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更新日:2022年7月28日

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令和4(2022)年7月26日(第7回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和4(2022)年7月26日(火曜日)午後1時30分から
場所:県庁大会議室1

(冒頭コメント)
1.7月23日に那須烏山市の養豚農場で発生した豚熱について

(報告事項)
1.栃木県版図柄入りナンバープレートの導入について

(話題事項)
1.原油価格・物価高騰等への対応に係る補正予算について

(栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果)
1.第85回栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

(質疑事項)
1.安倍元首相の国葬について
2.いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会について
3.新型コロナウイルス対策について(その1)
4.新型コロナウイルス対策について(その2)
5.新型コロナウイルス対策について(その3)
6.栃木県版図柄入りナンバープレートの導入について
7.世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について
8.豚熱について
9.新型コロナウイルス対策について(その4)
10.新型コロナウイルス対策について(その5)
11.新型コロナウイルス対策について(その6)

(冒頭コメント)

1.7月23日に那須烏山市の養豚農場で発生した豚熱について

 本日、那須烏山市の養豚場で発生した豚熱について、現地に朝一番で赴きまして、豚熱防疫拠点等の作業状況など調査をしてまいりました。
 悪天候で蒸し暑い中での殺処分の作業などを目の当たりにし、作業従事者の苦労に心を痛めたところでございます。
 防疫措置に対しまして、国や市町、栃木県建設業協会など、多くの関係者の御協力を得ておりまして、心から感謝を申し上げたいと思います。
 作業はおおむね順調に進んでおりますが、国内最大規模であることから、完了までにはおよそ2カ月半程度を要すると考えております。
 近隣住民をはじめ、県民の皆様には御心配や御迷惑をおかけしておりますが、安全かつ迅速に作業を進めてまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
 現在、国におきまして原因究明のための疫学調査を行っているところでありますが、県としては、再度、県内全養豚農家への飼養衛生管理基準の遵守徹底を指導し、発生防止に全力を挙げてまいります。
 最後に、豚熱は豚とイノシシがかかる病気でございまして、人には感染いたしません。仮に豚熱に感染した豚肉を食べたとしても人体への影響はありませんので、国や県などが発信する正確な情報に基づく冷静な対応をお願いいたします。

(報告事項)

1.栃木県版図柄入りナンバープレートの導入について

 栃木県版図柄入りナンバープレートの導入についてでございます。
 国土交通省によるこのナンバープレートの第3弾募集におきまして、新たに都道府県単位の図柄の導入が可能になったことから、栃木県独自の図柄の導入に向けた取り組みを進めることといたします。
 図柄につきましては、生産量が53年連続日本一であり、本県を代表する地域資源として県内外での認知度も高いイチゴをモチーフとすることとし、本日からナンバープレートデザイン案の一般公募を開始します。
 多くの県民に親しまれ、ナンバープレートを自分の車に付けたいと思ってもらえるよう、今後、県民アンケートや外部委員による審査を行った上でデザイン案を選定し、11月末を目途に国に図柄を提案したいと考えています。
 なお、実際のナンバープレートの交付開始は、国による審査等を経て、来年(令和5年)10月ごろを予定しております。
 “走る広告塔”となるイチゴをモチーフとした図柄のナンバープレート導入が、県民の郷土愛の高揚や全国への本県の魅力発信につながるよう、市町とも連携しながら取り組んでまいりますので、県民の皆様にも楽しみにお待ち願いたいと思います。

(話題事項)

