重要なお知らせ
更新日:2010年11月30日
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炭は、古くから家庭生活や各種産業の燃料として利用されてきましたが、現代の家庭生活は、炊飯、暖房等を電気、ガス、石油に依存しています。
昭和26年に灯油のコンロが導入され、手が汚れないことや簡便なことから、急速にに普及していきました。昭和33年の電気炊飯器の発売により、家庭の台所が土間(炭、薪中心の窯)から室内の炊事場(石油コンロ、水道、炊飯器)に改良され、木炭の需要は急激に減少し始めました。戦後の普及住宅は建坪が小さく、台所も電気・ガス・灯油を利用する新式の燃料器具に移ってきました。
本県の木炭の生産量は、昭和36年までは、30,000トン程度で推移していましたが、45年には4,000トン弱まで落ち込み、わずかに、茶の湯、活性炭、業務用などの利用が残ったのみとなりました。
さらに、昭和49年には1,942トンと45年に比べ約半分に減り、52年以降は、1,000トンを下回る状況になってきました。平成元年からは500トン台となりましたが、近年のグルメブームや本物志向、さらにはレジャーブームなどから、燃料としての用途が増加するとともに、土壌改良資材、水質浄化資材、調湿剤など新しい用途の利用増から、現在は横ばいからわずかながら増加傾向となっています。
平成17年度の木炭生産量(黒炭+白炭)は、全国で18,255トン、そのうち本県は577tで、全国第10位の木炭生産県となっています。県内の主な産地は、市貝町254トン・佐野市83トン・大田原市59トン・鹿沼市55トンで、特にクヌギ原木が豊富な市貝町では、茶の湯炭に適した品質の高いくぬぎ炭が古くから生産され、全国の茶道家に向け出荷されています。
昭和20年 | 昭和30年 | 昭和40年 | 昭和50年 | 平成60年 | 平成7年 | 平成17年 | |
計 | 28,100トン | 30,771トン | 15,863トン | 1,535トン | 640トン | 589トン | 613トン |
注)生産量は、白炭と黒炭及び竹炭を合わせた数量で、粉炭は含まない。
良質なクヌギ炭
芳賀地域のクヌギ林
製炭窯(芳賀地域)
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