重要なお知らせ
更新日:2022年2月2日
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日頃から、当所事業の推進に御理解と御協力をいただき厚く御礼申し上げます。
今年度から県内3カ所ある家畜保健衛生所では、職員一人一人がより機動力を発揮し、限られた人員の中でより効率的かつ効果的に業務を行えるよう組織改編が行われました。一日でも早く効果が発揮できるよう精進して参りますのでよろしくお願いいたします。
さて、令和2年度の管内の家畜衛生状況につきましては、監視伝染病による大きな発生被害は見られず、概ね平穏に推移しました。また、一昨年度から清浄化を目指して取り組んでおります慢性疾病(牛伝染性リンパ腫、牛ウイルス性下痢症、豚繁殖・呼吸障害症候群)対策におきましては、年々検査戸数や頭数が増加しており、生産者をはじめ指導に携わる関係機関・関係団体の御理解、御協力の賜と改めて感謝申し上げます。
一方、畜産情勢につきましては、1戸あたりの飼養規模は年々拡大し、特に牛や豚の大規模農場の生産力がさらに向上している反面、農家戸数におきましては、残念ながら年々減少傾向にあり、担い手の育成が急務であるとともに、作業の省力化や効率化を目的としたICT機器導入の推進やコントラクター組織の育成・強化など、経営の継続には多方面からの支援や助言などが求められております。また、畜産分野においても「人」や「もの」の流通量が年々拡大するとともに、家畜やその生産物が輸出入促進に後押しされながら、より広範囲な動きを見せていることから、農場の衛生管理体制をさらに強化していくことは必要不可欠と考えます。本県におきましては、これらのことも踏まえながら、昨年度に新たな次期農業振興計画「とちぎ農業未来創生プラン」、酪農肉用牛近代化計画、家畜改良増殖計画など10年後を見据えた上での5か年計画を策定し、さらなる生産性や品質の向上に加え、家畜疾病対策が大きな柱の1つとして位置づけられました。
このような中、豚熱対策に関しまして、管内では60万頭を超える飼養豚へのワクチン接種に加え、野生イノシシへの経口ワクチン散布など対策を継続して実施して参りましたが、昨年の11月に県内で初となる抗体陽性の野生イノシシが県北管内で確認され、昨年度末までに2市1町9頭が確認されるなど、管内のみならず県内全域への拡大が懸念されております。さらには、今年3月中旬に県内初となる高病原性鳥インフルエンザの発生が県東部の養鶏農場(殺処分:採卵鶏76,886羽)において確認され、多くの関係機関や関係団体など(家保職員除く2,854名)の御協力により防疫作業を終息することができました。
今後もこれまで以上に関係者との連携協力を密にしながら、県北地域の家畜衛生推進に尽力してまいりたいと考えておりますので、関係者の皆様には引き続き御理解、御協力をいただけますようお願いいたします。
最後になりますが、このたび令和2年度の 業務実施状況を「事業概要」として取りまとめましたので、御活用いただければ幸いです。
令和3年4月
栃木県県北家畜保健衛生所 所長 半田 真明
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