重要なお知らせ
ホーム > 教育・文化 > 生涯学習 > 生涯学習推進 > 「ふれあい学習」について > あすのPTAのためのハンドブック > 第14章 性教育、薬物問題とPTA
更新日:2010年11月30日
ここから本文です。
第14章 性教育、薬物問題とPTA
子どもたちを取り巻く社会環境が変化し、非行問題も低年齢化しています。PTAとして非行につながる問題にどう取り組んだらいいでしょうか。
近年の情報化の流れは、パソコンや携帯電話等などの情報機器の普及をもたらし、子どもたちが容易に性情報に接することができる機会が増加しています。また、異性との交友関係が広がり、性行動に至る機会が拡大するきっかけとなっているのではないかとの指摘もあります。
10代の性感染症については、厚生労働省の「感染症発生動向調査」によると、感染報告数は平成14年度をピークに減少傾向が続いていますが、依然として多い状態にあります。特に、15~19歳の年齢では、女子の感染者の割合が男子よりも多く、将来不妊症になる危険性など心身への大きなダメージを受けることになります。
学校における性教育は、子どもの発達段階に応じて、身体の発達、変化、異性の理解や尊重、協力の重要性等について、学校の授業や学校での集団生活を通して実施されています。子どもたちの性教育において学校が果たす役割は大きいですが、性に関する問題行動や性的被害は学校の管理下では少ないことから、家庭や地域においても、性教育や地域の環境改善に努める必要があります。
全国高等学校PTA連合会「全国高校生の生活・意識調査」によると、性に関する問題行動は家庭環境との相関が大きく、特に家族との日常会話が少ない程その割合は多くなるといった指摘がされています。PTAとしては、家庭での性教育の重要性を喚起するとともに、地域の環境を改善する活動を行う必要があります。
まず、家庭での性教育の重要性を会員に呼びかけると同時に、学習会や講演会などで会員に正しい知識を得る機会を提供することも大切です。その際、学校教育ではどのような取り組みを行っているのか、養護の先生や校医さんに情報をいただくなど、学校と連携した取組を実施していくと良いでしょう。
また、地域の環境改善については、子どもたちも健全な成長を妨げる俗悪な出版物や映画、享楽的な施設などの排除のため、学校、家庭、地域が連携し、一体となって、地域ぐるみで青少年育成活動に取り組みましょう。
以前から問題となっている未成年者の覚せい剤や大麻等の薬物乱用に関しては、検挙・補導人員は年々減少傾向にあります。しかし、近年、薬物と成分が酷似する脱法ハーブは、未成年者が安易に使用するおそれもあり、薬物乱用の多様化が拡大しています。薬物の害については、いまさら述べるまでもありませんが、この問題防止については、今までより一層の注意が必要と考えられます。
このような状況下では、PTAとしての取組が大変重要になります。実際に乱用している場は、自分の部屋や友人の部屋等、学校外で行われていることが多いようです。溜まり場等の環境浄化に努めることが大切になります。また、薬物の害について子どもたちとともに正しい知識を得る機会や、話し合う機会を設けること、家庭教育での取り組み方を研修する等の機会を設けることが大切です。
相談先 |
電話番号 |
相談日時 |
覚醒剤110番 栃木県警察本部県民広報相談課内 |
028(624)0919 ツーホーすればマルクイク |
毎日24時間 |
薬物相談電話 栃木県保健福祉部薬務課内 |
028(623)3779 ニイサンミナナク |
月曜~金曜 |
県北健康福祉センター | 0287(22)2364 | |
県東健康福祉センター | 0285(83)7220 | |
県南健康福祉センター | 0285(22)6119 | |
県西健康福祉センター | 0289(64)3028 | |
安足健康福祉センター | 0284(41)5897 | |
宇都宮市保健所 | 028(626)1104 |
青少年の健全な育成を図ることを目的に、昭和51年、栃木県青少年健全育成条例が制定されました。その後、社会情勢の著しい変化に伴い、改正を重ね、青少年の健全な育成を阻害するおそれのある行為を防止するとともに、青少年のための良好な社会環境の整備を図っております。
概要については、県のホームページから御覧いただけます。
※「栃木県県民生活部青少年男女共同参画課」で検索
栃木県青少年健全育成条例についての問い合わせ先
栃木県県民生活部青少年男女共同参画課 028(623)3075
お問い合わせ
生涯学習課
〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎南別館5階
電話番号:028-623-3408
ファックス番号:028-623-3406