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更新日:2025年1月9日

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多自然川づくり研修会を開催しました

  水産試験場では県土整備部河川課との共催で、12月20日に「令和6年度多自然川づくり研修会」を開催しました。

 同研修会は多自然川づくり考えに即した河川工事のさらなる普及を目的に、関係する県や市町の職員等を対象としたもので、およそ90名(WEB参加を含む)が出席しました。

 当日はまず、水産試験場の吉田特別研究員から「漁業協同組合を知る!~漁協の取組・考えていること~」と題し、漁業協同組合の役割と取り組み、河川環境や工事について考えていることについて解説しました。

 次いで、栃木県立馬頭高等学校の佐々木教諭より「河川環境に重要な瀬と淵と巨石のはなし」と題し、瀬や淵の形成における石の役割などについて生徒との調査や実験の様子を交えて紹介しました。

 さらに、県土整備部の恒川主任より「一級河川黒川における多自然川づくりの取組について」と題し、昨年度に工事で発生した石を用いて防災と生物の生息の両立を目指した工法を試行した事例を紹介しました。

 最後に岐阜大学環境社会共生体研究センターの原田教授より「川を流れる土砂と河川環境と河川管理」との演題で基調講演をいただきました。防災と河川環境を両立させるためには河川が本来有している流量や土砂の動きといった自然の営みを視野に入れた河川管理を行う必要があることや、河床の石は河道の安定にも魚類の生息場所にも重要であり、これを取り除くと戻ってくるまでに千年単位の年月を要することなどが紹介されました。

 特に原田教授の基調講演の終了後には、出席者から工事で発生した石の有効活用方法などについて多くの質問が聞かれました。今回の研修会の開催によって、関係職員の多自然川づくりへの更なる理解促進につながることが期待されます。

*多自然川づくり:河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、 河川が本来有している生物の生息・生育・繁殖環境及び多様な河川景観を保全・創出するために、 河川管理を行うこと。

水産試験場の発表馬頭高校の発表

 

 

 

  

 

 

 

河川課の発表 岐阜大学原田教授の基調講演

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