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更新日:2021年8月26日

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令和3(2021)年8月24日(第8回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和3(2021)年8月25日(火曜日)午後1時30分から
場所:県庁大会議室1

(話題事項)
1.東京オリンピック入賞者への表彰について

(質疑事項)
1.平成30(2018)年度県民所得について
2.いちご一会とちぎ国体について(その1)
3.豚熱について
4.衆議院議員選挙について
5.経済対策について
6.本社移転の促進について
7.とちぎビジネスAIセンターについて
8.いちご一会とちぎ国体について(その2)
9.いちご一会とちぎ国体について(その3)
10.ツイッターについて
11.髙藤直寿選手について

(冒頭コメント)

1.東京オリンピック入賞者への表彰について

 東京オリンピック入賞者への表彰についてでございます。
 今回の東京オリンピックで、ふるさと“とちぎ”から金メダリストを含む複数の入賞者が誕生いたしました。県民一同誇りに思っているところであります。
 本県選手の活躍に、県民のみならず日本中の皆さんが感動し、希望と元気を受け取ったのではないかと思います。
 柔道男子60kg級で金メダルを獲得した髙藤直寿(たかとうなおひさ)選手に栃木県民栄誉賞を授与したいと思います。
 また、スポーツクライミング男子ボルダリング・リード・スピード複合で4位入賞した楢﨑智亜(ならさきともあ)選手、飛び込み女子シンクロナイズドダイビング3m飛板飛込で5位入賞した榎本遼香(えのもとはるか)選手、競泳男子4×100mメドレーリレーで6位入賞した水沼尚輝(みずぬまなおき)選手に、知事特別表彰である栃木県スポーツ功労賞を授与することといたします。表彰の時期等につきましては調整をしてまいります。
 また、本日、パラリンピック競技大会が開幕いたしますが、本県ゆかりの3選手、大谷桃子(おおたにももこ)選手、眞田卓(さなだたかし)選手、高松義伸(たかまつよしのぶ)選手をはじめ、大会に出場する全ての選手が、これまで蓄えてきた力を晴れの舞台で存分に発揮してくれることを望みたいと思います。

(質疑事項)

1.平成30(2018)年度県民所得について

記者:コロナについてもお聞きしようと思ったのですが、今日この後対策本部会議が開かれるということなので、その後の会見でお聞きしたいと思います。
 コロナ以外ですが、先日発表された2018年度の県民所得で、本県が4年連続全国3位になったことについての知事の所感をお伺いします。
 また、内訳を見ますと、雇用者報酬が全国8位から16位に下がっていることについては懸念すべきことだと思うのですが、この点についても併せて所感をお伺いします。

知事:既に2月16日に公表いたしましたが、1人当たりの県民所得は347万9千円、前年度比0.03%増で、1人当たりの国民所得319万8千円を28万1千円上回り、リーマンショック前を超える高い水準で、比較可能な平成18年度以降では額として過去最高でございます。
 今回、1人当たりの県民所得が4年連続で3位となったことは、本県の主要産業である製造業が好調であった影響が大きく、「ものづくり県」である本県の力が示された結果であり、大変喜ばしいことであります。
 一方、県民所得の構成要素である1人当たりの雇用者報酬につきましては、466万9千円、前年度比2.3%減となり、対前年度比3.3%と好調だった平成29年度の全国8位から16位へと順位を下げましたが、額としては、比較可能な平成18年度以降、前年度に次ぐ過去2番目の高い水準にあります。
 1人当たりの雇用者報酬は、県民の皆様が受け取る給与等から成っておりまして、県民の皆様の豊かさの実感に、より近い指標であるとも言えることから、その額や順位について、引き続き注視してまいりたいと思います。

2.いちご一会とちぎ国体について(その1)

記者:コロナは夜に会見があるということなので、コロナ以外で何点かお伺いしたいと思います。
 三重県が、今年開催予定だった国体について中止の方向で調整に入りました。栃木県は来年にいちご一会とちぎ国体を控えておりますが、三重県が中止したことによる影響と、中止を受けて、冬季国体も間近に迫っておりますが、こちらの対応について知事のお考えを教えてください。

