重要なお知らせ
更新日:2023年5月11日
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林業センター研究部森林・鳥獣チームでは、野生鳥獣に関する試験研究と、特定鳥獣保護管理計画に基づくモニタリングを行っています。
(注)平成24年度までは県民の森管理事務所が実施していましたが、組織再編に伴い、平成25年度より林業センターに移管されています。
課題名 |
研究期間 |
試験研究の概要 |
野生動物の効果的な捕獲技術の研究 | 平成22年度~平成28年度 |
シカとイノシシについてはH26に初めて生息数の推定を行い、捕獲目標が明らかとなったが、狩猟者の減少・高齢化が進行しつつあるなかで、新たに労力対効果の高い捕獲手法の実用化が求められている。そこで、シカについては給餌誘引を伴うくくりわなや銃による捕獲試験を行う。イノシシについては、出没個体を確実に捕獲するためのわなの運用方法や誘引餌について検討するとともに、既存わなの改良を行う。 (1) 給餌誘引を伴うシカの効果的な捕獲技術に関する研究[H23~H28] |
循環型林業に対応した獣害防除に関する研究 | 平成27年度~平成29年度 |
森林資源の循環利用を推進する上で、シカやクマによる林業被害への対応が、低コスト化の障害にならないようにする必要がある。そこで、今後拡大が予想される再造林地における被害対策や、壮齢林でのクマ等剥被害対策について研究するとともに、シカ生息密度と植栽木や植生への影響との関連について調査する。 (1) 再造林地におけるシカの出没状況に対応した獣害防除技術に関する研究[H27~H29] |
対象 |
モニタリングの概要 |
ツキノワグマ管理計画に係るモニタリング | 有害鳥獣捕獲及び錯誤捕獲個体数や分布、自動撮影法による生息密度及び捕獲時に得られた胃内容、大腿骨等の資料を分析し、捕獲が個体群に与える影響及び個体群の質を検討する資料とする。また、堅果類の豊凶調査を行い、秋期の出没を予測するとともに、学習放獣の学習内容及び放獣場所と回帰率の関係を分析し、より効果的な放獣の方法について検討する基礎資料とする。さらに、人工林被害の状況を分析し、被害対策を検討するための基礎資料とする。 |
ニホンジカ管理計画に係るモニタリング | 狩猟及び個体数調整における捕獲数とその分布及び捕獲効率等の分析を行い、生息密度を低下させるための対策を検討するための基礎資料とする。また、捕獲した個体の性年齢構成及び妊娠率等を分析し、地域個体群の特性及びその変化を把握する。さらに、自然植生への影響や人工林被害の状況を分析し、被害対策を検討するための基礎資料とする。 |
ニホンザル管理計画に係るモニタリング | 個体数調整時に得られた位置情報等の分析を行い、捕獲圧が地域個体群及び群れに与える影響を把握するための基礎資料とする。また、地域ごとの群れの出没状況や加害レベルを、住民やパトロールの目撃情報及びカメラトラップ等から評価する。 |
イノシシ管理計画に係るモニタリング |
狩猟及び個体数調整における捕獲数とその分布及び目撃率等の分析を行い、生息状況の変化を把握する。また、捕獲方法と捕獲効率等の分析を行い、地域の実情に適した効果的な捕獲方法を検討するための基礎資料とする。 |
※最新のモニタリング報告書については、それぞれツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンザル、イノシシをご覧ください。
奥日光地域において増えすぎたシカの個体数を削減するため、射手を乗せた車両で走行し、シカ発見時に停止して射撃を行うモバイルカリングという手法での捕獲試験を実施しています。詳しくは、以下の情報をご覧ください。
モバイルカリングの実施について(平成27年春)(PDF:93KB)
農林水産省の競争的研究資金「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」において実施した「営農管理的アプローチによる鳥獣害防止技術の開発」(平成19年度~21年度)を活用し、農研機構 中央農業総合研究センターと共同で開発しました。詳しくは、以下の情報をご覧ください。
お問い合わせ
林業センター 研究部
〒321-2105 宇都宮市下小池町280
電話番号:028-612-6183
ファックス番号:028-669-2212