重要なお知らせ
更新日:2020年7月1日
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日頃から、当所事業に御理解と御協力をいただき厚く御礼申し上げます。
令和元年度の管内家畜衛生状況につきましては、監視伝染病では、牛のヨーネ病、牛伝染性鼻気管炎(IBR)、牛ウイルス性下痢・粘膜病、サルモネラ症などの発生がありましたが、大きな流行には至らず概ね平穏に推移しました。これも、生産者をはじめとした関係者の皆様の日々の努力の積み重ねによるものと深く感謝いたします。
一方、平成30年9月、我が国では平成4年以来26年ぶりとなる豚熱の発生が岐阜県の養豚場で確認され、終息する気配が無いまま全国8県にまで拡大しております。特に昨年9月の埼玉県での発生は本県の隣接県ということもあり、県内畜産関係者に衝撃を与えました。感染拡大の要因とみられている感染イノシシも1府14県で確認されており、本県もいつ侵入を受けてもおかしくない状況です。これに対応して、国の地域指定に基づき本県でのワクチン全頭接種が開始され、当所管内でも3月から5月中旬終了を目標に、51施設約20万頭を対象に接種を開始したところです。
鳥インフルエンザに関しては、昨年度は家きんでの発生はありませんでしたが、本県を含む4県で低病原性鳥インフルエンザウイルスが野鳥の糞便から検出されています。
海外では、平成30年8月に中国で発生したアフリカ豚熱も依然とし各国で猛威を振るっており、モンゴル、北朝鮮、韓国、東南アジア各国、インドにまで拡大しています。発生国からの渡航者が国内に不正に持ち込もうとした携帯品からアフリカ豚熱ウイルスが検出されており、国内への侵入リスクは非常に高いといえます。
畜産全体を取り巻く情勢は、新型コロナの流行による消費減退に伴う牛肉価格及び子牛価格の低迷、担い手の減少や高齢化による生産基盤の弱体化等、厳しい状況が続いております。
国内外に様々なリスクが存在するなか、おかげさまをもちまして当所は今年2月に那須塩原市千本松に無事、新築・移転することが出来ました。家畜疾病対策が主要な業務であることから、新庁舎は車両消毒装置も備えたバイオセキュリティーを考慮した作りになっております。今後、ますます県北地域の家畜衛生推進に尽力してまいりたいと考えておりますので、関係者の皆様には引き続き御協力をいただけますようお願いいたします。
本県では、平成28年度から令和2年度の5か年計画として「とちぎ農業“進化”躍動プラン」を策定、各種施策を展開しているところです。当所におきましても「家畜衛生面から畜産の“夢と元気”を応援します」をキャッチフレーズに 各種事業に取り組み、畜産経営の体質強化を目指していきます。
このたび令和元年度の 業務実施状況を「事業概要」として取りまとめましたので、御活用いただければ幸いです。
令和2年4月
栃木県県北家畜保健衛生所
所長 福田 修
県北家畜保健衛生所の概要
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県北家畜保健衛生所
〒329-2747 那須塩原市千本松800-3
電話番号:0287-36-0314
ファックス番号:0287-37-4825