農業振興事務所概要

下都賀地域の概要

1. 位置・地勢

下都賀地域は栃木県の南部に位置し、南西は群馬県、南は埼玉県、南東は茨城県の3件に接する地域で、栃木市・小山市・下野市・壬生町・野木町の3市2町から構成されており、管内の総面積は66.917haで県全体の約10.4%を占めています。

地域の北西部には標高の低い山並みが、中央から東部にかけては関東平野の平坦地が広がり、渡良瀬川・思川・姿川・巴波川・永野川など多くの一級河川が南流しています。

2.地域農業・農村の現状

下都賀地域は、平坦で広い農地と温暖な気候に恵まれ、ほ場整備も進んだ水田地帯では、県内最大の二毛作地帯として、県産麦の4割以上が生産されるとともに、いちごやトマトに代表される施設園芸、和牛肥育を中心とした畜産経営が展開されています。また、畑作地帯は、レタスやほうれんそう、特産のかんぴょうなど多彩な品目を生産する露地野菜産地となっています。

米価の低迷や生産資材・施設コストの高騰など経営環境が大きく変化している中、担い手への農地集約や集落営農組織の経営強化、先端技術の導入等による経営モデル育成などの取組を進めていく必要があります。また、生産者の高齢化が進行していることから、次代を担う若者や女性農業者の確保と経営発展への支援を強化していく必要があります。

一方、当地域には2つの食の街道があり、農産物直売所や農村レストランを拠点に地産地消や都市農村交流の取組が活発に行われています。東京圏からのアクセスに恵まれた地域条件を活かし、交流人口を拡大していくため、さらなる地域の魅力向上の取組が求められています。