1.原油価格・物価高騰等への対応に係る補正予算について

 原油価格・物価高騰等への対応に係る補正予算についてでございます。
 前回の会見でお伝えいたしましたように、県民生活や県内経済への影響を緩和する対策等を迅速に講じる必要があると判断し、補正予算の編成作業を進めてきており、臨時会議を来週開いていただくよう、議会と調整を行っております。
 内容につきましては、まず生活者支援として、経済的に厳しい環境に置かれている世帯への自立支援金の支給や、県立・私立学校等の給食費高騰分への支援などを盛り込んでまいります。
 事業者等への支援としては、中小企業・小規模事業者に対する資金調達コストの軽減のほか、農業者や運送事業者等に対する価格高騰の負担軽減などに取り組んでまいります。さらに、家庭や事業所における省エネ設備等の導入促進なども盛り込みます。
 また、この後説明いたしますが、新型コロナ感染急拡大への対応として、高齢者施設の職員等に対する集中的検査の実施などにも取り組んでまいります。
 さらに、先日那須烏山市の養豚農場で豚熱が発生したことを受け、再発防止策も盛り込むこととし、総額48億円台になる見込みでございます。
 詳細が固まり次第、記者の皆様に、後日、財政課から発表する予定ですが、今週を予定しておるところでございます。

(栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果)

