更新日:2023年1月4日
ここから本文です。
「日光の社寺」の境内地には、国宝9棟、重要文化財94棟、合計103棟の建造物群があります。荘厳、華麗な建造物の多くは、17世紀に建てられたもので、高い芸術的・歴史的価値を持っています。また、建造物群とこれをとりまく自然環境は、神道と仏教が一体となった厳かな宗教的霊地としての日光山の歴史を現在まで継承しています。平成11年12月、わが国で10番目の世界遺産として登録された「日光の社寺」は、名実ともに“世界の日光”を象徴する貴重な文化遺産です。
日光街道、例幣使街道、会津西街道の総延長37kmにわたり、12,000本余りが連なる日光杉並木街道の杉は、17世紀に植えられ、日光東照宮に寄進されたものです。わが国で唯一国の特別史跡、特別天然記念物の二重指定を受けた貴重な文化遺産です。
足利学校は、創建について諸説ありますが、日本最古の学校と言われています。最盛期には3,000人を超える学生が集まり、フランシスコ・ザビエルなどによって西欧に「日本最大の坂東の大学」と紹介されました。大正10年に国の史跡に指定され、平成27年には「近世日本の教育遺産群」の一つとして日本遺産にも認定されました。
450年以上の歴史を誇る烏山の山あげ行事は、竹の網代(あじろ)に特産の烏山和紙を幾重にも貼りつけた「はりか山」(最大のものは高さ10m、幅8m)を掲げる姿が名物です。鹿沼今宮神社祭の屋台行事は、20台を超える豪華な彫刻屋台を曳き廻し、お囃子の競演(ぶっつけ)などを行う祭りで、その屋台の約半数は江戸時代に造られたものです。2つの行事は、平成28年、全国33の「山・鉾・屋台行事」の中の2件として、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。