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更新日:2024年8月28日

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令和6(2024)年8月26日(第8回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和6(2024)年8月26日(火曜日)午後1時30分から
場所:県庁記者会見室

(報告事項)
1.8月25日から26日にかけての大雨について

(話題事項)
1.パリオリンピック入賞者への表彰について
2.「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”(珠玉)」のデジタルアーカイブジャパン・アワード2024受賞について

(質疑事項)
1.災害への備えについて
2.自民党総裁選について(その1)
3.県立高校の共学化について
4.お盆休みにおける県内観光地の人流動向について
5.自民党総裁選について(その2)
6.芳賀・宇都宮LRTの開業1周年について
7.「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”(珠玉)」のデジタルアーカイブジャパン・アワード2024受賞について
8.8月25日から26日にかけての大雨について
9.全国知事会議について
10.少子化対策緊急プロジェクトについて
11.JR東日本ダイヤ改正について

モニター用データ(PDF:2,479KB)

(報告事項)

1.8月25日から26日にかけての大雨について

 8月25日から26日にかけての大雨について申し上げます。
 昨夜の本県における大雨は、25日20時44分に日光市と那須塩原市に大雨警報が発表されて以降、大雨警報や土砂災害警戒情報が発表されたエリアが拡大していきました。
 その中にありまして、26日0時27分に気象庁から線状降水帯の発生を知らせる「顕著な大雨に関する栃木県気象情報」が発表されましたことから、県では災害警戒本部を設置し体制を強化するとともに、県民に対し、各市町からの避難情報を注視し、早め早めの行動をとるよう注意を呼び掛けたところであります。
 また、被害状況につきましては、本日11時現在、人的被害は確認されておりませんが、鹿沼市、日光市、那須塩原市、塩谷町で床上浸水2棟、床下浸水13棟の住家被害を確認したところであります。被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。
 引き続き、県民の皆様には、大雨による河川の増水や土砂災害などに注意していただきますとともに、今週末ごろに本県に最接近すると見込まれる台風10号への備えも併せてお願いしたいと思います。

(話題事項)

1.パリオリンピック入賞者への表彰について

 パリオリンピック入賞者への表彰についてでごさいます。
 今回のパリオリンピックで、ふるさと“とちぎ”から、金メダリストを含め、複数の入賞者が出ましたことは、県民一同誇りに思うところであります。
 本県選手の活躍に、県民のみならず日本中の皆さんが感動し、希望と元気を受け取ったのではないかと思います。
 レスリング女子76kg級で金メダルを獲得した鏡優翔(かがみ ゆうか)選手に栃木県民栄誉賞を授与したいと思います。
 また、競泳男子400m個人メドレーで銀メダルを獲得した松下知之(まつした ともゆき)選手、陸上男子1600mリレーで6位入賞した佐藤風雅(さとう ふうが)選手、競泳男子100mバタフライで8位入賞した水沼尚輝(みずぬま なおき)選手に、おのおの、知事特別表彰である栃木県スポーツ功労賞を授与いたします。
 表彰時期につきましては、今後日程調整を図ってまいります。
 また、明後日28日よりパラリンピック競技大会が開幕いたしますが、本県ゆかりの2選手、大谷桃子(おおたに ももこ)選手、眞田卓(さなだ たかし)選手をはじめ、大会に出場する全ての選手が、これまで蓄えてきた力を晴れの舞台で存分に発揮されることを願っておりますし、県民の皆さんの応援をよろしくお願いしたいと思います。

2.「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”(珠玉)」のデジタルアーカイブジャパン・アワード2024受賞について

 「とちぎデジタルミュージアム」のデジタルアーカイブジャパン・アワード2024の受賞についてでございます。
 本県が世界に誇る、まさに「珠玉」の文化資源を県内外に発信するため、昨年3月に開設しました「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”」が「デジタルアーカイブジャパン・アワード2024」を受賞いたしまして、本日、表彰式が午前中に行われました。
 受賞に当たりましては、県がつなぎ役となり、県内全域の文化資源を広く収集・活用する取り組みであることや、デジタルアーカイブが地域振興や観光振興に活用されていることなどが評価されたと伺っておりまして、大変うれしく思っております。
 今後とも、多くの方に「とちぎデジタルミュージアム」を活用してもらえるよう内容を充実し、とちぎの文化資源の認知度向上とともに、県内各地への誘客促進を図ってまいりたいと思います。

