【塩谷南那須地域】しゅんぎくを栽培してみませんか?
しゅんぎくの特徴
- 冬期の作業が中心です。水稲や麦と労力の競合が少なく労働力を有効活用できる品目です。
- 摘み取り式のため、秋冬どりの場合、一度植えれば、11月から3月まで連続して収穫が可能です。
- 夏作の作物(なす、オクラ、ズッキーニ等)と組合せることで、さらに所得が向上が期待できます。
- 軽作業が中心で、女性や高齢の方でも栽培できます。
- 水稲の育苗ハウスを利用した栽培も可能です。
しゅんぎくの栽培ポイント
- 土壌適応性は広く、黒ボクでも砂目でも栽培できます。乾燥した土壌を嫌います。
- 冷涼な気候を好みます。生育適温は15~20℃で、28℃を越えると生育が悪くなります。
- 良品生産のために、ハウス内の最低温度を5℃以上に保ちましょう(トンネル保温)。
- より専門的に栽培するために、ウォーターカーテンや暖房機も導入されています。
しゅんぎくの作型
経営収支
栃木県農業経営診断指標より
収量(kg)
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単価(円/kg)
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粗収益(円)
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経営費(円)
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所得(円)
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労働時間
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2,000
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520
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1,040,000
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520,000
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520,000
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907
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必要な労働力、施設、機械類
- 夫婦2人で栽培する場合、標準的な栽培面積は、5~10アールです。
- 栽培ハウス(幅5m×長さ40m=200平方メートル)、小トンネル資材、穴あきマルチ、収穫ハサミなど。
(栽培ハウスは、既存の水稲育苗ハウスを利用することも可能です)
- トラクター(35ps程度)+ロータリ(水稲用のものを兼用できます)
- 動力噴霧器(薬剤散布用)
- このほかに、調整室があると、作業がしやすくなります。
栽培する時の留意点
- 4月以降は、抽台(とう立ち)してしまうため、収穫は終了となります。
- 稲刈りと、しゅんぎくの定植作業が重複する場合があります(10月上旬頃)。
- しゅんぎくに使える農薬は少ないので、定植から収穫までに防除をしっかり行うことが重要です。
- 水稲の育苗ハウスを利用する場合、水稲育苗時の農薬使用に注意が必要です。
(しゅんぎくに登録に無い農薬が残留するおそれがあります)
管内の生産者の声
【生産者 さくら市狭間田、Aさん】
- 水稲1.5ヘクタール、しゅんぎく8アールを栽培しています。労働力は私ひとりです。
- 水稲中心の経営を行っていましたが、知り合いにすすめられたこともあり、冬場の収入を得るために、12年前からしゅんぎく栽培を始めました。
- 最初は水稲育苗用ハウスで栽培を始めました。その後パイプハウスを増設し、現在は9棟のハウスでしゅんぎくを栽培しています。
- 水稲育苗用に使うハウス1棟は3月まで、それ以外のハウスは4月まで収穫しています。
- 出荷調製作業が大変ですが、頑張って栽培しています。
個人の感想です
しゅんぎくを栽培してみたい方は、下記問合せ先までご連絡ください!