知事コラム「吹き竹」第125回

県民だより  vol.333(2018年9月号）掲載

  ～気力と真似～

 戦後の日本剣道復活の礎となった歴史と伝統のある第68回日光剣道大会が、日光東照宮武徳殿(ぶとくでん)において今年も盛大に開催された。

 審判長はあいさつで、「上達したいと思ったらうまい人の真似(まね)をせよ！」と述べられた。

 その日県庁では、カラテドリームフェスティバル2018国際大会優勝者の知事表敬があった。指導者の方に「うまくなるには真似ることが早道ですか」と尋ねたところ、「加えて、気力の充実も大切な要素です」とおっしゃった。

 宮本武蔵の「鍛錬」を思い出した。千日の稽古をもって身に付けることのできる「基本」、万日の稽古によって得られる「技」の話である。

 気力がなければ長続きしないし、強くもなれない。達人の真似ができれば上達する。

 人生全てに通ずる「気力」と「真似」を改めて教えられた。

 

 

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 知事コラム「吹き竹」について

   「吹き竹」とは、かまどなどの火に空気を送るために使う竹筒のことです。吹き竹から吹かれた息により盛んに燃え上がる炎のように、栃木県も盛り上がってもらいたいとの願いを込めて名づけています。

 

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