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更新日:2010年11月30日

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第17章 PTAの地域活動

第17章PTAの地域活動

PTAの地域活動には、どのようなものがあるでしょうか。

平成14年度からの完全学校週5日制実施に伴い、子どもたちが地域社会や家庭で過ごす時間が増えました。それと共に過ごす場、行う活動により受ける影響も大きくなります。
子どもたちの豊かな心をはぐくむためにも、PTAの地域活動は一層重要になります。
PTAが実践し、協力することのできる地域活動には、おおよそ以下のようなものがあります。

PTAの地域活動の内容

1 地域の教育環境を整備する活動

  • 子どもの遊び場の確保、運営管理上の問題解決等
  • 地域パトロール

                  危険地域の点検、不良雑誌や不良看板等の追放

                  酒たばこの自動販売機の規制等

                  成人向け書籍、ビデオ等の区分陳列状況の点検

  •  子どもの生活体験、自然体験の充実のための活動
  •  職場体験の場の提供、開発等

2 校外生活指導のための活動

  • 校外巡回等 

3 事故防止のための活動

  • 交通事故防止 … 通学路の安全確保、交通標識の設置、交通安全教室等
  • 水難事故防止 … 危険地域の点検、パトロール活動等 

4 青少年団体育成のための活動

  • 子ども会、スポーツ少年団、ボーイスカウト、ガールスカウト等の育成 

5 文化活動、地域連帯、郷土愛意識の高揚のための活動

  • 公民館、児童館の活用、盆おどり、お祭り等への参加、異世代交流等

6 社会奉仕活動

  • 子どもに勤労体験や奉仕活動、ボランティア体験の機会を与える 

7 親同士の結びつきを強める学習活動、スポーツ・レクリエーション活動

  • 地域での講演会、懇談会、映画会、親子のつどい等 

8 家庭教育を充実するための学習活動

  • 家庭教育学級、親子共同体験、親子読書活動等 

9 小中高PTA連絡協議会、高校生を持つ親の会の活動 

10 人権教育を推進するための活動

11 国庫補助事業としてのPTA地域活動

平成10年度に、文部省(現文部科学省)は「子どもの体験活動等に関するアンケート調査」を行いました。その結果から、「生活体験」、「お手伝い」、「自然体験」などの体験活動が豊富な子どもほど「道徳観・正義感」が充実しているという傾向が明らかになりました。
この結果を受けて、平成11年6月9日に文部大臣(現文部科学大臣)の諮問機関である生涯学習審議会は「生活体験・自然体験が日本の子どもの心をはぐくむ」という答申を出しました。
この答申の中で、子どもたちの豊かな心をはぐくむためには、家庭や地域社会で様々な体験活動の機会を子どもたちに「意図的」・「計画的」に提供する必要があり、平成14年度からの完全学校週5日制の実施に向けて、子どもたちの体験活動の充実を図る体制を一気に整備する必要があること、大人一人ひとりがそれぞれの立場で子どもの問題に関心を持ち、取組を進めることが大切であること等が示されています。
子どもたちの体験を充実させるための地域社会の環境づくりを行うために、様々な取組が求められますが、これらの仕掛けを行ったり、仕組みを整えたりするのにPTAの果たす役割は大きなものがあります。
答申では、緊急に取組が求められることとして次のことが示されています。
1. 地域の子どもたちの体験機会を広げる
2. 地域の子どもたちの遊び場を増やす
3. 地域社会における子どもたちの体験活動などを支援する体制をつくる
4. 子どもたちの活動を支援するリーダーを育てる
5. 子どもたちを取り巻く有害環境の改善に地域社会で取り組む
6. 過度の学習塾通いをなくし、子どもたちの「生きる力」をはぐくむ
7. 家庭教育を支援したり、子育てに悩む親の相談に24時間対応できる体制をつくる

以上の取組については、単位PTAで独自に行えることもあれば、複数のPTAで協力することでより効果的に行えることもあります。また、関係機関に呼びかけることで一層の効果を上げることもあります。
さまざまな取組を支援する機関として、平成11年度から「子どもセンター」が各地につくられ始めました。

【子どもセンター】

地域の子どもの体験活動機会や家庭教育支援に関する以下の活動を行う機関で、ボランティアの参画を得て運営しています。

ア様々な関係機関や地域の関係者からの情報収集

国、都道府県、市町村規模の子どもの生活体験・自然体験活動や子育てを支援する事業等を、公的機関ばかりでなく、民間からの情報も含めて幅広く集め、提供します。

イ情報誌の作成などによる情報提供

集めた情報をもとに、情報誌を年4回程度発行します。
情報誌は公民館や図書館、コンビニエンスストアや郵便局、病院、学校など、身近なところで入手できます。

ウ指導者、ボランティアの団体や活動などの相談紹介

お父さん・お母さんのボランティア活動、読書会や子育てサークルなどの相談紹介をします。
市・郡単位ぐらいに1つ程度設置されるよう整備が進められ、以下のように設置されています。

つが子ども情報センター(栃木市都賀町中央公民館内)

TEL0282-27-5050
FAX0282-27-5152

おやま子ども未来センター(小山市教育委員会生涯学習課内)

TEL0285-22-9666
FAX0285-22-9696

高根沢町子どもセンター(高根沢町農村環境改善センター内)

TEL028-675-3175
FAX028-675-3173

やいた子どもセンター(矢板市矢板公民館内)

TEL0287-43-0469
FAX0287-43-2213

大田原市子どもセンター(大田原市教育委員会生涯学習課内)

TEL0287-23-8718
FAX0287-24-2528

うつのみや子ども情報センター(宇都宮市教育センター内)

TEL028-632-8000
FAX028-632-8000

ましこ子どもセンター(益子町中央公民館内)

TEL0285-72-3101
FAX0285-72-3110

さの子どもセンター(佐野市教育委員会生涯学習課内)

TEL0283-24-5333
FAX0283-23-1051


子どもセンターは、子どもの学校外活動の情報源としても、また、PTA活動の情報源としても多様な活用が可能です。さらには、PTA会員の新たな活動の場を広げる情報源にもなります。

お問い合わせ

生涯学習課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎南別館5階

電話番号:028-623-3408

ファックス番号:028-623-3406

Email:syougai-gakusyuu@pref.tochigi.lg.jp