食肉はしっかり火を通して安全に食べましょう!~夏期の食中毒予防対策~
夏期はバーベキューなどで食肉を食べる機会が増える時期である一方、気温や湿度が高くなり、特に、細菌性の食中毒が発生しやすい時期でもあります。
食肉を原因とする食中毒を予防するため、次のことに注意しましょう!
食肉による食中毒を防ぐために重要なこと
- 屋外では、クーラーボックスなどを活用し、食肉等食材を低温に保つなど、温度を適切に管理しましょう。
- 食肉から出たドリップなどで他の食材を汚染しないよう、十分注意しましょう。
- 食肉専用の包丁、まな板、トング、箸などを用意し、食事用の箸など他の用途のものと使い分けましょう。
- 食肉に触れる前や触れた後は、手指をよく洗いましょう。
- 食肉に触れた包丁やまな板などの器具は、洗浄した後、熱湯などで消毒しましょう。
- 食肉は中心部までしっかり加熱してから食べましょう。
- 調理した食品は、常温で放置せずに早めに食べましょう。
特に、バーベキューなどでは、小さなお子様が加熱不十分なものを食することがないよう、保護者の方などは注意深く確認いただくようお願いします。
一般に流通、販売されている食肉は加熱調理用です
【注意】牛レバー及び豚肉(豚レバーを含む)の生食用としての提供は禁止されています。
- 生食用として国内に流通している食肉は、法令等により生食用食肉の衛生基準に従って取り扱われた一部の牛肉や馬肉であり、流通量はわずかです。また現在、鶏肉には生食用としての衛生基準がありません。
- 「新鮮な食肉は安全」ということはありません。鮮度が良くても、食中毒原因菌が付着していることがあります。
- 過去に厚生労働省が実施した調査において、市販の鶏肉から高い割合でカンピロバクターが検出たといいう報告があります。
- カンピロバクターや腸管出血性大腸菌は、わずかな細菌数でも食中毒を起こすことがあります。
- 特に、腸管出血性大腸菌による食中毒では、溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発し、腎障害や意識障害を伴って重篤化し、死亡することがあります。
中心部まで十分に火を通せば安全です
カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などの細菌は、75℃で1分以上加熱することで死滅します。
目安としては、食肉の内部(断面)の色が完全に変わるまで十分に加熱してください。
参考情報(厚生労働省)
細菌による食中毒-カンピロバクター(外部サイトへリンク)
腸管出血性大腸菌O157等による食中毒(外部サイトへリンク)
お肉はよく焼いて食べよう(外部サイトへリンク)
参考情報(食品安全委員会)
食中毒予防のポイント(BBQなど)(外部サイトへリンク)