栃木県産いちごの使用が確認できない海外通販サイトに関する注意喚起

令和6年1月以降、栃木県産いちごを使用していることが確認できないにもかかわらず「栃木名産」「いちご王国」等の記載がある海外いちご加工品通販サイトに関する相談等が寄せられています。   

これらの海外通販サイトでは、「栃木県産いちご」を想起させるような広告により加工品を販売し、下の相談事例のような消費者トラブルが生じています。通販サイトを利用する場合は十分にご注意ください。

1  相談事例

【事例1】

   インターネット通販サイトで「栃木県名産品」と記載のあるいちごのドライフルーツ（250グラム入り）を4袋、合計9,000円余りを注文した。届いた商品の袋には「中国産」と記載があった。納得できずメールで問い合わせたところ、「海外から発送しているので返品はできない。800円を返金する。」という返信があった。また、いちごの色が黒く食べても大丈夫なのか不安だ。

【事例2】 

   栃木県の生産者から直送される無添加いちごを原料にしているというドライいちごの広告がSNSに載っていたので、250グラム入りを2パック注文した。届いた商品には150グラムくらいしか入っておらず、商品に書いてある言語はすべて中国語であった。

2  消費者へのアドバイス

○インターネット通販サイトは日本語でも、海外事業者の運営サイトの場合があります

   日本で作られたウェブサイトのように思わせて商品を紹介している場合がありますので見分けることが困難な場合がありますが、次の点に注意してください。

 ・サイト内の日本語の字体、文章表現が不自然である場合には注意が必要です。

 ・販売業者の名称（会社名）、住所、電話番号などの情報が通販サイトに表示されていなかったりメールアドレスしか記載されていないサイトでの取引は危険です。

 ・支払方法が限定的ではありませんか。代金引換サービスのみであったり、個人名義の銀行口座への振り込みに限定されている場合は特に注意が必要です。

 ・インターネット上の評判も、すべてが信頼できるとは限りませんが参考になる場合があります。

 ・大手インターネットショッピングモールに出店している販売業者との取引でもトラブルが発生する場合があります。インターネットショッピングモールに用意されている救済手段や手続きについて確認しておきましょう。

 

〇万が一トラブルにあってしまったら、支払い方法に応じて素早く対処しましょう

クレジットカードの場合、クレジットカード会社に対してトラブルにあったことを連絡することで、クレジットカード会社から対応が得られることがあります。次のページも参考に、できるだけ早くクレジットカード会社に相談をするとよいでしょう。
詐欺・模倣品サイトのトラブル（クレジットカード支払）（外部サイトへリンク）

銀行口座等への前払いの場合、警察や振込先金融機関に相談し、事業者の銀行口座の利用停止を求めましょう。商品が届かず事業者と連絡がとれない、注文した商品とは異なる物が到着したが事業者が交換・返金などに応じない、税関から認定手続開始通知書が届いた場合などは、振り込め詐欺救済法の対象となる可能性があります（国内金融機関の口座への振り込みに限る）。
被害にあったことを警察と振込先の金融機関に連絡し、詐欺の疑いが強いことを申し出ましょう。この法律に基づく手続を行うかどうかは金融機関の判断となりますが、手続がとられると被害回復分配金が支払われる場合があります。 次のページも参考にしてください。
詐欺・模倣品サイトのトラブル（銀行振込・支払済）（外部サイトへリンク）

代金引換サービスの場合、注文直後に悪質サイトであると気が付いた場合、電子メール等でキャンセルの連絡をしましょう。連絡をすることにより商品が届かずに済んだケースがあります。代金引換サービスで荷物が届いた場合でも、宅配業者等に代金を支払う前に、送り状に記載されている「依頼人」の情報を確認し、注文した販売業者とは違う場合または注文した覚えがない場合は、代金を支払わず、受け取りを拒否しましょう。

 

○不安なとき、トラブルになったときは消費生活センターや警察等に相談しましょう

   ＊消費者ホットライン：「188（いやや！）」番

   最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等を案内する全国共通の3桁の電話番号です。

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