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更新日:2024年8月30日

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品種ができるまで

いちご研究所で行われている品種の作り方を簡単に紹介します。

いちごの交配

  • いちごの品種は、異なる種類のいちごを交配して作ります。
  • 交配は毎年70組み合わせ程度行います。
  • 2月から3月に、母親にする花の雄しべを取り除き、父親にする花の花粉をつけ交配します。
  • 交配後は袋をかけ他の花粉がつかないようにし、4月に成熟した実から種子を採取します。
  • 1果から300~500粒もの種子が採れます。
 いちごの花からおしべを取り除く写真

 

 まず、雄しべを取り除きます  別の花の花粉をつけます
 袋掛けをして育てます  種子を採取します

実生の選抜(1年目)

  • 5月に種子を播き、育てます。
  • 7月にセルトレイに鉢上げし、9月に1万株を定植します。
  • 1月になり実が赤くなると、一株一株、形や味を確かめて、良い株を300種類程度選抜していきます。
  • 同じ親同士の組合せから生まれた株でも性質はみな異なり、同じものは一株もありません。
   
 発芽したいちご  セルトレイに鉢上げ
   
 定植したほ場  選抜の様子

品種になるまで

  • 2年目
    1年目に選抜された実生株を、ランナーで4株に増やして特性を調査し、30種類(系統)程度を選抜します。
  • 3年目
    前年選抜した系統をさらに詳しく調査し、5種類(系統)程度に絞り込みます。
  • 4~5年目
    試験の規模を大きくし、収量・糖度・酸度・耐病性など、詳細な特性調査を行います。この段階で優れた特性を持つ系統に「いちご栃木○号」という系統番号を付けます。
  • 6~7年目
    系統番号を付けた種類(系統)の現地試験を行い、総合的に評価します。
  • 7年目以降
    現地試験の結果、優れた特性が評価されると品種登録を申請します。その後、登録審査を経て、初めて新品種として登録されます。

選抜ピラミッド

 

 

(2024年8月)

お問い合わせ

農業総合研究センターいちご研究所

〒328-0007 栃木市大塚町2920

電話番号:0282-27-2715

ファックス番号:0282-27-8462

Email:nogyo-s-ichigo@pref.tochigi.lg.jp