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更新日:2024年7月3日

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流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

ムンプスウイルスによって引き起こされる感染症であり、一般的に「おたふくかぜ」と呼ばれます。
2〜7歳の小児に多い感染症ですが、成人もかかります。
無菌性髄膜炎、難聴、膵炎等の様々な合併症を引き起こすため注意が必要です。

症状や感染経路など

2~3週間の潜伏期間を経て、両側または片側の唾液腺(耳下腺が最も多い)の腫れ、痛み、発熱を主症状として発症します。
通常は1〜2週間で軽快する予後良好の疾患ですが、無菌性髄膜炎をはじめ、髄膜脳炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎等の種々の合併症を起こす場合があります。また成人での発症例では、髄膜炎、精巣炎、熱性痙攣、難聴、膵炎などの合併症によって入院を要する例が比較的多いです。

主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみ、会話の際の飛沫を吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスがついた手で目や鼻、口を触ることによる「接触感染」です。特に保育施設等、ムンプスウイルスに免疫を持たない乳幼児の集団生活施設では、しばしば集団発生が見られます。
また、不顕性感染が3分の1程度認められます。

治療は症状に応じた対症療法が中心となります。

予防対策など

  • 予防接種(任意接種)
    ワクチンを接種することにより、概ね90%前後の人が有効なレベルの抗体を獲得するとされています。集団生活に入る前にワクチン接種受けることが、最も有効な予防法です。現在は、任意予防接種として1歳以上で接種することができます。
  • 流水・石けんによる手洗い、アルコール消毒、うがい
  • 症状が出てきたら、早めに医療機関を受診しましょう。
  • 人への感染防止のため、登園、登校は避けましょう。
    唾液腺の腫れがある間はウイルスの排泄が多いため、学校保健安全法では、「耳下腺、顎下腺又は舌下線の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止」とされています。

 

出典・参考資料など

 

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参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区)    :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市


お問い合わせ

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〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13

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