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ホーム > くらし・環境 > 自然・動植物 > 自然保護・生物多様性 > 自然環境保全地域・ラムサール条約湿地 > ラムサール条約湿地「奥日光の湿原」
更新日:2010年11月30日
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~貴重な自然を守り、未来へ引き継いでいきましょう~
「奥日光の湿原」
「ラムサール条約湿地登録証」
国際的に重要な湿地の保全などを話し合う、ラムサール条約第9回締約国会議が、平成17年11月8日、アフリカのウガンダの首都カンパラで開催され、「奥日光の湿原」をはじめとする日本の湿地計20ヶ所が新たにラムサール条約湿地に登録されました。これにより、日本の条約湿地は計33ヶ所になりました。
正式名は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。
1971年にイランのラムサールにおいて開催された国際会議で、特に水鳥に注目し、その生息地として国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物の「保全」と「賢明な利用」を進めることを目的に採択されました。その後、対象湿地は「水鳥等の飛来地」から「広く生態系」として重要な湿地に拡大されました。
所在地:栃木県日光市
面積:260.41ha
区域:湯ノ湖、湯川、戦場ヶ原、小田代原(ラムサール条約湿地区域図)
公園区分:日光国立公園特別保護地区及び第1種特別地域内
栃木県北西部に位置し、このうち戦場ヶ原では、ワタスゲ、レンゲツツジ、ホザキシモツケ等の100種以上の湿原性植物の生育が確認されています。
小田代原は、湿原から草原へと遷移過程にあり、アヤメ、ノハナショウブ等の湿原性植物のほか、ウマノアシガタ、ホザキシモツケ、ニッコウアザミ等の草原性植物の生育が確認され、多様な植物相を有しています。
また、戦場ヶ原及び小田代原ではオオジシギ、ノビタキ等の主に湿地帯に生息する鳥類の繁殖も確認されています。
湯ノ湖は、湯滝付近でアズマシャクナゲの群落が分布し、東岸の兎島にある湿地では、ワタスゲ、ツルコケモモ等が生育しています。また、キンクロハジロ、ヒドリガモなどの渡り鳥にとっての重要な場所となっています。
新たな法令上の負担は生じません。しかし、3年毎に開催される締約国会議で保全状況を報告することを要請され、湿原の保全により一層努めることが求められます。
また、これを契機として、多くの方々に自然環境の大切さを再認識していただけると思います。
小田代原の南側の日光市道1002号線では、平成5年度から一般車両の乗り入れが規制され、冬季を除いた毎日、低公害バスが走っています。
戦場ヶ原などには木道が敷かれ、湿原を傷つけることなく豊かな自然を観察できる研究路となっています。
奥日光の植生を守るため、小田代原や戦場ヶ原などには「シカ侵入防止柵」が設置されており、その結果湿原内の植生が回復するなどの効果が確認されています。
また、県と環境省、日光市、地域の方々が協力し、例年夏にオオハンゴンソウ等の帰化植物の除去を行っています。
中宮祠の日光自然博物館(外部サイトへリンク)や赤沼の自然情報センターなどでは、自然に関する多くの情報を提供しています。
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自然環境課
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