重要なお知らせ
更新日:2024年6月13日
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ウイルス(ノロウイルスやロタウイルス等)、細菌(腸炎ビブリオ、サルモネラ、カン ピロバクター等)、寄生虫(クリプトスポリジウム等)などの多種多様な病原体によって引き起こされる、嘔吐や下痢を主症状とする感染症です。
ウイルス性の感染性胃腸炎は冬~春にかけて多く発生します。
報告数としてはウイルス性の感染性胃腸炎が最も多いため、このページで取り上げます。
病原体によって異なりますが、潜伏期間は1~3日程度です。
ノロウイルス | ・主な症状: 吐き気、嘔吐、下痢、腹痛 、発熱 ・有症期間:1日~2日 ・感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。 ・乳幼児や高齢者等では、嘔吐、下痢によって脱水症状になることや、体力を消耗することがあります。特に高齢者では、嘔吐物による誤嚥性肺炎を起こすこともあるので注意が必要です。 |
ロタウイルス | ・主な症状:白色や黄白色の水のような下痢、吐き気、 発熱、腹痛 ・有症期間:1週間程度 ・生後6か月から2歳を中心に乳幼児で多く発症し、5歳までにほぼすべての子供がロタウイルスに感染するといわれています。大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、軽い症状ですむか、症状が出ませんが、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。 ・合併症として、けいれん、 肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などが起こることがあり、死に至る場合もあります。 |
感染力が非常に強く、容易に集団感染を引き起こします。
患者の糞便や嘔吐物からヒトの手指を介する経路、感染した食品取扱者(無症状病原体保有者を含む)を介して汚染された食品を食する場合の経路、汚染された食品や水を摂取する場合の経路などがあります。
<床等に飛び散った患者の嘔吐物や糞便の処理方法>
事前に使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用しましょう。汚物中のウイルスが飛び散らないように、ペーパータオル等で静かに拭き取った後、次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床を拭き取り、最後に水拭きをしてください。
対症療法が行われます。特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区) :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市
お問い合わせ
保健環境センター 企画情報部
〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13
電話番号:028-673-9070
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