(質疑事項)

1.災害への備えについて

記者:今月8日の午後、宮崎県南部の日向灘沖で発生したマグニチュード7.1の地震を機に、気象庁が巨大地震再発への警戒を呼び掛ける南海トラフ地震臨時情報を、2017年11月の運用開始以来初めて発表しました。そして15日に呼び掛けが解除されました。
 対象となりました29都府県のうち、内陸県は山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良の各県で、一部または全域が含まれました。本県に近いエリアとしては、茨城県の水戸市やひたちなか市、千葉県の銚子市や館山市などが沿岸の自治体として含まれました。
 今回、本県はその対象とはならず、県民の日常生活や産業への影響もわずかだったと認識しておりますが、全国的に南海トラフへの危機意識のレベルが上がったのを機に、県として改めてどんな防災施策を加える必要があり、また、県民はどんな準備をしていく必要があるとお考えになりますか。短期的なこと、そして中長期的なこと、それぞれでご回答をお願いしたいと思います。

知事:8月8日に、お話がございましたように気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が発表されました。県ではホームページやXで災害時の避難場所や避難経路を確認するなど、日ごろの備えの再確認について県民に呼び掛けを行いました。
 地震発生から1週間後に臨時情報に伴う政府としての「特別な注意の呼び掛け」は終了しました。南海トラフ沿いで大規模地震が発生した場合、政府の被害想定では栃木県内で大きな被害が発生する可能性は低いとされておりますが、県民の皆様には、地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備を引き続き実施してほしいと思います。
 国は、臨時情報という制度の国民への理解度や情報発信のタイミングや内容について、反省や見直しをすべきところがあるとしておりますことから、県といたしましては、国の動きも踏まえ、県民に対する情報発信の方法等について速やかに検討してまいりたいと思います。
 また、今後とも、国土強靭化地域計画に基づいて、道路・河川の防災・減災対策や住宅・建築物及び上下水道施設の耐震化の促進、防災拠点機能の強化等の取り組みを進めてまいります。

2.自民党総裁選について(その1)

記者:自民党総裁選についてお伺いしたいと思います。
 目下、立候補の表明が相次いでいる状況ですが、総裁選について、知事として論戦にどんなところを期待されているのか。これが1点。
 県内選出の国会議員に茂木敏充幹事長がいらっしゃいます。その動向をどういう思いでご覧になっているのか。期待するところも含めて。この2点をお願いします。

知事:派閥の重しがとれて多くの方が立候補しやすい環境になったと。報道ではそのように取り上げられております。
 男女問わず多くの自民党の国会議員が立候補し、そこで、おのおのの考える国のありようやそのための重点施策などについて、大いに語ってほしいと考えております。
 そんな中、茂木幹事長の名前も挙がって、県民の一人として、また知事として、栃木県の政治家としては戦後初の総理・総裁になれるよう、大いにできる応援をしてまいりたいと思います。候補者の中で、特に党、政府の役職に就いてこられた方で経験が最も豊富な茂木幹事長ですので、掲げる政策にも注目をしてまいりたいと思いますし、その政策が総理・総裁として実現できるよう、党員としても県民の一人としても応援していきたいと考えております。

記者:ありがとうございました。

3.県立高校の共学化について

記者:埼玉県の方で県立高校の共学化を進めるかという議論があったと思うのですが、こちらは教育委員会の担当ではあるかと思いますが、知事の受け止めをまずお聞かせください。
 栃木県内には、県立高校のうち男女別学校が8校あると思うのですが、現状、県内では共学化について何か方針を決めていたり議論が進められたりしているのか。今後、共学化について進める何かの動きなどがありましたらお教えください。

知事:再編計画の中でも、共学化の流れは柱の一つになっていると捉えています。
 今後につきまして、まず流れは共学化だと。しかし、そこで学ぶ生徒の思いというもの、あるいは男子校・女子校であるが故に進学したいと思っている子どもたちがどの程度いるのか、これから把握していくことになるのだと思いますけれども、そういう思いにどう行政として応えていくことが必要なのか十分見極めながら、共学化の流れに沿って再編を進めていくことになるのだろうと思います。

