。
 東京オリンピックが始まりました。日本で夏季オリンピックが開催されるのは、前回の1964年の東京大会以来です。当時知事は小学生であったと思いますが、今回、2度目のオリンピックが開催され、それを観戦するということで、どのようにオリンピックの開催を見ていらっしゃるのか教えていただければと思います。

知事: 東京オリンピックについてでございます。
 さまざまな声がある中での開幕を迎えました。コロナがなくて、有観客で、おのおのスタジアムや会場で選手と共に喜びを分かち合う、感動を分かち合う、こういう大会になってほしかったと思っております。
 が、一方で、一部を除いて無観客でありますが、大会そのものが開催できたということについては安堵しております。
 その中で、栃木県選手、栃木県にゆかりのある選手、さらには4カ国の本県でキャンプをしてくれた選手の皆様方の活躍を大いに期待していきたいと思います。
 1964年と2020の大きな違いは、有観客・無観客の話もありますけれども、情報社会がこれだけ進んで、いつでもリアルに試合が確認できる、見られる。さらには、結果もいつでも知ることができる。この情報化の進展ということについては、大きな差が57年前とはあるなと思っております。
 昭和世代の自分としては、古関祐而の入場行進の曲を聞きますと、白黒テレビの画面を思い出す、入場行進を思い出す。さらには、東洋の魔女、栃木市出身の旧姓半田さんの活躍。それからアベベのはだしの金メダル。ヘイズの100メートルのあのスピード。円谷がゴールの前で抜き去られて銀を銅にしてしまった。『何で後ろ見ないんだよ、抜かれちゃうよ、何とかしてよ』ということを画面の前で思っていたことを思い出しました。また、お家芸の柔道がまさかオランダの選手に負ける、ヘーシンクですね、こんなことも夢にも思いませんでした。そういう点では、世界というものに目を開く小学生の福田少年でありました。
 また、今回については、先ほど冒頭で申し上げましたように、時代の変化というものを大きく感じました。そして何より、無観客での開催を残念に思っております。
 かくなる上は、選手の皆さんは、コロナに負けずに、かからないで、そして存分の戦いを。おいでになった各国の選手も含めて、悔いを残さない東京2020大会にしてもらいたいと心から願っております。

3.新型コロナ対策について(その1)

記者:冒頭の感染者の増加状況ですが、まず、昨日、今日と50人台、60人台と増えていますが、この増加の要因というのは、現時点ではどのように考えていらっしゃいますか。

知事:宇都宮市を中心に各市町、そして地域的には県南。一時感染者がごくわずかになった両毛地区も急激に増えだしている。小山市も含めてですけれども、県南地域ですね。
 さらには、企業、サービス業、それから飲食店、幅広く感染者が出ているしクラスターも発生しているということで、第5波の波が本県にも押し寄せて、年代、それから職業、幅広く感染が確認されている状況にあります。危機的な状況だと、危機感を持って対応していかなければならないと思っております。
 詳しい感染状況をお願いします。

事務局:感染状況ですが、このところ、原因はやはりまだ不明なところが多いのですが、患者さんが発生しますと、その後家族または職場等への広がりも大きくなっておりますし、その原因は、例えば県外由来の方もいらっしゃったり、大きな人の流れが多くなっているという状況が今はっきりは見えていませんが、そういう状況の中で感染者数が増えているというところは、やはり気をつけなければいけない。
 また、連休もございましたので、その影響がこれからまた出てくるということも考えております。そういうところをこの先も注視しながら、対策等を進めていきたいと思っております。

記者:先週、対策本部でデルタ株のデータも出していただきましたが、このあたりの影響というのも考えられますでしょうか。

知事:デルタ株については、当初、数名で推移してまいりましたが、ここに来て40%台、間もなく5割を超えるという状況です。
 感染力が強いわけですので、家族の中でどなたかが感染すると、家族全員に感染が拡大する。ですので、幼児から大人まで家族全員ということになる確率が高いと考えております。デルタ株のへの置き換わりが、感染拡大にも拍車をかけているし、全年代に感染が広がっているということがあるのではないかと思います。

記者:ありがとうございます。
 もう1点だけ。ワクチン接種も県内進んではおりますが、新規感染者の中でワクチン接種後に感染した事例というのは県内でもありますでしょうか。もし数が出せたらお聞きしたいのと、数が出せなければ、あるかないかと、ワクチン接種後の注意点を改めてお願いします。

知事:ワクチン接種後の感染事例ですが、1回目のワクチン接種から2週間以上、14日以上経過して感染したと診断された症例につきましては、国立感染症研究所に臨床検体を送付することとなっております。栃木県ではこれまで8件確認されています。
 この中には、2回目のワクチン接種が済んでいた事例も含まれておりますが、個別の事例についての公表は差し控えます。
 ワクチン接種と感染や発症の関係につきましては、今後、国レベルで分析が進むことを期待しております。
 ワクチン接種につきましては、100%の発症予防効果が得られるわけではありませんが、感染した場合の重症化を予防する効果があることは認められており、ワクチン接種を希望する方は、ぜひとも積極的に接種を受けてほしいと思います。

4.髙藤直寿選手の表彰について

記者:先ほどの東京オリンピックの関連で、柔道男子60キロ級で下野市出身の髙藤直寿選手が、日本勢第1号となる金メダルを獲得しました。
 県はこれまで、スポーツ分野で成果を上げたアスリートに対して、知事特別表彰である「スポーツ功労賞」などを授与されています。
 大会閉会後のことにはなると思いますが、現時点で髙藤選手への表彰のお考えなどがあれば教えてください。

知事:髙藤選手、そしてまた、この後メダルを取る方がゆかりの選手の中から出るかもしれませんが、オリンピック終了後、速やかに対応の検討をしたいと思います。
 前回のリオ大会で萩野公介選手に「県民栄誉賞」を贈っておりますので、「栄誉賞」の可能性があると思っております。
 いずれにしても、全体の競技が終了してから、髙藤選手以外の方も含めて考えたいと思います。

記者:今後もメダル獲得が期待される選手の試合が幾つも控えています。知事からぜひ応援のメッセージをいただけますか。

知事:ホッケーにしても、残念ながら男子も女子も世界ランクが上位チームとリーグ予選で当たっていまして、惜敗が続いております。がしかし、この後予選リーグを勝ち残って、決勝リーグでぜひメダルを目指してもらいたいと思っております。
 楢崎智亜選手などもこれから競技が始まるわけでございますので、髙藤選手に続くメダリストが数多く誕生することを大いに期待しております。
 昨日のバスケットボールも、比江島選手も活躍しましたが、今後まだ各競技・ゲームが残っておりますので、選手の皆さんには日の丸と併せて、栃木の旗も背中に背負って活躍してもらいたい、勇姿を見せてもらいたいと、心から期待をしております。

記者:ありがとうございます。

5.新型コロナ対策について(その2)

記者:新型コロナの件で、先ほど営業時間の短縮などの制限の話が出ましたが、制限をするとなるのは、例えば県内の警戒度レベルが3になったとき直ちになのか、それともほかの指標だったり基準があるのか。現時点でどのように考えられていますか。

知事:指標ですか、そのうちの大多数がステージ3に入る、あるいは新規感染者数、病床使用率が3ないしは4に近い、こういう状況になる可能性があれば、速やかに国と協議をした上で、時短要請ということも対応すべき施策になると思っております。
 県内全域にするのか、市町をどこで区切るのかといった問題も出てきますが、いずれにしても、今日、明日、明後日、ここ二、三日の感染状況を見ながら速やかに判断をしてまいりたいと思っております。

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