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更新日:2023年11月8日
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保健環境センターで実施している調査研究について紹介しています。調査研究紹介一覧に戻る
微小粒子状物質(PM2.5)は、大気中に浮遊する2.5マイクロメートル以下のとても小さな粒子です。
PM2.5の基本情報や栃木県で実施しているPM2.5調査の内容を、大気環境部の業務紹介ページ(PM2.5調査)にまとめていますので、先にそちらを参照されることをおすすめします。
近年は、PM2.5濃度は全国的にも改善傾向にあり、県内では全地点で環境基準を達成しています。しかし、環境基準を達成していても、短時間だけPM2.5濃度が高くなるときもあります。また、PM2.5は、発生源があちこちにあり、その時々で変わる気象条件にも影響されるため、その成分や濃度は様々に変化します。
大気環境部では、PM2.5の調査結果を解析し、栃木県でPM2.5濃度が高くなる原因について、複数年にわたり調査研究しています。調査研究内容は主に次のとおりです。
ここでは、栃木県におけるPM2.5について、調査研究で分かったことの例を紹介します。
四季調査の結果をレセプターモデル(CMB法)で解析した結果、主に二次生成粒子、そのほか自動車排ガス、重油燃焼、土壌の巻き上げ等の影響を受けていることが分かりました。
なお、「レセプターモデル(CMB法)」と「二次生成」について大気環境部の業務紹介ページ(PM2.5調査)にまとめています。
《補足》二酸化硫黄:硫酸の元となる物質
オキシダント:硫酸を生成する化学反応を進める物質
海風日:⑴早朝は弱風か北寄りの風で、⑵正午前後に日照有り、かつ⑶日中に南よりの風が2時間以上の場合
《補足》窒素酸化物:硝酸の元となる物質
気温の条件:5~10℃くらい(高すぎると生成した硝酸が気体になってしまい、PM2.5にはならない)
湿度の条件:水分が硝酸アンモニウムを捕まえて粒子にするが、湿度が高すぎると水を含んだ粒子が大きくなってしまい、PM2.5でなくなってしまう。湿度の上がり始める夕方の時間帯に合わせて、PM2.5の濃度も上がり始めることが多い
そのほか、花火大会等特定のイベントでPM2.5濃度が高くなることも確認されているので、紹介します。
PM2.5濃度が高くなるイベントについては、その内容にクローズアップした資料を大気環境学会誌に掲載しています。大気環境学会誌「花火・ヨシ焼きによる汚染影響について」(外部サイトへリンク)
この調査研究について興味を持っていただけたら、さらに詳しい内容を実績(年報)に掲載していますので、ぜひそちらもご覧ください。
お問い合わせ
保健環境センター 大気環境部
〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13
電話番号:028-673-9070
ファックス番号:028-673-9071