1.第85回栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

【1 はじめに】
 コロナ本部会議についてですが、第85回栃木県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催しました。
 本県の新規感染者数は、全国の状況と同様、依然として今週前週比が2を超えて推移するなど急速な増加が継続しております。
 このような中、直近の感染状況や医療提供体制への負荷の状況を踏まえ、今後の対応について協議するために、本部会議を開催したものでございます。
【2 本県の感染状況について】
 まず感染状況についてお伝えします。昨日は1,062人(県554人、宇都宮市508人)の新規感染者がありました。昨日までに本県で確認された感染者数は113,102人となっております。
 人口10万人当たりの新規感染者数につきましては、560人程度となっておりまして、第6波のピークの約2倍まで増加しております。
 医療提供体制への負荷の状況は、重症病床使用率は低い状態が継続していますが、病床使用率は40%程度まで増加しております。
 新規感染者数の今週先週比の推移について、今年の6月末以降の状況は、昨年の夏の第5波より比べて、急激な増加の状態が継続しております。
 次に、公表日別の1週間合計した新規感染者数の推移ですが、7月上旬から急激に増加し、3週連続で先週比が2倍以上増加しており、直近の1週間では1万人を超えるに至っています。
 オミクロン株の系統別確認状況については、直近ではBA.5系統が73%を占めるに至っており、BA.5系統へほぼ置き換わっております。
【3 今後の対応】
 以上の感染状況等を踏まえ、有識者会議の意見も伺った上で、今後の対応等について検討いたしました。
 本県の新規感染者数は、短期間で爆発的に拡大しており、今後の感染者数のピークは見通せない状況にあります。
 病床使用率も確実に上昇し、今後、医療提供体制への負荷がさらに高まる可能性が高いと考えております。
 また、BA.5系統への置き換わりや、夏休みシーズンを迎え接触の機会が増加することなどから、感染者数の急速な増加の継続が懸念されます。
 今後、病床ひっ迫が進んだ場合、感染拡大防止と社会経済活動の両立の維持が困難となる可能性があり、これ以上の感染拡大を防止するなどのため、基本的な感染対策の徹底を強く求めるとともに、検査、医療提供体制の充実・強化やワクチン接種のさらなる促進を図ってまいります。
 警戒度レベル2を維持しますが、明日7月27日からの県民の皆様に対するお願いがあります。
 適時適切なマスクの着用、ゼロ密、空調の設定温度を適切に設定しつつ換気をしっかり行う、外食の際はとちまる安心認証店などの感染対策が徹底された飲食店を利用するなど、基本的な感染対策の徹底をお願いすることは今までどおりでありますが、改めて自分の行動を振り返っていただき、対策を確実に実施してくださるようお願いいたします。
 また、新たな要請内容として、混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出・移動については、慎重に判断いただくようお願いいたします。
 加えて、帰省や旅行等においても、感染リスクの高い行動を控えていただくようお願いいたします。
 続いて事業者の皆様へのお願いでございます。テレワーク、時差出勤など、人との接触機会を低減する取り組みを継続いただくとともに、業種ごとの感染拡大予防ガイドラインの徹底などについて、引き続き御協力をお願いいたします。
 夏休みシーズンを迎え、お祭りなどのイベントの機会が増えていると思います。イベントの開催制限に関する協力要請内容の変更はありませんが、主催者におかれましては、感染防止策チェックリストにある項目を遵守いただくようお願いいたします。また、イベントに参加される方につきましても、チェックリストの内容を十分理解いただいた上で参加いただくことに加え、イベント前後においても基本的な感染対策を徹底いただくこと、体調不良時には参加を控えるようお願いいたします。
 次に、夏期休業中における県立学校での対応についてであります。部活動や課外授業等の実施、特に部活動に付随する飲食や移動、宿泊等においては、感染防止対策の徹底をお願いいたします。
 また、大会等に参加する場合には、各種団体が示すガイドライン等を遵守することとします。
 さらに、帰省などで普段会わない人と接触の機会が多くなることから、各家庭における感染防止対策の徹底も呼び掛けてまいります。
 次に、検査体制の強化についてでありますが、重症化リスクのある方への感染や集団感染を防止するため、8月から9月にかけて、高齢者施設等の職員の方への頻回検査等を実施することといたしました。
 高齢者施設及び障害者施設の職員を対象に、週1回、抗原定量検査を実施するとともに、保育園、幼稚園、認定こども園等において感染が確認された場合にも、関係する範囲に抗原定量検査を実施いたします。
 新規感染者数の増加に伴い、自宅療養者が1万2千人を超えるに至っております。改めて、自宅療養中に体調が悪化した際の連絡先を各人にお伝えいたします。日中については、保健所が健康観察を行っている方については管轄保健所に、それ以外の方については健康観察フォローセンターに連絡するようお願いしてまいります。
