重要なお知らせ
更新日:2024年10月24日
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ほ場の大規模化や広域化が進んでいる中、作業の効率化や省力化につながる技術として農業用ドローンが注目されています。ドローンは主に農薬や肥料の散布に活用されていますが、牧草種子の散布用としても活用可能です。
今回の検討会では、那須町のホールクロップサイレージ(WCS)用稲のほ場にて、WCS用稲の収穫前(立毛状態)にドローンで牧草(イタリアンライグラス)の種子を散布しました。この手法は牧草の不耕起栽培の一つであり、牧草種子の散布後、WCS用稲を収穫する際に作業機がほ場を走ることで種子の鎮圧効果が得られます。
慣行的な方法では、WCS用稲を収穫してから耕起・整地、その後、播種・鎮圧を行いますが、この手法ではこれらの工程が省略されるため、播種を2週間程度早めることが可能です。
WCS用稲の収穫から牧草播種の時期は天候が変わりやすく、播種の適期を逃すリスクがありますが、ドローンのような省力的技術を用いることで適期播種が可能です。
検討会には生産者や関係機関など約30名が参加し、活発な意見交換が行われました。那須農業振興事務所では今後もこのような現地検討会を開催し、飼料作物の栽培技術向上のための支援を行っていきます。
検討会での情報交換の様子
ドローンによる牧草種子の散布