令和6(2024)年度とちぎ木づかい功労者

株式会社　安藤設計（宇都宮市）

　中大規模公共建築物から保育施設等小規模の民間建築物まで幅広く手掛け、木造・木質化に積極的に取り組んでいる。保育施設においては木材の特性を活かし、子どもたちを育むのにふさわしい建物として、数多くの賞を受賞している。公共建築物においては、4月に開校した「栃木県林業大学校」の中核施設である「研修・研究棟」を手掛け、中大規模木造建築物のモデルとなるよう様々な構造・意匠を取り入れた。当該施設は建築業界・木材産業業界においても評価が高く、県内外から既に1千人を超える見学者が訪れている。

　また、自動車販売店等における内装木質化の実績もあり、多くの県民の目に触れる場所に木材を活用することで、木材利用の拡大に貢献している。


栃木県林業大学校	ひまわり保育園

鹿沼市森林認証協議会

　鹿沼市内の森林組合と森林所有者、素材生産から加工・流通・建築・設計等に至る関係者および行政が一体となり、森林認証の取得及び普及拡大に向け活動しており、県内初のSGEC森林認証（FM・CoC）のグループによる取得をはじめ、森林認証材の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会「選手村ビレッジプラザ」への提供や、公共建築物への供給など、多くの実績がある。特に、鹿沼市庁舎全体におけるSGECプロジェクトCoC認証は関東地方でも初の取組であり、先進事例となっている。

　また、木材の展示商談会（WOODコレクション）や県内イベント（もくもくまつり）に継続的に出展し、森林認証材の普及啓発に積極的に取り組んでいる。