知事:まず冬季国体、本県に関することから先に申し上げますが、1月、年が変わりますとすぐに冬季国体を開催することになりますので、やるのかやらないのか、やるとすればどういう形でできるのか、こういう判断をしていかなければいけない時期に差しかかってまいりました。
 つきましては、来月9月ごろから、スポーツ庁、日本スポーツ協会などと、冬季大会の実施環境や必要な対策等に関する認識を共有してまいりたい。また、開催の可否を判断するための方針やスケジュール、観客数等について、競技団体、開催市である日光市も含めて協議を進めてまいる予定でございます。
 さて、三重国体ですが、残念ながら、中止の方向で三重県から日本スポーツ協会や文科省などに申し入れたということになりました。
 昨年の鹿児島国体も中止になっておりますので、最終的には延期という形になりましたが、2大会続けて開催されない。それから全国障害者スポーツ大会につきましては、茨城県は台風で開催できませんでしたので、3大会連続開催ができないという事態に至ってしまっております。準備をする栃木県としては、モデルが3大会あるいは2大会ないわけでございますので、そういう点では、来年予定どおり仮に開催するとしても、開催のありようについて、今後、関係者との協議を密にしながら、抜かりのないようにしていかなければならないと考えておりますので、大会を開催するにしても大変厳しい状況に置かれたと思っております。
 今後、折を見て、中止ないしは延期するにしても三重県の準備状況等については三重県を職員が訪問して内容について確認してくる予定になっておりますし、日本スポーツ協会などとも緊密な連携を図っていく必要があると思っておりますので、まずは冬季大会、そして夏の本大会、全国障害者スポーツ大会に向けて、モデルケースがないので新たに構築をしていくことになりますが、その準備について万端進めてまいりたいと思います。

記者:関連ですが、冬季国体の開催について来月ごろ判断したいということですが、ワクチン接種などが進んだりする中で、今後の感染状況が増えるのか減るのかなかなか見通しづらいと思うのですが、どのような状況であれば開催できると現時点でお考えなのか、もしお考えがあれば教えてください。

知事:東京2020大会と、今日から開催されるパラリンピックの開催状況、開催の在り方は十分参考になると思っておりますので、感染状況と与えられた条件の中でどのような開催ができるかということについて、来月以降協議を開始していくと申し上げたところであります。
 当然、緊急事態宣言を要請する状況下で三重県が開催を断念したわけですから、同様な状況が本県も続く、あるいは年末から始まるということになれば、私たちにとっては最悪の選択になりますけれども、中止ということも当然考えていく必要があると思いますが、感染状況を見ながら判断をしていくことになります。

記者:ありがとうございます。

3.豚熱について

記者:少し前の話になってしまうのですが、今年の4月に那須塩原市の養豚場で豚熱が発生した際に、男性職員に注射針が誤って刺さる事故があったと思います。少し時間が空いてしまいましたが、男性の容体ですね、回復されたのかどうかということと、公務災害に当たると思うのですが、県としての補償の在り方についてどのようにお考えか教えてください。

知事:本人から所属へ電話等の連絡が来ているわけですが、入院していた医療機関を退院してリハビリ中だと聞いております。時間が相当かかってしまいましたが、回復の方向で現在リハビリに努めていると聞いていますので、一刻も早くリハビリを終えて職場復帰をしてもらいたいと思います。
 公務災害になりますので、それらにつきましては当然速やかに手続を進めてまいりたいと思います。
 大変な思いを職員にさせてしまって申し訳なかったと思っております。
 また、結果的に加害者という立場になってしまいましたが、その獣医師の他人を怪我させてしまったというような思いについても、県として可能な範囲でフォローしてまいりたいと思います。

4.衆議院議員選挙について

記者:衆議院議員選挙の対応についてお伺いしたいと思います。
 衆議院議員選挙が間近に迫ってきましたが、改めて、知事として、次の総選挙にどのような立場で臨まれるのかお伺いしたいと思います。
 自民党員ということで、自民党の候補を応援すると考えていらっしゃるのかという点と、特に栃木2区に関しては保守分裂の可能性も指摘されていますが、2区について知事としてどのようなお考えをお持ちなのか教えてください。

知事:衆議院選挙、参議院も含めて国会議員選挙では、知事選でお世話になった方には恩返しをするということで今日まで取り組んでまいりましたので、各選挙区の自民党の候補者、そしてまた公明党の北関東比例といった方々の応援を、公務の合間に、またコロナの感染状況も勘案しながら、できる範囲の中で、また相手から求められることもありますので、どこにどれだけ応じられるかということも含めて、慎重な判断をしながら衆議院選挙に臨んでいきたいと思います。

記者:2区についてはどのようにお考えでしょうか。

知事:2区は、両者から、人を出してほしいとか、あるいは必要な資料作成に当たって一緒に写真を撮るとか、そういう働きかけが来ておりますけれども、いずれについても未対応という状況になっています。

記者:重ねてで申し訳ないのですが、そこは、もし一本化されて公認候補が決まれば、そのような要望があれば対応するというお考えなのか、あるいはこのまま分裂ということであれば静観という対応をされるお考えなのかという点を確認させてください。

