企業名 | ボッシュ株式会社 栃木工場 |
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住所 | 〒329-2741 栃木県那須塩原市北赤田1588番地1 |
TEL | 0287-37-4601 |
ホームページ | http://www.bosch.co.jp/jp/ ※クリックすると別ウィンドウで開きます |
最先端のエコロジーやセーフティ技術をはじめ、クルマのさまざまな性能を支えているボッシュ株式会社様。
今回は、那須塩原市にある栃木工場様をお訪ねし、シャシーシステムコントロール事業部 モジュレーション開発・製造部門 栃木工場 HU&SS製造部 部長 榎本正志様、シャシーシステムコントロール事業部 事務管理グループ マネージャー 小林英司様にお話を伺いました。
ボッシュグループはドイツに本社を置き、ドイツを中心に「自動車機器テクノロジー」「産業機器テクノロジー」「消費財・建築関連テクノロジー」の3つの事業で幅広く展開しております。
その中で、当工場は「自動車機器テクノロジー」の事業に属しておりまして、特には自動車のブレーキ関係・ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)・ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)の製造専門工場という位置づけとなっております。今でこそABSは馴染み深いと思いますが、ESCとはブレーキを踏んでいない状態でも車両の姿勢制御をするという仕組みのものです。
自動車の安全技術には衝突安全(パッシブセーフティー)と予防安全(アクティブセーフティー)という2つの考え方があるかと思います。衝突安全とはエアバックやシートベルトなど事故発生時の被害を最小限に抑える考え方で、予防安全には当工場が主に扱うABSやESCがあります。まさに事故の発生を未然に防ぐという考え方です。
当工場はグループ内で国内唯一のABS・ESCの製造専門工場となっており、重要な役割を担っております。
当工場は平成2年(1990年)に設置しました。それまでは神奈川県に工場があったのですが、生産活動をする上で非常に手狭になってまいりまして、土地のコストなど様々な要因から新たな場所を選定しておりましたが、当時の主要取引先様が栃木県近隣に集中していた関係から選定したのがきっかけです。
生産活動を通じて感じている印象としては、やはり自然が多く土地のコストなども比較的安価ですね。非常に働きやすい環境であり、住環境としても非常に住みやすい環境だなと感じております。
物流や公共交通機関の面から見ても、当工場のすぐ傍に高速道路もありますし、東北新幹線も利用できます。栃木県の中でも非常に良いポジションではないかと思います。
ボッシュグループの拠点は世界各国に250以上ありますが、当工場から生産される製品は品質や生産効率をふまえ世界的にも高く評価されています。
高い品質で製品を生産することは当然ですが、大きく「ものづくり」という観点を強く意識し、いかにして高い品質を維持しながらも付加価値を付け、さらには生産効率を上げるかという部分を常に意識して生産活動に努めております。
ボッシュグループのリーディング工場はドイツにありますが、ドイツから当工場の生産技術や優れた生産効率を学んでもらうために足を運んでもらうこともあり、「ものづくり」に対する技術やノウハウを海外に輸出しているという側面もあります。現在では海外の拠点から日本へ出張に来る際には栃木工場を見ていこうという傾向があり、国内で唯一のABS・ESCの専門工場であり、優れた生産技術・高い生産効率もふまえ世界からも注目されております。
那須塩原市で開催されている「ハーフマラソン」へ協賛させていただいております。
その他、継続的に近隣の高校生を対象にインターンシップを受け入れておりまして、就業体験をしていただいております。
現在は閉鎖してしまったのですが、ABSがまだまだ浸透していなかった頃に試乗体験コースを設けまして、ABSの有り無しで運転を比較していただくコースを設けていました。閉鎖までに2,000人程に試乗体験していただきました。
今後も地場のイベントなどへの参加や協賛を通じて、少しでも地域への貢献ができればと考えております。
当工場はABS・ESCの専門工場であり、特に安全に関わる仕事をしておりますので、気になるのはやはり交通死亡事故です。交通安全に対する意識は常に高く持っており、那須塩原警察署の方にお越し頂き工場内での安全講話をお願いするなど、啓蒙活動にも力を入れております。是非皆さまにも安全に対する意識の向上を図り、ABS・ESC搭載車に乗って頂くことで交通事故の少ない安全な県を目指していきたいと思っております。
他県から来た方にも栃木県は安心して走行できる県だと思ってもらえるように、より高い水準での安全確保のため企業活動を継続していくと同時に、皆さまとも協力していきたいと思っております。