 夜間につきましては、受診・ワクチン相談センターに連絡いただくようお願いいたします。
 次に、濃厚接触者の特定や待機期間等について、一部変更がありますのでお知らせします。
 まず、同一世帯内で感染者が発生した場合の濃厚接触者等の特定について、これまでは保健所が濃厚接触者を特定しておりましたが、保健所が詳細な聴き取り調査を行わない場合においても、同一世帯の全ての同居者は基本的に濃厚接触者として取り扱うことといたします。
 また、濃厚接触者の待機期間について、7月22日からは、これまで原則7日間としていたものを5日間に短縮した上で、2日目、3日目の検査で陰性が確認された場合には、3日目から解除を可能とする取り扱いとしております。
 続いて、入院受け入れ体制の強化でありますが、前回の本部会議におきまして準備を進めていると申し上げました県央臨時医療施設につきましては、7月29日に開設することとし、病床数33床を確保いたします。
 県央以外の臨時病床施設につきましても、8月中旬の開設に向けて具体の準備を進めており、受け入れ体制の強化に努めてまいります。
 また、7月24日に病床確保のフェーズを1から2に移行したところでありますが、先ほど説明したとおり病床使用率が上昇していることを踏まえ、コロナ患者の入院受け入れに万全を期すため、7月29日からフェーズ3(548床)に引き上げることを決定しました。
 入院受け入れ医療機関に対しましては、コロナ関連による医療従事者の欠員も生じていると聞いておりますので、通常医療とのバランスにも配慮した上で、最大限の受け入れ体制の確保を依頼したところであります。
 引き続き、感染状況、病床使用率等を注視しながら、医療提供体制の強化に努めてまいります。
 続きましてワクチン接種の状況でありますが、7月24日現在本県のワクチン3回目接種率は全国の接種率を上回り、約66%となっております。
 年代別で見た場合、感染者数が比較的多い20~30歳代では55%を下回っている状況です。
 次に、4回目接種の対象について、国の方針に基づき、60歳以上の方や基礎疾患を有する方に加え、重症化リスクの高い多くの方々に対してサービスを提供する医療従事者等及び高齢者施設・障害者施設等の従事者を、7月22日から新たに対象とすることといたしました。
 このことを受けまして、県営接種会場において、早期に接種を希望される4回目接種の希望者を対象に、接種券がない方への接種を実施することといたしました。予約開始は明日7月27日からとします。なお、接種券がある方については、通常の接種枠で対応しております。
 また、高齢者施設に対する巡回接種時に、接種券がない場合も含め、施設職員に対する接種を実施することといたしました。
 さらに、武田社ワクチン(ノババックス)の接種対象が1・2回目の接種につきましては、18歳以上から12歳以上に引き下げられたことを受けて、県営接種会場においては、7月29日から、新たな対象者への接種を県南会場(ロブレ)から順次実施いたします。
【4 おわりに】
 第7波につきましては、BA.5系統への置き換わりなどによりまして、かつて経験したことのない爆発的な感染急拡大が継続しております。現時点では、病床のひっ迫までには至っておりませんが、第6波時の病床使用率の最高値であった43%も目前に迫ってきております。重症者や中等症者の数も徐々に増加してきており、このまま感染拡大が続けば、コロナ医療と通常医療の維持が困難になってまいります。
 感染拡大を抑えるための行動制限の要請は、医療提供体制への負荷や他都道府県の状況などを踏まえ、総合的に判断してまいりますが、病床使用率が50%を上回ることが一つの目安と考えております。
 県としては、可能な限り感染拡大防止と社会経済活動の両立を図ってまいりたいと考えており、感染を抑えながらピークを乗り越えるためには、県民・事業者の皆様の協力が不可欠でございます。今後、夏休みシーズンを迎え、旅行やイベントに参加する機会も多くなると思いますので、県民の皆様一人一人が、特に感染リスクが高まる場面において、いつも以上に基本的な感染対策の徹底と、混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出・移動は慎重に判断いただくようお願いいたします。また、ワクチン接種済みの方も含め、感染に不安がある無症状の方については、無料の検査を実施いただくようお願いいたします。
 さらに、特に若い世代におけるワクチン3回目接種が感染拡大防止の切り札の一つと考えております。第7波以降、県営接種会場における接種者数も増加してきておりますので、感染拡大を防止するため、積極的に接種を検討いただくようお願いいたします。また、重症化防止の観点から、60歳以上の方や基礎疾患のある方、医療従事者や高齢者施設従事者等の方についても、4回目接種の早期接種の検討をお願いいたします。
 県としても、引き続き、関係機関と一丸となり、新規感染者数の増加を抑え、医療提供体制への負荷を高めることがないよう、必要な対策を迅速かつ確実に講じてまいります。以上です。

