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更新日:2024年7月3日

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無菌性髄膜炎

細菌以外の病原体によって、髄膜(脳や脊髄を覆う膜)に炎症を起こす疾患の総称です。
主な原因はウイルスによるものであり、特にエンテロウイルス属が全体の約8割を占めています。その他、ムンプスウイルス、マイコプラズマ、真菌、寄生虫によるものなど、多種多様な病原体によって発症しますが、悪性疾患などの様々な非感染性疾患でも無菌性髄膜炎を起こすことがあります。
ウイルスの種類により季節的な流行もみられます。

症状や感染経路など

主な病原体であるエンテロウイルス属による発症の場合は、潜伏期間が4~6日で、主な症状は、発熱、頭痛、悪心・嘔吐です。乳幼児では特徴的な症状がなく、不機嫌であったり興奮しやすかったりすることしかみられない場合があります。病原体によっては、腹痛や下痢、発疹を伴うことがあります。

感染経路は病原体の種類によって異なりますが、主な病原体であるエンテロウイルス属では、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)によって感染します。

エンテロウイルス属を原因とする、手足口病ヘルパンギーナは夏季を中心に流行しますが、同様にエンテロウイルス属を原因とする無菌性髄膜炎も、夏季に多くなる傾向にあります。また、流行性耳下腺炎が流行しているときは、ムンプスウイルスを原因とする無菌性髄膜炎が多くなる傾向にあります。

ウイルス性による髄膜炎では、症状に応じた対症療法が中心となります。

予防対策など

  • ムンプスウイルス(流行性耳下腺炎の原因ウイルス)によるものは、予防接種(任意接種)が有効です。

<エンテロウイルス(手足口病やヘルパンギーナの原因ウイルス)への感染予防>

  • 帰宅後や食事の前、トイレの後には、流水と石けんによる手洗いを励行しましょう。
    ※アルコール消毒は効きにくいため、流水と石けんによる手洗いが重要です。
  • 排泄物の適切な処理
    症状が消失した後も、2 ~4週間にわたって便の中にウイルスが排泄されますので、トイレ使用時やおむつ交換の際には注意が必要です。排泄物は適切に処理し、その後しっかり手洗いをしてください。
  • 感染者との接触回避
    タオル・ハンカチの貸し借りなどは避けましょう。
     

出典・参考資料など

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参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区)    :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市


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