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ホーム > くらし・環境 > 自然・動植物 > 外来生物対策 > 栃木県内における外来種対策の取組事例等 > 外来種「シナダレスズメガヤ」について
更新日:2021年3月29日
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シナダレスズメガヤは、もともと南アフリカに生育している植物です。1950年代に日本に持ち込まれた後、道路法面の緑化や砂防工事などに利用され、全国に広がりました。
栃木県では、特に鬼怒川中流域の礫河原(石がゴロゴロしているような河原)にシナダレスズメガヤが侵入したことで、絶滅危惧種のカワラノギクやカワラニガナなどの植物が減少し、また、その植物を食草としている昆虫などに大きな影響を及ぼしています。
また、本来、礫河原は、洪水で頻繁に土砂が流れるような場所ですが、根張りの強いシナダレスズメガヤが生育することで土砂がたまるようになってしまうと、礫河原の環境に適応して暮らしてきた生きものたちのすみかの減少につながるとも考えられます。
シナダレスズメガヤ(環境省提供)
左:カワラノギク(絶滅危惧種) 右:カワラニガナ(絶滅危惧種)
鬼怒川中流域では、「鬼怒川の外来種対策を考える懇談会」(事務局:国土交通省関東地方整備局下館河川事務所)、「うじいえ自然に親しむ会」などが中心となって、シナダレスズメガヤの駆除などに取り組んでいます。
※シナダレスズメガヤは、環境省が策定した『我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト』において「重点対策外来種」に選定されています。
関連リンク:鬼怒川中流域自然環境保全地域
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