(質疑事項)

1.安倍元首相の国葬について

記者:国葬についてお伺いしたいと思います。
 先日、安倍晋三元首相の国葬を行うということが閣議決定されました。それには反対や懸念の声などもありますが、知事として国葬についてどのような御見解をお持ちなのかお伺いしたいと思います。

知事:まずは、改めて哀悼の誠を捧げたいと思います。
 安倍元首相は、通算在職日数で歴代最長を記録するとともに、日本経済の再生や日米関係を基軸とした外交展開等、内政、外交面ともに大きな実績を残されました。
 こうした御功績や国内外から数多くの弔意が寄せられている状況を踏まえ、国葬を行うことが22日に閣議決定されたものと承知しており、国の決断は理解できるところでございます。
 国は、国民の理解が得られるよう、葬儀の規模や運営方法などを丁寧に説明してもらいたいと思います。

2.いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会について

記者:国体についてお伺いしたいのですが、先日、大会実行委員会は、コロナの感染拡大を受けて、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合、開催の可否などを検討するということになりましたが、コロナが急速に拡大する中で、有観客・無観客であったり観客数の制限などはどのように検討されていくのか、改めてお伺いできればと思います。

知事:新型コロナウイルスの今後の感染状況や大規模なスポーツイベントの開催状況等を見極めながら、文部科学省や日本スポーツ協会、日本パラスポーツ協会との主催者間で協議をすることとしております。
 選手等に対するPCR検査の実施や選手と観覧者の動線分離など、万全の感染防止対策を講ずることとしているところでありまして、引き続き市町や競技団体等と連携しながら、予定どおり開催できるよう準備を進めてまいります。

3.新型コロナウイルス対策について(その1)

記者:コロナの関連でちょっと分かりにくかったのですが、入院受け入れ機関で22施設282名の欠員が生じている、これはどういうことなんですか。

事務局:入院受け入れ医療機関における医療従事者の欠員状況でございますが、G-MISというシステムで確認しましたところ、本人の感染あるいは濃厚接触に伴いまして、22施設で282人の医療従事者の方が欠員状況、要するにお休みになっているという意味でございます。

記者:従事者が感染・濃厚接触ということで分かりました。これは母数は分かりませんか。

事務局:先ほど、入院受け入れ医療機関22施設のうち、医療従事の医師、看護師の欠員が282名ということでございましたが、これはG-MISという情報システムで入院受け入れ医療施設30施設のデータのうちの282人ということで、総数でいきますと、医師と看護師を合わせますと10,127人中の282人ということでございます。

記者:分かりました。ありがとうございました。

4.新型コロナウイルス対策について(その2)

記者:きょう追加された県民への要請のところで、下線で追加された部分で、混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出・移動については慎重に判断をとあるのですが、これは何か県として想定している場面とか場所とかというのはあるでしょうか。

知事:外出制限等についてはお願いしておりません。がしかし、県内を含めて今日の全国の状況を考えれば、外出をする、あるいは帰省をする際には極めて慎重な行動が必要だということを、今回の本部会議で決定したところでございまして、行動制限ではありませんが、行動についての慎重な対応を県民の皆様お一人お一人に望みたい、また帰省する方にもお願いしたいと思います。

記者:もし分かれば、実数が高齢者施設と障害者施設合わせて何施設で職員は何人か、もしお分かりになったら教えてください。

事務局:高齢者施設等の職員等に関する検査、高齢者施設、障害者施設の施設数と従業員数でございますが、宇都宮市は除いた実施区域となりますので、施設数としては全体で2,400施設、従業員数としては約5万人でございます。

記者:ありがとうございます。

5.新型コロナウイルス対策について(その3)

記者:2点質問がございます。1点目は行動制限についてお伺いします。
 先ほど知事の発言でも、病床使用率50%が一つの目安という御発言がありましたけれども、改めて、どういう段階になれば行動制限を求めていく方針なのかということを確認させていただきたいです。
 また、国の方針でも今はまだ行動制限を求めていないということにならっての今の状況かと思うのですが、これだけ感染が爆発している中で、この状況で今食い止められるのか、今後の見解をお願いいたします。

知事:後段の質問については、先ほど申し上げましたように、ピークが予測できないという状況ですので、医療提供体制への負荷は続くものと思われます。その上で50%という話を申し上げましたが、50%を超えたから即、行動制限ということではなくて、50%前後では行動制限の在り方について検討を速やかに進めるという考え方でございます。

記者:もう1点細かいところでの確認です。自宅療養者の体調悪化時の連絡先ですが、今改めて載せていただいていますけれども、何か新しく対応が変わったとかというわけではなく、こういう状況なので改めて周知されているという理解でいいのでしょうか。

事務局:この番号はこれまでも御案内をしていたところでございますが、本日改めて、自宅療養者の方の数が増えてきているので、知事の方から御紹介いただいたといった趣旨でございます。

6.栃木県版図柄入りナンバープレートの導入について

記者:2点お伺いします。
 栃木県版図柄入りナンバープレートのデザイン案についてですが、栃木県では保有自動車数が全国上位に入っていますが、走る広告塔として、知事から期待することを教えてください。