4.お盆休みにおける県内観光地の人流動向について

記者:今年のお盆時期の県内の観光客の状況について、もしまとめていらっしゃれば教えてください。

知事:お盆休みの県内観光地の人流動向についてですが、山の日等の兼ね合いもありまして、8月10日(土)から8月18日(日)までの最大9日間がお盆期間と言えたかと思います。この期間の状況につきましては、観光協会等からの情報ですけれども、総じて、昨年と比較して約1割上回る人出であったと。
 これは要因として、長期休暇がとりやすい曜日の配列で帰省や旅行が好調だったと聞いておりますが、お盆期間の終盤に関東に接近した台風7号の影響がなければ、県内観光地はさらに賑わいを見せたのではないかと思われます。なお、コロナ感染拡大前の2019年と比較いたしますと、それでも1割~2割減という状況です。
 スマートフォンの位置情報を元にした人流データ(インバウンド客を除く)を見ましても、観光地によってばらつきはあるものの、県内の主要観光地の人の動きは、平均いたしますと昨年比約1割増であったと捉えております。

5.自民党総裁選について(その2)

記者:政策を注視したいというお話がありましたけれども、栃木にも通じるこんな施策、人口減であるとか東京一極集中であるとか、こういったものについてビジョンを示してほしいというような分野や個別の政策等はございますか。

知事:それは候補者になる茂木幹事長自身が考えることですので、私からすれば要望のような形になってしまうかもしれませんが、人口減少対策、さらには経産大臣も経験しておりますので産業の振興など、ぜひ地方が元気になりそうな施策・事業を掲げてほしいと願っております。

6.芳賀・宇都宮LRTの開業1周年について

記者:知事が宇都宮市長時代から取り組まれてきたLRTですが、過日、1周年を迎えたということで、ご所感と今後の展開等について、県としてのビジョンをお持ちでしたらご紹介いただければと思っております。

知事:いろいろありましたが、1周年を迎えることができて大変うれしく思っています。
 これからの課題は、15kmの芳賀・宇都宮のライトラインの利用者がさらに増加することを願っております。そのためには、沿線への人口集積、さらには産業団地等へ今マイカーで通っている方々のライトラインへの乗り換え、そしてまた大きな課題の一つは、駅周辺でのお楽しみどころといいますか観光スポットといいますか、沿線自治体、芳賀郡内も含めまして、駅からのアクセスをどう確保し、各自治体で観光客も含めて利用者を引き付けるイベント等を含めたさまざまな工夫を凝らしていくことが必要だと思いますので、ぜひ競って取り組んでほしいと思います。
 もう一つの課題は、西側延伸について、具体的な協議がこれから進んでいくことになりますし、市民・県民の期待も大きいと捉えておりますので、これらにつきましても、宇都宮市の考え方を最大限尊重しながら、県としても全県に波及効果が表れるような整備の在り方などについて議論に加わり、かつ、できるサポートをしてまいりたいと思います。

記者:ありがとうございました。

7.「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”(珠玉)」のデジタルアーカイブジャパン・アワード2024受賞について

記者:冒頭の話題事項にありました「“SHUGYOKU”」の受賞ですが、今後デジタル化を充実させていくとか、今後の展望についてお聞かせください。

副知事:デジタルミュージアムの関係ですが、令和8年度までが計画期間中ですので、引き続き、県内のこういった「宝物」と思われるものを、しっかりと県でまず取材をして映像化して、県内外の人にお見せできるような仕組みを今後も続けていきたいと思います。

記者:ありがとうございます。

8.8月25日から26日にかけての大雨について

記者:先週末土日の大雨についてです。
 昨日は予測が難しい線状降水帯による大雨が発生しましたが、大田原市内ですと、夜の12時前に高齢者避難等が発令されました。ネット上を見る限りですと、「どこに避難していいか分からない」とか、「夜にいきなりアラームが鳴ってびっくりした」とか、いろんな声がありましたが、今回の避難指示に何か課題等はありましたでしょうか。

知事:災害箇所等についての情報収集は今しています。ソフト面についてはどれだけ情報を持っているか分かりませんが、それらについても県としてまとめた上で、今お話がありましたように、深夜にどこに避難するんだ、経路はどこだ、どういう経路をとったら安全にそこに行けるのと。例えばそういう指摘があったとするならば、それらに対する対応を、県も間に入って各市町と情報を共有しながら、今晩もあるかもしれませんし、明日の晩もあるかもしれませんので、今後への対応策を速やかに方針を示しながら、住民の皆さんに周知をしてまいりたいと思います。

