ホーム > とちぎの文化情報について > 輝くとちぎの文化特集! > 世界に誇る とちぎの「技・巧」特集【県南エリア編】
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更新日:2018年8月1日
小山市の誇る伝統産業である「本場結城紬」は、1956(昭和31)年国の重要無形文化財に、2010年(平成22年)ユネスコ無形文化遺産に記載(登録)された、すべての工程を手作業で行う国内最高級の絹織物です。
小山市の東部、鬼怒川に面した農村は、かつて桑村、絹村と呼ばれ、古くから養蚕の盛んな地域であり、その副産物として紬が織られるようになりました。
本場結城紬の特徴は、真綿から人の手で撚りをかけずにつむいだ「手つむぎ糸」を使うことです。「手つむぎ糸」はふわふわと軽く、温かくて柔らかく、軽やかな本場結城紬を作り出しています。
JR小山駅西口 ロブレ1階にある「おやま本場結城紬クラフト館」は、本場結城紬の情報発信拠点として、本場結城紬の製作工程である糸つむぎや地機織りの伝統工芸士等による実演、コースター織り体験(要予約・有料)や糸つむぎ、地機織りの体験ができますので、お気軽にお越しください。
秋からは、本場結城紬の着心地体験(要予約・有料)がおすすめです。ぜひ本場結城紬の着心地の良さを体感してください。
問い合わせ先
おやま本場結城紬クラフト館 電話番号:0285-32-6477
小山市産業観光部工業振興課 電話番号:0285-22-9397
「鋳物」とは、鉄、銀、銅などの金属を溶かして、型に流し込んで作られるものです。この技法で千年以上にわたり、佐野市に受け継がれる鋳物が「天明鋳物」です。その技は、戦国時代から全国で評価され、茶道で使用する「茶釜」は、千利休や信長、秀吉、家康にも愛用されたと伝えられます。また、当時の天明の技術の粋を集めた釣燈籠には、国の重要文化財に指定されている物があります。
現在も市内で職人が活躍しており、伝統的な作品に留まらず、皿や箸置、香立など、現代の日常生活を彩る製品や子どもからお年寄りまで楽しめる「ベーゴマ」なども手がけ、伝統に裏打ちされた技を将来につなげる活動をしています。
鋳銅梅竹文透釣燈籠(国重文) 現代の職人たちの作品
問い合わせ先
佐野市産業文化部文化立市推進課 電話番号:0283-20-3044
栃木県伝統工芸品に指定されている「新波の提灯」は、江戸時代後期に藤岡町新波にある圓照院潮音寺の住職から提灯づくりの技術が田中家へ伝授されたことによりはじまり、現在は四代目にあたる田中梅雄氏がその技術を受け継ぎ、栃木県伝統工芸士として提灯の製作を行っています。一つ一つが手作りのため大量生産はできませんが、代々受け継がれてきた技術を活かし、注文された方のニーズに合った提灯を目指して受注製造販売が行われています。
提灯は栃木市内及び首都圏での祭事ではもちろん、商店等においても飾りなどとして活用されています。また、マスコットキャラクターとち介とのコラボ提灯も販売されるなど、鮮やかな色彩を用いた繊細で美しいデザインからキャラクターを用いたポップで可愛らしいデザインまで、バリエーションに富んだ「新波の提灯」は、現代においても市民に親しまれている伝統工芸品の一つとなっています。
★田中提灯店ホームページ → http://www5e.biglobe.ne.jp/~tyochin/(外部サイトへリンク)
左:【干支の提灯】(九子弓張り)虎の提灯 とち介 キャラクター提灯
右:【縁起物提灯】(中太弓張り)日の出に鷹
問い合わせ先
栃木市教育委員会事務局生涯学習部文化課 電話番号:0282-21-2495
江戸神輿は、樫(かし)や欅(けやき)といった堅い木を切り出し、釘等の金具を使用せずに木組みのみで組み立てる技術により制作されます。下野市石橋地内で作られた江戸神輿のことを石橋江戸神輿と言い、この神輿の制作技術は県の無形文化財に指定されています。
技術保持者である小川政次氏は、昭和20年から神輿づくりの修行をはじめ、関東の神輿師として知られた千葉県市川市の浅子周慶(あさこしゅうけい)に師事し、昭和32年に二代目宝珠三朗守政(ほうじゅさぶろうもりまさ)を名乗り制作を続けています。特に神輿の屋根は、定規を使わずに数種類のカンナを使い分けて木を削りながら作る技法によって制作されています。また、神輿文化の普及に貢献するため、江戸神輿の特徴である絢爛豪華な質感を残しながら素材を簡素して作成される普及型神輿の開発に尽力し、栃木県内の江戸神輿製作業界における第一人者として高く評価されています。
問い合わせ先
下野市教育委員会事務局文化財課 電話番号:0285-32-6105
銘仙とは、絹先染め平織りの大衆向け織物のことをいいます。もともと節のある屑絹糸などを使った「太織」などがその起源で、織地の目の細かさを意味する「目千」「目専」といわれたのが「めいせん」「銘仙」と転訛したという説があります。
足利では大正時代から本格参入をし、昭和2年に有志が「足利銘仙会」を発足、研究を重ねて作り上げたのが、本物の足利銘仙を意味する「足利本銘仙」です。
戦前期、足利は花柄模様などを自由に捺染できる模様銘仙(解(ほぐ)し)を得意として人気を独占したといわれます。また、模様銘仙ではヨコ糸は一色ですが、一部に絣(かすり)をいれる「半併用(はんへいよう)」銘仙の発明も業界の発展に大きく寄与しました。
問い合わせ先
足利織物伝承館 電話番号:0284-22-3004
壬生町上田の宿坪で、11月23日の磐裂神社秋祭りにあわせて4年に一度行われる五穀豊穣を祈るお祭りです。「ハンギリ」と呼ばれる大型の木の桶に新米を酒で練り付け、「ヤンセ、ヤンセ」のかけ声とともに練り歩くお祭りで、「ヤンセモミ」とも呼ばれます。
スタート地点となる地区の総代さんの家で、ハンギリが豊作で重くて持ち上がらず、千人、万人の手を借りてやっと動き出すというユーモラスなやり取りから始まり、村中を練り歩くハンギリは、家に上がりこんだり、人を乗せてもんだりしながら磐裂神社を目指します。神社の入り口ではお囃子が響く中、境内に入ろうとするハンギリと入れまいとする若者組とが押し合ったのち、ハンギリが鳥居をくぐって神社に奉納されます。
県内でも類を見ない奇祭「ハンギリ祭り」は、次回は2021年に行われる予定です。
人をのせてハンギリをもむ 祭りの主役「ハンギリ」
問い合わせ先
壬生町生涯学習課 電話番号:0282-82-8544
担い手が不足するなか、小中学生が中心となって、お囃子を披露する祭りです。
小中学生は夏休みの間、おはやし保存会の先生からお囃子を習い、ふれあい夏祭りでその成果を披露します。
当日は、お囃子の他に盆踊りや子ども広場、模擬店など盛りだくさんで、夏休み最後の思い出となるでしょう。
【日時】平成30(2018)年8月25日(土) 17:00~20:30
【場所】野木町公民館前駐車場(雨天時:野木町体育センター)
小中学生のお囃子の披露の場 夏の最後の思い出です
問い合わせ先
野木町教育委員会事務局生涯学習課 電話番号:0280-57-4188
お問い合わせ
文化振興課
〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 本館7階
電話番号:028-623-2152
ファックス番号:028-623-3426