栃木県がん対策推進計画（4期計画）

「がんを克服する社会」を目指して

現在、日本では、2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなっており、県内においても年間15,000人を超える方が新たにがんに罹患し、5,700人を超える方ががんで亡くなっており、がんは死因の中でも最も大きな割合を占めています。

こうした中、県では、平成20(2008)年以降、3期に渡り「栃木県がん対策推進計画」を策定するほか、平成30(2018)年には、「栃木県がん対策推進条例」を制定するなど、がん対策に総合的かつ計画的に取り組んできました。

計画や条例に基づき、がんの予防及び早期発見の推進、がん医療の充実などに積極的に取り組んできた結果、がんの75歳未満年齢調整死亡率は減少傾向にあり、5年相対生存率についても6割を超えるなど、本県におけるがんの状況は着実に改善しており、がんは克服できる病の1つとなりつつあります。

一方で、現在、がん罹患後の生存率の上昇に伴い、がんになっても安心して暮らすことができるよう、がん患者及びその家族に対する支援がこれまで以上に求められてきています。身体的・精神的な負担への相談支援、緩和ケア、治療と仕事の両立支援、さらに、小児・ＡＹＡ世代や高齢者などそれぞれのライフステージに応じた支援など、患者や家族の状況に応じた個別具体的な支援を行うことが必要となっています。

4期計画では、「県民一人一人ががんの理解を深め、がんの克服を目指す社会」を全体目標に掲げ、「がんの予防及び早期発見の推進」、「がん医療の充実」「がん患者等を支えるための環境づくり」を3本の柱とし、がん患者やその家族をはじめ、全ての県民が安心して暮らすことができる社会の実現に向けて、各種施策に取り組んで参りますので、県民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

「栃木県がん対策推進計画（4期計画）」