更新日:2023年4月28日
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本年10月以降、国内にてエモテット(Emotet)の感染事例が急増しています。感染経路は主にメールですが、従来のばらまき型とは別に、感染端末から窃取したメールに対する返信の形で、攻撃メールを送信するなど、その手口が巧妙化しています。
県内でも、エモテット感染によるものと思われる、成りすましメールが確認されています!!
攻撃者は、企業や組織内関係者を装ったり、既に窃取したメール情報から返信の形で攻撃用メールを送信します。
メールにはWord・PDFファイルが添付されていたり、Wordファイルをダウンロードするためのリンクが含まれています。メールを受信しただけでは感染しませんが、受信者が、これらのファイルを開き、マクロを有効(コンテンツの有効化等)にしてしまうと、攻撃者側への接続が発生し、最終的にはエモテット(Emotet)がダウンロードされ実行されます。
感染後のエモテット(Emotet)は、攻撃者側から自身をアップデートさせ、追加機能をダウンロードし、機能を拡張させることもできます。
また、メール内容・設定情報・各種認証情報を窃取し、攻撃者側に送信します。窃取したメール情報を利用して自身を第三者に送付したり、窃取した認証情報を利用して同一ネットワーク内のコンピュータに自己を拡散させます。
感染端末からメール内容やメールアドレス等の情報が漏えいすることにより、漏えいしたアドレス帳に搭載されていた全てのメールアカウントが、マルウェア拡散メールの発信元になります。一度、漏えいした場合、メール自体の発信を止めることはできません。
自己拡散機能や拡張機能を持っていることから、不正送金マルウェアやランサムウェアに2次感染するおそれがあります。さらに、感染に気付かず、感染被害が広範囲に及んだ場合、ランサムウェア等のマルウェアによって、感染させられたコンピュータが一斉に機能停止に陥るおそれもあります。
メール本文を表示しただけ、添付文書を保存しただけ、ファイルを開いたがマクロの有効化をクリックしていない(上記マクロ実行無効時のみ)場合は、感染しません。
詳しくはこちらも
一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター
(マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起)(外部サイトへリンク)
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