知事:一本化を願っていますので、一本化されれば、その方の応援に入ることはあると思います。
 現状では両者と等距離ということになりますし、1人しか当選できない、比例復活というのもあるのですが、それにしても保守系2つ取るということはあり得ない。可能性としてはなくはないでしょうけれども、しかしあり得ない話ですので、どちらの応援に入ってもなかなか応援の仕方が難しいと思いますので、2人等距離で応援するということよりも、等距離で見守るという形にしていくことを今考えています。

記者:ありがとうございました。

5.経済対策について

記者:コロナに少し関連すると思いますが、県の経済の状況について伺いたいと思います。
 県経済ですが、コロナ禍で弱さが目立っていた中で、今般の緊急事態宣言でさらに企業経営が厳しくなっている印象です。先ほど知事も、県民所得の中で牽引役の製造業を挙げられていましたが、かなり受注減にさらされていて、この夏ぐらいからかなり事業資金を不安視する経営者の方も増えてきている印象です。県経済と県産業について、支援策も含めて知事の御所見を伺いたいと思います。

知事:コロナが大きく影響している飲食とかサービス、観光という分野は、さらに事業の継続困難に拍車をかけている、今回の緊急事態は。夏休みそして秋の行楽シーズンを見据えて収益が上がらない、売り上げが見込めないという大変厳しい状況にあると思っています。さらに航空宇宙産業なども同様だと思います。
 一方で、ファナックなどは、アメリカや中国の経済回復がいち早いということで受注増につながっていると聞いておりますので、県内産業については、事業所も含めてですけれども、明暗を分けているのではないかと思っております。
 しかし、その厳しい状況の産業に今、県で打っている手当て、融資制度などですが、それ以外の何か新たなものができるのかというと、これまた厳しいという状況にあって、とにかく使える制度は使ってもらって、何とかこの厳しい苦しい難局を乗り切ってもらいたい。知事としては掛け声みたいなものばかりになってしまって申し訳ないとは思っているのですが、そういう状況の今日が続いていると思います。

6.本社移転の促進について

記者:先ごろデクセリアルズが栃木に本社移転するということで、近県を見回しても工場の立地や新たな工場の投資案件があります。こういった本社移転を県も進めてきたと思いますが、こういった動きをどのようにお考えでしょうか。

知事:栃木県は、東日本大震災、平成27年関東・東北豪雨、そして令和元年東日本台風、この3つの大きな災害を経験していますし、豪雨については4年間で2回ということになってしまいました。
 それまでは、崖崩れなどで死亡者が出た件数・人数が10年とか20年という単位で最も少ない県 栃木県ということでしたので、東京や関西でのとちぎ企業立地・魅力発信セミナーなどでは、安全安心な栃木ということを宣伝してまいりましたが、残念ながら、地震・台風・風水害などでそのフレーズがなかなか使いにくくなってしまった。
 しかし、デクセリアルズの社長が、「ここに元々事業所・工場があった。そこに管理部門を生産部門と一体化することで、事業のスピードを高めることができる。さらに、コロナによる「新しい日常」でオンラインでの勤務が可能になった。ついては、東京に本社がなくても大丈夫。さらにはBCP(業務継続計画)からいっても、栃木は非常に安全安心な場所だ。といったことを勘案して本社移転という決断をしました」というお話をしてくれました。私たちがこれまで言いたかったことを社長がおっしゃってくれたと思っております。
 一方で、先週になりましたが、王子コンテナーが、王子グループは紙や段ボールの会社ですが県内に子会社が4工場あって、そこの1カ所に段ボール工場を新設する、100億円程度の投資をしますということで、地鎮祭を終えたので挨拶に見えられました。
 ではなぜ栃木県にということになるのですが、段ボールの需要は、コロナ禍で輸出も含めて重いもの・硬いもの、そういう分野については4割前後落ちている。一方で、ネット販売については相当段ボール・厚紙需要が伸びている。そしてまた、全国で使う厚紙・段ボールの45%~50%は関東エリアだ。ついては、災害の少ない栃木県、比較的広い土地の手当てが済んでいたということもあったので、ここに拠点工場をつくりますということで、地鎮祭を迎えたのを機に挨拶をいただきました。
 といったように、関東全体や東日本全体を考えた際に、土地の値段が安い、首都圏に近い、大消費地・マーケットがある、さらには雇用の確保、高速交通網等へのアクセス、加えて災害に強いわけですから、いずれの点から言っても栃木県というのは新たに投資をするのに非常にふさわしい場所だと考えておりますので、コロナの見通しが立つようになれば積極的に企業誘致・本社移転、その中には研究所も含まれますが、それらについての攻勢を国内外にかけていきたいと思っています。

