重要なお知らせ
更新日:2025年1月7日
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河川湖沼の魚を増やすには、増殖を担う内水面漁協の活性化が欠かせません。一方で、内水面漁協の多くは中山間地域に存在し、高齢化と人口減少が深刻です。そこで、国立研究開発法人 水産研究・教育機構や馬頭高校などとともに、一般財団法人東京水産振興会から委託された「内水面漁業協同組合活性化事業」に取り組み、2020年度から4年間にわたり、水辺に活気を取り戻す試みを行ってきました。
その成果や事例をとりまとめたのがこの事例集です。より詳しい内容については、この事業のウェブサイト『馬頭高校漁業協同組合』をぜひご覧ください
・Go to River~川に親しむ、魚を味わう~(令和6年2月)(外部サイトへリンク)
早期小型種苗放流のための「いつ、何グラムで放流すれば解禁に間に合うか?」という早見表が掲載されています。当場では、栃木版早見表の作成や釣れる釣り場にするために必要な放流尾数や放流エリアの算出方法について担当しました。
・ボーズにならない!釣れるアユ釣り場づくり(令和5年2月)(外部サイトへリンク)
県内からは、おじかきぬ漁協管内”三依支部(釣り人と連携した監視強化)、”黒川漁協管内”小来川(漁協と釣り人団体によるテンカラ専用区の開設)”、鬼怒川漁協管内”大谷川(河川管理者や小学校との連携)”・”鬼怒川本流(本流域の生産力を活用したヤマメ幼魚放流)”などの取組が紹介されています。
・釣り人、住民、漁協でつくる!いつも魚にあえる川づくり~渓流魚の漁場管理~(令和5年2月)(外部サイトへリンク)
カワウ対策の最新マニュアルが出ました。当場で協力したGPS発信器を用いた行動追跡調査についても紹介されています。
オオクチバス、コクチバス、チャネルキャットフィッシュ、ブラウントラウトや、一部の渓流域での異常繁茂が新たな問題になっている外来藻類のミズワタクチビルケイソウについて詳しく書かれています。
当場では、コクチバスの習性を利用した駆除手法「大塚メソッド」や、光でコクチバスの稚魚を捕獲する「光集魚トラップ」について担当しました。
ACGDは、通称「ボケ病」と呼ばれ、養魚場のアユに突然の大量死を引き起こすことで、1990年代頃から問題となっています。平成23年3月の初版刊行以降、本疾病の原因がPlecoglossus altivelis poxvirus(PaPV)と特定されるとともに、死亡発生に与える水温の影響や河川の天然遡上魚での感染状況、感染耐過魚および凍結保存魚などの感染源としてのリスクなどについても、新たな知見が得られたことから、それらの知見を加えて大きく改訂を行い、第2版が刊行されることとなりました。当場では、感染リスクの低減や被害を少なくするための対処方法について担当しました。
・アユの異型細胞性鰓病(ACGD) 診断・治療マニュアル第2版(令和6年3月)(外部サイトへリンク)