重要なお知らせ
更新日:2023年6月13日
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保健環境センターで実施している調査研究について、一部、紹介しています。
県民の食の安心・安全を守るために、いちご・なし・トマトなど県内で生産された農産物を中心に殺虫剤・殺菌剤・除草剤などの303項目の農薬について定められた残留基準に適合しているか検査しています。
ガスクロマトグラフ・タンデム質量分析計(GC-MS/MS)という機械のみで測定している農薬が227項目、高速液体クロマトグラフ・タンデム質量分析計(LC-MS/MS)という機械で測定している農薬が76項目です。
GC-MS/MSの測定に使用しているヘリウムガスの供給が世界的に不安定になってきており、ヘリウムガスが入手できないとGC-MS/MSのみで測定している農薬227項目が測定できないことになります。
その結果、測定できる農薬が303項目から76項目に激減してしまい、県民の食の安心・安全の確保に支障を来しかねません。
そこで、GC-MS/MSのみで測定している農薬を、代わりにLC-MS/MSを使って測定できないか検討することとしました。
GC-MS/MSのみで測定している農薬についてLC-MS/MSでの測定条件などを検討し、農産物の検査に適応することが妥当であるかどうか検証しました。
研究の結果、GC-MS/MSのみで測定していた農薬227項目のうち198項目についてLC-MS/MSでも測定できるようになり、今後ヘリウムガスが入手できない事態となった場合でも合わせて274項目の農薬について検査を続けられるようになりました。
写真 高速液体クロマトグラフ・タンデム質量分析計(LC-MS/MS)
お問い合わせ
保健環境センター 食品薬品部
〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13
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