知事:県全体としてイチゴをモチーフにしたナンバープレートを導入したい。これはイチゴとそれ以外の地域資源を組み合わせるということではなくて、イチゴ単一の図柄。こういうことで、今後、図柄提案の受け付けとか審査とか決定とか、スケジュールに基づいて来年の秋のころには決定していきたいということで進めてまいりますが、イチゴについては、県内では「いちご王国」、「いちごの国」の認知度が97%前後ですか。関東圏でも7割前後となっているはずですので、栃木といえばイチゴとイメージしてもらえるぐらいになってきた。ついては、そのナンバープレートを付けることで、ふるさと栃木への愛着度とか誇りとか、それから魅力度向上、ブランド力向上、こういうものにも結び付けていければと考えています。

記者:ありがとうございます。

7.世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について

記者:安倍元首相の銃撃の関係で、複数の県知事が過去の知事選等で旧統一教会の集会に出たりとか寄付があったり支援があった、遊説での訪問等があったという知事もいらっしゃいます。福田知事は関係性はありますか。

知事:旧統一教会と私自身の直接な関係はございません。が、私を応援してくれる後援者の中では、その団体に好意を寄せている人はいると思います。

記者:ありがとうございました。

8.豚熱について

記者:豚熱に関して何点かお伺いいたします。
 まず、知事は本日朝、現地に行かれたと先ほどおっしゃっていましたが、その中でどういうことを確認されたか。または、その際に現地の職員の方々に何か呼び掛けたことなどありましたら教えてください。

知事:きょうまでは農政部の職員のみで防疫措置を行っております。明日からは農政部以外の職員も携わることになります。それから8月1日からは市町あるいは農業関係団体などの方も加わります。
 その中にあって、先行して取り組んでいる農政部の職員が、チームワークを発揮しながら速やかに防疫措置を終了できるよう、リーダーシップを発揮してほしいということがまず1つ。
 それから、建設業協会の支部の方もおいでになりましたので、きょうから実際に埋却処分をする整地作業、掘削作業ですね、これが重機で始まっておりましたので、現場での安全などもお願いいたしました。
 そしてまた、昨日は熱中症になってしまった職員が3人出ました。夕方6時から翌朝10時までの作業であっても、私も着ていきましたけれども防護服を着るので、屋外作業でありなおかつ防護服で暑い。こういうことから熱中症になってしまったのだと思いますが、携わる職員、これは県職員以外も含めてですが、皆さん一人一人の健康が何より重要でございますので、健康管理をしっかりしてくれるよう、無理しないよう、それらのお願いもしてまいりました。
 始まりましたが、大変なつらい作業だなと改めて思ったところです。

記者:ちょっと細かいかもしれないのですが、先ほど知事の発言の中で、作業中に熱中症になってしまった職員が3人ほどいらしたと話がありましたが、具体的に、夜間だとは思いますが、どの時間帯にどういう作業をしていたかとか、もし分かれば教えてください。

事務局:昨日ですが、夜の時間帯の22時以降に入っている方等につきまして、殺処分とかそちらの方の手伝いをしたところで、脱水症状というかそういうものが見られて、途中でふらついたり、そんな形が出て、その場で作業を中止して集合施設等に戻った。その中で2人については、回復のところがあったものですから一応救急搬送という形はとりました。ただ、その後回復しまして、その後自宅の方に戻っているような状況でございます。

記者:いずれの方も軽症ということでよろしいですか。

事務局:はい、そのとおりです。
 先ほど時間等について齟齬がありましたので、訂正させていただきます。
 昨日体調不良になったメンバーは3人ということなんですが、そのうち2人が軽い熱中症という形でございます。1人は、お昼ぐらい、11時半ぐらいに体調を崩して、その後脱水症状等が見られて熱中症ということでございます。もう1人の熱中症につきましては、夜の20時40分ぐらいにふらつき等が出まして、そちらについてはやはり熱中症だと。もう1人につきましては、熱中症というよりは、同じく夜の20時ぐらいなんですが、こちらは腹痛とか嘔吐ということで、ちょっと熱中症だったかどうか、こちらについては診療とかそういうものは受けておりませんので判明しておりませんが、その後回復しているということでございます。

