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更新日:2024年6月27日

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レジオネラ症

レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)を吸入することなどによって引き起こされます。
レジオネラ属菌は、河川や土壌などの自然界に生息しますが、循環式浴槽(追い焚き機能付き風呂・24時間風呂など)や加湿器、冷却塔などの設備の維持管理が不適切な場合、その中で大量に繁殖するため、これらの設備や器具の使用、維持管理には十分な注意が必要です。
発生状況としては、夏と秋に多く、冬に少ない傾向がみられます。

症状

潜伏期間は2~10日です。

重症の「レジオネラ肺炎」と軽症の「ポンティアック熱」の2つの病型が知られています。
 ○レジオネラ肺炎
全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難がみられます。また、中枢神経系の症状(意識レベルの低下、幻覚、手足の震えなど)や下痢が見られるのも特徴です。適切な治療がされないと急速に症状が進行し、命にかかわることもあります。
高齢者や乳児、免疫機能が低下している人は、かかりやすいとされています。

 ○ポンティアック熱
突然の発熱、悪寒、筋肉痛等の症状が見られますが、一過性であり、自然に治癒します。
 

感染経路

レジオネラ属菌に汚染された ①エアロゾルの吸入、②水(温泉浴槽内や河川)の吸引・誤嚥、③腐葉土の粉じんの吸引 によって感染します。
※ヒトからヒトへは感染しないとされています。

予防対策など

レジオネラ属菌を増殖させない、汚染されたエアロゾルを発生させない、直接肺に吸い込まないことによって、感染を回避することができます。
エアロゾルを形成しやすく、かつ肺に吸引する機会が多い、循環式浴槽、打たせ湯、バブルジェット式浴槽、シャワーなどのほか、超音波加湿器、冷却塔水などは、その管理に厳重な注意が必要になります。

 〇循環式浴槽の洗浄
浴槽内の汚れやバイオフィルム(生物膜・細菌で形成される「ぬめり」)が生じないよう定期的に洗浄等を行いましょう。汚れや「ぬめり」を落としてレジオネラ属菌が増殖しやすい環境をなくすことが大切です。

 ○加湿器の適切な管理
超音波振動などの加湿器を使用する際は、毎日水を入れ替えて容器を洗浄しましょう。
※レジオネラ属菌は60℃では5分間で殺菌されるので、水を加熱して蒸気を発生させるタイプの加湿器は感染源となる可能性は低いとされています。

 ○マスクの着用
工事現場の砂塵を吸い込んで感染した事例も報告されています。そのような場所や、エアロゾルの発生する高圧洗浄機や腐葉土を取り扱う際には、エアロゾルを吸引しないよう、マスクなどの着用も効果があるでしょう。

出典・参考資料など

厚生労働省  レジオネラ症(外部サイトへリンク)

国立感染症研究所  レジオネラ症とは(外部サイトへリンク) 

厚生労働省  循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル(外部サイトへリンク)

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参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区)    :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市


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