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更新日:2024年6月20日

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伝染性紅斑

ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされる感染症です。
両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
幼児、学童の小児を中心に見られます。

症状など

10〜20日の潜伏期間の後、両頬の境界鮮明な紅い発疹(蝶翼状)が現れ、続いて手や足、体幹部に網目状・レース様の発疹がみられます。これらの発疹は1週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現することがあります。
多くの場合、頬に発疹が出現する7〜10日くらい前に、微熱や風邪のような症状が見られ、この時期にウイルスの排泄量がもっとも多くなります。発疹が現れたときにはウイルスの排泄はほとんどなく、感染力もほぼ消失します。

通常は予後良好の疾患ですが、妊婦が感染すると、ウイルスが胎児に垂直感染し、流産や死産、胎児水腫を起こすことがあります。また、溶血性貧血患者や免疫不全者が感染すると重い貧血を引き起こすことがあります。

主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみ、会話の際の飛沫を吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスがついた手で目や鼻、口を触ることによる「接触感染」です。また、感染力がある時期の血液からも感染します。
約4分の1は不顕性感染であり、特に成人に多いといわれています。

治療・予防対策など

  • 特異的な治療法はなく、対症療法のみとなります。
  • 現在のところワクチンはなく、感染力が強い時期には特徴的な症状はないため、日頃から一般的な予防対策(手洗い、咳エチケット等)を心がけることが大切です。
  • 特に妊婦などの感染症発症リスクを伴う方は、伝染性紅斑が流行している時期に、感冒様症状の方との接触を避ける等、十分注意してください。

出典・参考資料など

 

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参考:各保健所・健康福祉センター担当区域
宇都宮市保健所(宇都宮地区)    :宇都宮市
県西健康福祉センター(県西地区):鹿沼市、日光市
県東健康福祉センター(県東地区):真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町
県南健康福祉センター(県南地区):小山市、上三川町、下野市、野木町、栃木市、壬生町
県北健康福祉センター(県北地区):大田原市、那須町、那須塩原市、矢板市、塩谷町、さくら市、高根沢町、那須烏山市、那珂川町
安足健康福祉センター(安足地区):足利市、佐野市


お問い合わせ

保健環境センター 企画情報部

〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13

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