記者:続けて何点か伺って申し訳ないのですが、今回の防疫作業の見通しについてなんですが、2カ月半ほどかかると知事は以前の会見でもおっしゃっていましたが、現在、コロナが拡大もしていますし、10月には国体も予定されております。夏の作業で作業時間も制限されている中での作業になりますが、知事御自身の考えとして、例えば国体までには終わらせたいなど、今後の見通しについて思いなどがありましたらお伺いいたします。

知事:予定としては、消毒作業も含めて2カ月半ですので、消毒・点検等については委託をすることが可能だと思っていますので、職員等については国体総合開会式前に何とか殺処分を完了させる。それ以降の消毒作業については、委託を主に行う。これが今描いているもので、県としてそう進んでもらったらありがたいなというものでございます。

記者:殺処分自体は、いつごろまでの完了を見越しているのでしょうか。

知事:9月末ですね。

記事:疫学調査について確認ですが、現在、国の疫学調査が始まっていると思いますが、現時点で判明している農場の問題点などがあれば教えてください。

事務局:こちらにつきましては、日曜日に国の疫学調査チーム4人と県職員2名が入ったわけですが、そちらにつきましては現在国において分析中ということなものですから、ここで申し上げることはちょっと差し控えさせていただきたいと思います。

記者:豚肉の出荷について確認したいのですが、先日の会見で、県の立ち入り前の出荷については今後聴き取りをしていくとおっしゃっていましたが、その後の聴き取り状況はもちろんですが、現実問題として、今回の農場からウイルスを持った豚肉が市場に流通する可能性があるのか。原則、流通前は全頭検査して基本的に健康な肉しか出回らないと私の方では認識しているのですが、そのあたりについてはいかがでしょうか。

知事:その事業者は茨城県内で食肉加工をしておりますので、当然、と畜検査員という県庁職員が判断することになっていますので、流通していないものと思っています。
 それらも含めて、疫学調査の中で、死亡豚についてもどういうふうな処理をしたのかということも聞かれたかもしれないので、国の調査結果の中に盛り込まれることも期待しています。

事務局:今のにちょっと補足説明させていただきます。
 知事が言われたように、実際にと畜検査の方を茨城県の方で実施しているわけですが、こちらについてはと畜検査員という形で茨城県においては茨城県の職員等が実施しているということになります。

記者:最後に知事にお願いしたいのですが、今回の豚熱の発生について、県内の養豚業ですとか豚肉の市場流通など、県内経済への影響について、知事御自身はどう考えていらっしゃるでしょうか。

知事:豚肉が品薄になって価格が上がるとか、あるいは取引先の経営が厳しくなるとかというのは、現時点では考えておりません。

記者:ありがとうございました。

9.新型コロナウイルス対策について(その4)

記者:保育所、幼稚園、認定こども園等に対する抗原定量検査について、細かい点を含めて3点確認させていただきます。
 この対象としては、職員だけになるのでしょうか、それとも園児も含めてになるのでしょうか。

知事:園児も含めてです。

記者:園内で仮に感染者が出た場合に、どのくらいの範囲に絞って検査を実施することになるのでしょうか。

知事:園において感染防止ガイドラインを策定していますので、濃厚接触者と思われる方については保健所の職員を含めて特定をし、その範囲の保育士ないしは園児の検査をするということになると思います。

事務局:お話のとおりでございまして、今、保育所、幼稚園等については、事業所として濃厚接触者の範囲の特定をお願いしておりますので、その範囲の方、職員の方、お子さんを対象として検査をするということでございます。

