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更新日:2023年4月1日
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生殖機能に問題がないカップルが妊娠を希望している場合、6ヶ月以内に約70%、1年以内に約80%以上、2年で約90%の方が妊娠します。
一般的には、1年以上性生活をもっているにもかかわらず、妊娠に至らない状態を「不妊」といい、妊娠を希望し、子どもを授かるために医学的な治療が必要とされる状態を「不妊症」といいます。
不妊の原因は男性にも女性にもあり、その割合はほぼ同じで、原因がわからない場合や複数にわたる場合もあります。
妊娠が成立するまでには以下のようないくつかの段階があり、それらすべてが正常に働いてはじめて妊娠します。
また、排卵や月経は脳や卵巣が相互に関係し合い、ホルモンの働きで維持されています。
①十分な数・運動性のある精子の膣内への射精
②精子の子宮・卵管内への進入
③卵巣内での卵胞の成熟
④排卵
⑤卵管内への卵子の取り込み
⑥受精
⑦胚(受精卵の分割)の形成と移送
⑧子宮内膜の妊娠しやすい状態への変化
⑨子宮内膜への着床
妊娠を望む方にとって、パートナー同士が自分達の生活や健康に向き合い、よりよい状態に改善していくことはとても大切なことです。
妊娠に悪影響なものは避け、日ごろの生活を見直し、心身の健康を保つことは、健康な妊娠・出産だけでなく生まれてくる子どもの健康にもつながります。
妊娠には女性の年齢が影響しています。
女性は決められた数の卵子を持って生まれますが、加齢とともにその数は減少し、質も低下することで、良好な卵の排卵が少なくなっていきます。
女性の妊娠のしやすさは、20歳前半をピークとして徐々に低下し、34歳くらいから急速に低下します。
月経があるうちは、妊娠できると思っている人が多いのですが、実際は閉経の10年くらい前から妊娠は難しくなり、41歳以降は自然妊娠が困難といわれています。
妊娠は精子と卵子の出会いから始まります。
卵子が受精できるのは排卵から約24時間。精子は射精後48~72時間です。
ですから、排卵2~3日前から排卵後24時間以内に精子と卵子が出会えるよう、排卵のタイミングを知る必要があります。
排卵のタイミングを知る方法の一つとして、基礎体温の測定があります。
基礎体温は、排卵の有無や排卵時期の推定が出来るだけでなく、自分の体調管理にも役立てることが出来ます。
妊娠を望んでいる方は、まず、基礎体温の測定を始めてみましょう。
朝目が覚めたら、体を動かす前のなるべく同じ時間に毎日測定しましょう。
体温計は目盛りの細かな婦人体温計を使い、舌の下で計ります。
基礎体温を使っての判断は全体の体温変化を見て行いますので、 多少時間が不規則でも、また計り忘れた日があったとしてもとにかく続けましょう。
基礎体温は月経開始後から排卵まで低温相となり、排卵前後から次の月経開始まで高温相が続く2相性が正常のパターンです。
排卵は基礎体温が上昇し始める前後1~3日間に起こるとされており、必ずしも低温が最低になった日ではありません。
また、排卵時期になると頸管粘液(いわゆる“おりもの”)が多く分泌されるようになります。 透明で水っぽく、長く伸びるおりものが見られたら、それも排卵時期の目安になります。
基礎体温を数周期つけると、月経周期がある程度規則的な人であれば、排卵日の予測ができるようになります。
「外来ではどんなことをされるのか不安」「診察されるのが恥ずかしい」「検査して自分に原因があるとわかるのが怖い」などのいった理由で、受診を躊躇される方もいます。
「自分たちでタイミングをとってみたがなかなか妊娠しない」「月経が不規則」「基礎体温が2相性にならない」など、気になる症状があれば、病院を受診する事も検討してみましょう。
不妊治療の出来る病院は、一般の産婦人科から不妊専門の病院まで様々あります。交通の便や通院にかかる費用なども考慮し、自分の希望する条件にあった病院を探してみましょう。
また、男性の場合、「自分は射精できるし、精液もあるから大丈夫」と話される方もいますが、精液だけでは精子の有無や精子の状態はわかりません。自分の身体の状態を知ることは、カップルで一緒に不妊に向き合うためにとても大切なことです。
はじめての受診はストレスの大きいものですが、深刻に考えすぎずに、受診を検討してみてください。
男性がいざ受診をしようと思っても、「何科を受診すればよいのかわからない」という方も多いと思います。不妊治療を行っている婦人科でも精液検査やED治療を行っている医療機関はありますが、男性に不妊原因のある場合は、主に検査や治療を行うのは泌尿器科となります。
泌尿器科を受診する際は、希望する検査や治療を行っているか、あらかじめ確認をしておきましょう。
栃木県のホームページでは、県内の不妊診療機関の情報をみる事が出来ますので、そちらも参考にしてください。
また、不妊の問題はカップルの問題です。受診の前には、次のような事をお互いに確認しておきましょう。
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こども政策課 母子保健担当
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