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更新日:2024年12月17日
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栃木県内では、東部の八溝地域にはかつてよりイノシシが生息していました。しかし、1990年代より南西部の地域でも新たに生息が確認されるようになり、現在では市街地を除き県内ほぼ全域に分布が広がりつつあります。
イノシシは稲やイモ類、野菜などの農作物を好むため、生息地では農業被害が発生しており、鳥獣による被害額では最も多くなっています。
栃木県では平成18年11月より栃木県イノシシ保護管理計画、同二期計画(平成22年~)に基づき、捕獲の促進や被害対策の推進を図ってきました。また、法改正及び計画期間の満了に伴い、栃木県イノシシ管理計画(三期計画)(平成27年5月29日~)、同四期計画(平成30年~。令和3年3月変更。)を策定し、各種対策を実施してきました。
しかし、依然としてイノシシの分布が拡大しているとともに農業被害が1億円以上の高いレベルにあることから、令和6年3月に五期計画を策定し、捕獲をはじめとする各種対策を実施しています。
・栃木県イノシシ管理計画(五期計画)の概要(PDF:251KB)
・栃木県イノシシ管理計画(五期計画)(PDF:2,089KB)
この計画では、毎年の施策を評価し、次年度以降の対策に生かすため、モニタリングを行うこととしています。最新の報告は、令和5(2023)年度栃木県イノシシ管理計画モニタリング結果報告書(PDF:9,315KB)(報告書概要版(PDF:257KB))を御覧ください。
分布を拡大しつつあるイノシシの捕獲を促進するため、県では有害鳥獣捕獲の実施主体である市町村に対し、支援を行っています。
また、狩猟による捕獲も増やすため、狩猟期間の延長や、イノシシを捕獲できる区域の拡大などを行っています(鳥獣保護区や狩猟、捕獲許可の制度)。
イノシシの被害を減らすためには、捕獲と同時に、イノシシを集落に寄せ付けないための対策を進めることが重要です。
対策のひとつとして、とちぎの元気な森づくり県民税事業を活用し、野生獣被害軽減のための里山林整備を行っていますが、これ以外にも柵の設置や生ゴミ等誘引物の除去、不要果樹の伐採など、総合的な対策が必要となってきます。そこで、住民の皆さんと、行政、専門家が協力して、地域ぐるみでこれらの対策を実施するため、平成26年度より獣害に強い集落づくりの取組を実施しており、平成29年度からは「とちぎ獣害対策アドバイザー派遣事業(PDF:204KB)」を実施しています。
イノシシ対策の入門編として、「シシナビとちぎ」(PDF:2,947KB)を発行しました。正しい知識に基づき効果的な対策を実施する一助となればと考えています。
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自然環境課
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