記者:最後に、高齢者施設に関しては重症化のリスクが高いということで、今回、職員の方を対象にした抗原定量検査を定期的に行うということで理解したのですが、今回のこの保育所とか幼稚園、こども園に対する定量検査を行う狙いについて、改めて教えていただければと思います。

知事:クラスターを防ぐということと、家庭内感染の拡大を未然に防ぐ、こういうことが目的かと思います。

記者:ありがとうございました。

10.新型コロナウイルス対策について(その5)

記者:今御質問があった高齢者施設に関して私も伺いたいのですが、国の求めですと、この頻回検査は、施設従事者の場合は週2回から3回となっていると思うのですが、本県で週1回とした理由について教えてください。

事務局:今回、県の方で考えましたのが、高齢者施設と障害者施設の職員を対象に週1回の抗原定量検査でございます。唾液を使いまして、容器で採取しまして、それを回収して、委託機関にお願いしますけれども検査を実施するというものでございまして、PCR検査相当の精度を持っているということでございます。
 検査キットに比べますと検査精度が高いということも踏まえまして、週1回の頻回検査とさせていただいたところでございます。

記者:私の理解不足だったんだと思うのですが、国の週2~3回と言っているのは、抗原検査が簡易キットの場合ということなのでしょうか。

事務局:はい。国の方の通知では、抗原定性検査 検査キットによる検査を例示として挙げております。

記者:もう1点お願いします。
 濃厚接触者の特定についてですが、先日の会見で待機期間については御説明があったところなんですが、7月20日から追加している同一世帯の同居者は基本的に濃厚接触者として取り扱うとあるのは、こちらも国の方針に準じたものという理解でよろしいでしょうか。

知事:県としては、保健所として、今まで濃厚接触者の特定を家庭内での感染の場合にも行っていたわけですが、それを省いて、家族の中で検査陽性になれば全てが濃厚接触者、自動的にそういうふうな扱いをするという取り決めをした、ということでいいですか。

事務局:今回、この7月20日に対応を追加いたしましたのは、これまでは初回の電話連絡の際に家庭にお電話した際に、同居の方については基本的に濃厚接触者になりますというお話をさせていただいておりました。
 今回、ショート・メッセージ・サービスを新たに導入したことに伴いまして、初回の電話が行かない御家庭があるということでございます。そういったことから、今回、同一世帯内での感染者が発生した場合について、詳細な聴き取り調査を行わない場合においても、基本的には同居者は濃厚接触者になるという取り扱いを改めて表に出したということでございまして、取り扱いとしてはこれまでと同様の取り扱いでございます。

記者:もう1点細かいところで確認ですが、臨時医療施設を8月中旬に県央以外も開設ということなんですけれども、以前は安足と県南でそれぞれ第1、第2があって、病床もそれぞれ違っていたと思うのですが、現時点で中旬に開設するのは、安足、県南でそれぞれ何床を予定しているのか教えてください。

事務局:ここにつきましては、地域的に県の南部でございますけれども、その施設の規模等についても現在、最終調整中でございますので、もう少々お時間を頂戴できればと思っております。

記者:以上です。ありがとうございました。

11.新型コロナウイルス対策について(その6)

記者:コロナ対応について伺いたいのですが、今回追加された県民に対する協力要請の、混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出や移動について慎重に判断してほしいというところで、この中で特に、例えばこれまで感染リスクが高いと言われていたお酒を伴うイベントであったり飲食店については、どういったことを求められるのかというところ。 例えばお酒を伴うイベントについて何か自粛を求めたりとか、そういったお考えはあったりするのでしょうか。

知事:特定の業種の中での懇親といいますか懇談といいますか、そういうものを想定して申し上げているものではありませんで、例えばナイター観戦あるいは観劇、とにかく人がたくさんいるところ、イベントが中心ですね、そういうところにお出掛けになる際には特に気を付けてください、慎重に行動してくださいということを申し上げておりますので、飲食店を想定して申し上げていることではありません。

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