重要なお知らせ
更新日:2024年10月3日
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外来種対策は、生物多様性を保全するうえで重要な取組のひとつです。
外来種とは、自然に分布する範囲を超えて、人間の活動によってその地域にやってきた生物のことです。
※外来種は、意図的に人が持ち込む場合(例:食用で輸入した動物が脱走)もあれば、非意図的に侵入してくる場合(例:貨物に紛れ込んでくる)もあります。
また、海外から日本に来たものだけでなく、日本国内の移動でも「外来種」になることがあります。例えば、北海道にカブトムシは元々生息していませんので、日本国内であっても北海道以外の地域から北海道にカブトムシを持ち込めば「外来種」となります。
生態系は長い年月で培われた微妙なバランスで成り立っているため、外来種が自然界に定着してしまうと、既存の生態系に大きな影響を与える場合があります。
例えば、動物の場合、天敵となる生物がいないため短期間で大量に繁殖し、在来種(従来からその地域に生息・生育していた生き物)を捕食したり、在来種と競合して在来種の生息場所を奪ってしまうことがあります。
また、外来種によって寄生虫やウィルスなどが持ち込まれると、対抗する手段のない在来種に深刻なダメージを与えることになります。
外来種の中には、近縁の在来種と交配するものもあり、その結果、長い時間をかけて地域に適応してきた在来種の遺伝的特質が短期間で変えられてしまう可能性があります。
ウシガエル(環境省提供)
外来種の中には、農作物を荒らしたり魚を捕食したりして、農林水産業に被害をもたらす種があります。
アライグマ(環境省提供)
外来種の中には、人を咬んだり、毒をもっていたりする種があります。
カミツキガメ(環境省提供)
なお、全ての外来種が、このような問題を引き起こすわけではありません。多くの外来種は、定着できずに消えていくか、もしくは在来の生態系のなかに馴染み、組み込まれていきます。しかし、一部の外来種は、在来の生態系のバランスを大きく破壊してしまいます。このような外来種は「侵略的外来種」と呼ばれています。
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