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更新日:2020年6月15日

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BCP策定企業の事例紹介 01

鬼怒パッケージ株式会社(真岡市)

この事例紹介は、産業情報とちぎ((公財)栃木県産業振興センター発行)2018年11月号に掲載されたものです。

御社の事業概要についてお聞かせください。 

弊社は昭和47年に創業したボックスメーカーと言われる企業です。
創業当時は段ボール箱専門でしたが、包装資材をまとめて提案すべく、徐々に取扱品目を増やし、現在は輸送用段ボールから店頭に並ぶパッケージ、緩衝材など包装資材全般まで取り扱いを広げ、お客様の使用状況に合わせてトータルパッケージ(輸送箱からエンドユーザー向け化粧箱まで)でご提案できるようになりました。
また、おかげさまでお客様との長い付き合いの中で、一部上場の企業様との取引も増え、その点が今回のBCPに取り組むきっかけにもなりました。

BCP策定のきっかけは何でしたか?

2011年3月11日の東日本大震災を始め、日本各地で異常気象や災害が発生している中、取引先の一部の企業様からBCPに関するアンケートや問合せが増えてきました。
また、災害への備えの必要性は理解しているつもりですが、我々のような中小企業では、中々費用が掛かる備えは難しいのが現状です。
2017年には真岡市が「BCP策定推進都市宣言」をしたこともあり、同年9月に開催されたBCPセミナーをとりあえず聞くだけでもと参加してみました。セミナーに参加する中で、災害発生後の早期復旧が長年お取引いただいているお客様への供給責任と信頼を守る事になり、最終的には自社、社員、そして家族を守る事につながるのだと感じました。取引先の企業様からの要求、近年の災害発生、真岡市の宣言とタイミングが重なったこともあり、いつ何が起こるか分からない今、出来る事からやってみようという思いから、BCP策定に取り組み始めました。

BCP策定にあたり、どんな支援を受けましたか?

BCPセミナーの講師をしておられた東京海上日動火災保険様に、何度も来社頂き、具体的な進め方や例などを挙げて頂きながら、また弊社の実態に合わせたアドバイスを頂きながら、作成しております。
策定する上での問題点や相談等にも電話やメールで親身に対応して頂きました。そのおかげで無理なく、かつ意義のある内容で作成できつつあると思います。

苦労した点、気づき等はありましたか?

苦労した点というより、今の時代ほとんどがパソコンや携帯、スマホなど便利な機械を使用している反面、それらが使えなくなると家族の携帯番号すら分からない者もいるようで、便利だからと頼り切るのも善し悪しだと感じました。

私(桜井社長)は、ほとんどの連絡先を手帳に書いていますが、そういう人は少数かもしれませんね。停電になるとデータが取り出せずに、お客様の連絡先等の必要な情報を探さなければならず、混乱が想定できます。BCPでは、紙媒体に必要な情報をまとめて記載しておけるので、有事の際には必要な情報が即入手できるので、効率的だと思いましたし、BCP策定を通じて得た知識を各家庭に置き換えておくことも重要ではないかと思いました。 

今後の展開についてお聞かせください。

BCPは、まず策定までが大変ですが、作って終わり、では意味がありません。災害発生時はどうするのか、誰が何をするのか、個人個人が自分の役割を認識して行動できるようになってこそ、BCPが生きたものになってくると思っています。今後、BCPの社内周知と定期的な訓練等を取り入れて、意義のあるBCPにしていきたいと考えています。

 

打合せ風景 (打合せ風景)

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