7.とちぎビジネスAIセンターについて

記者:5月末にとちぎビジネスAIセンターが開所になりました。このセンターは、県としても向こう5年間の成長戦略の重要施策の1つでAI及びIoT活用の拠点とするという話だったと思います。
 2カ月半ほどたちまして、利用状況だとか走り始めて見えてきた課題などがありましたら伺えればと思います。

知事:それは、状況を確認して後ほど御返答申し上げます。

記者:ありがとうございます。

8.いちご一会とちぎ国体について(その2)

記者:先ほどの三重国体の質問に関連するのですが、今回の三重県の中止という判断について、三重県はコロナ禍で緊急事態宣言を今要請している状況ですが、三重県の開催県としての中止という判断について、例えばやむを得ないとか、知事の捉え方を教えてください。

知事:三重県も本県以上に爆発的に感染が拡大している、そしてまた議会、さらには医療界、県内の自治体からも中止の要請が来ていると聞いておりましたので、苦渋の決断だと思いますけれども、やむを得ないのではないかと思います。

記者:ありがとうございます。

9.いちご一会とちぎ国体について(その3)

記者:国体関連ですが、昨年の冬季国体、愛知国体と岐阜国体でしたが、当時、緊急事態宣言下での実施でした。併せて、先日北海道で行われた全国高校選抜アイスホッケーでは、大規模なクラスターが発生しております。そのあたりも含めて、冬季国体の開催の可否というのはどのように判断されるのでしょうか。

知事:開催責任者としての知事または県ということになりますが、そこでの判断がまず重要だと思います。
 一方で、日本スポーツ協会とか文部科学省とか、感染防止対策についてはオールジャパンで取り組んでいるわけですから、それらの方々の意見もいただきながら、感染防止対策をしっかりやった上で、開催ができるかどうかという判断を最終的にしていくことになると思います。それらも含めて、来月から協議に入るということでございます。

10.ツイッターについて

記者:先日、ツイッターの方で知事のなりすましが発生しましたが、初めてのケースではないのかなと思いました。これの影響と、認証バッジを申請する等、何か対策等は考えていますでしょうか。

知事:まぁ、私に関心を持ってくれるのでありがたいというふうに思っていますので。「福田」は漢字、「とみかず」は平仮名、「(栃木県)」、これは偽者だというふうに申し上げましたので、それで皆さんがああそうかと分かっていただけばいいんじゃないかと。
 この後また似たような人が出てくるかどうか分かりませんが、ツイートの内容が他人を攻撃するものとか悪意を持ったものであれば何らかの対応が必要かもしれませんが、行政情報などを拡散してくれるということであったようですので、あえて不問に付したいと思いますし、フォロワーの皆さんには、気を付けてくれるよう引き続き注意喚起をしてまいりたいと思います。

11.髙藤直寿選手について

記者:冒頭の県民栄誉賞の関係ですが、五輪の髙藤選手らに「県民栄誉賞」を贈るということですが、いま一度、知事、髙藤選手たちの活躍ぶりについて印象に残っている点とか感想があれば教えてください。

知事:髙藤選手と初めて直接お会いしたのは、リオ大会の3年前の世界選手権で優勝したときに挨拶に来てくれました。
 その後、リオでは銅メダル、そして今回金メダルとステップアップしたわけですが、最初に会った頃の髙藤選手は、言葉は悪いんですが、金メダリストにこんなことを私が言うのは不遜かもしれませんが、やんちゃという印象でした。やんちゃとはどういう意味かといいますと、自分の向かうところに敵なしと、世界を見て自分の位置というものを。そういうふうに私は受け取りました。ということは、必ずどこかに隙ができるので、自分が目標とするポジションに行くのは難しいだろうなと思っていました。それが銅メダルということになったんですね。
 そしてその後、髙藤選手は、結婚したり子どもが生まれたり、家庭を持って子どもを育てながら練習するという環境に入りました。優勝して金メダルを取ったときに、我慢の柔道というんですか負けない柔道というんですか、そういうものを自分で意識して、すぱっと姿三四郎ではないけれども相手をぶん投げて一本というわけにはいかなかったけれども、しかし自分としては満足のいく金メダルだということをおっしゃっていました。そこは、人間的に大きな金メダリストに成長したなどと言っては誠に申し訳ないですが、大きな柔道家としての成長と人間としての成長と、この両方が相まって金メダリストが誕生したと思っていますので、自分の身内がメダルを取ったみたいな気持ちになって本当にうれしく思っています。

記者:ありがとうございました。

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