記者:ありがとうございました。

9.全国知事会議について

記者:知事が8月上旬に出席された福井県での全国知事会議についてお聞きしたいと思います。
 人口減少に関する緊急宣言の取りまとめの協議では、東京一極集中の是正に関する考え方を巡って、小池都知事とほかの知事との間で意見の対立があったかと思います。
 当日、福田知事からはご発言はなかったのですが、議論を聞いていて感じたことや、東京一極集中と人口減の因果関係、この点小池知事は反論していましたけれども、この因果関係についての知事ご意見、お考えを聞かせてください。

知事:一極集中は、していると思います。自見特命担当大臣が有床病床診療所の全国大会におとといの晩おいでになりまして、大学生人口の東京への集中率は4分の1と言っていました。その中には多数の栃木県民も含まれておりますので、一極集中はしています。
 しかし、我々は東京の恩恵を被っているので、ほかの反東京グループとは立場が少し異なります。知事会としては46対1ですが、栃木県や関東の知事としては東京との関係を悪化させることはないわけで、そういった議論の中に積極的に入って一極集中是正を声高に求めることは、決して県民のためにはならない。しかし、県の予算要望の中ではそういう文言も含めて国には要望しておりますので、我々は言うべきことはちゃんと言っていると思います。

記者:これについては、中立といいますか。島根県知事とかは結構急進的に反応していましたけれども、ほかのグループと東京都知事の間の中立、みたいなイメージでよろしいでしょうか。

知事:丸山知事みたいな対応は、私はとれない。東京との関係を悪化させる必要はないし、魅力があるのだから仕方ないでしょう、と。それよりも、魅力を高める努力を我々はしていかねばならない、ということだと思います。

10.少子化対策緊急プロジェクトについて

記者:少子化対策緊急プロジェクトについてお聞きしたいと思います。
 ちょうど今月でプロジェクトの策定・発表から丸1年になろうかと思います。6月の記者会見でも進捗について質問が出ましたが、改めて、知事の現状の評価や知事がお考えになる課題について教えてください。

知事:少子化対策緊急プロジェクトにつきましては、第1弾、第2弾と進めておりまして、今年の秋には、第2子の保育料免除について、25市町と連携した取り組みをスタートさせることになっています。
 その上で、今後、新たな取り組みは何をなすべきか、各市町や市長会・町村会から少子化対策関係の要望は幾つか出てきております。さらに今月末には、政策懇談会を明後日(28日)行うことになっておりますし、その辺での意見も各市長・町長から聞きながら、速やかに議論に移行できるよう取り組んでいきたいと考えています。

記者:人口減はすぐには止まらないと思いますが、この1年間の出生率だったり各市町の出生数だったりを見て、知事としては、成果といいますか、プロジェクトの現状をどのように見ていらっしゃいますか。

知事:緒についたばかりですので、目に見える成果が出ているとは言い難いと思います。
 しかし、新たな秋からの取り組みも含め、第1弾、第2弾の取組が、数字に表れるよう努力をしていかなければならないと考えています。
 加えて、結婚支援にも積極的に取り組みながら、結婚したい人が結婚できる、そして子どもを持ちたい人が理想の数の子どもを育てられる社会に近づけるよう取り組みたいと思います。

記者:ありがとうございました。

11.JR東日本ダイヤ改正について

記者:JR東日本のダイヤ改正による宇都宮線の快速ラビット運転本数減少について聞きたいと思います。
 5月の記者会見でも私が質問したところで恐縮ですが、知事は、各市町の意見も聞きながら、意見がまとまればJR東日本大宮支社に要望活動などを行いたいと思うと発言されました。
 先ほどもありましたが、明後日には市町との政策懇談会も予定されていますが、現時点で市町との協議等について何か進捗があれば教えてください。

知事:沿線住民の個々の県民の方々から直接、「不便」、あるいは「不便になった、もっと環境改善すべきだ」という意見を、複数の方から今日までお聞きしてまいりました。
 自治体単位でこれを大宮支社、JR東日本に、県と一体となって活動すべしという声は今のところ上がっておりませんので、状況を見守っていきたいと思います。

記者:ありがとうございました。

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