重要なお知らせ
更新日:2021年6月15日
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ため池とは、主に農地に水を確保する目的で作られた人工の池です。
このような、ため池は「農業用ため池」と呼ばれています。
農業用ため池は全国におよそ17万箇所あり、日本の農業を支える重要な施設となっています。
農業用ため池には、ため池を作った人の名前がつけられている場合や、農業用水としてだけでなく自家消費用の魚の養殖に活用されている場合等、日本文化との密接な関わりがあります。
栃木県宇都宮市内の農業用ため池
ため池等に生息する魚(アカヒレタビラ)
また、農業用ため池にはゲンゴロウ類やタナゴ類など今では希少になってしまった生き物の生息場となっていることもあります。
このように、地域の農業や文化、生態系等にとって重要な農業用ため池ですが、近年の記録的な豪雨や台風によりため池が被害を受けるなど、災害の要因となることがあります。ため池決壊等の災害を未然に防ぐため、安全性のチェック(機能診断)やハザードマップの作成などの防災対策が進められています。
平成30(2018)年7月の西日本豪雨において、広島を中心として32カ所のため池が決壊し下流に大きな被害を与えました。栃木県では平成30(2018)年8月から平成30(2018)年9月上旬にかけてため池の緊急一斉点検を実施し、現状の把握と適切な維持補強に向けた対策を行うことになりました。現在、栃木県内には527箇所の農業用ため池があることがわかっています。
その後、農業用ため池の情報を適切に把握し、決壊による災害を防止するため、「農業用ため池の管理及び保全に関する法律(ため池新法)」が制定され、令和元(2019)年7月1日に施行となりました。
県内の各市町では、農業用ため池のハザードマップが作成されています。この、ため池ハザードマップは、大雨や地震などの自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。予測される災害の発生地点、被害の範囲、避難経路、避難場所などの情報が地図上に図示されています。
「もしも」の時に自分自身や大切な人を守るため、ぜひ一度ご確認ください。
河内地域の農業用ため池は宇都宮市に33箇所あり、そのうち17箇所が防災重点ため池に指定されています。防災重点ため池とは、決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設等が存在し、人的被害を与えるおそれのあるため池のことを指しています。
上三川町については農業用ため池はありません。
農業用ため池 | うち、防災重点ため池 | |
宇都宮市 | 33箇所 | 17箇所 |
上三川町 | 0箇所 | 0箇所 |
栃木県 | 527箇所 | 225箇所 |
令和3年5月現在
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