企業名 | マニー株式会社 清原工場 |
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住所 | 〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地8番3 |
TEL | 028-667-1811 |
ホームページ | http://www.mani.co.jp/ ※クリックすると別ウィンドウで開きます |
患者のためになり、医師の役に立つ製品の開発・生産・提供を通して世界の人々の幸福に貢献しておられるマニー株式会社様。 今回は清原工業団地にある清原工場様をお訪ねし、執行役専務 CFO 井壽秀様、経営管理部 人事総務課 課長 齋藤史彦様にお話を伺いました。
当社は手術用縫合針・各種手術機器・歯科治療機器・眼科治療機器などといった、医療機器の開発・生産・販売を行っています。
当社の製品には長年培ってきた独自のステンレス加工技術が駆使されており、世界で初めてステンレス製の縫合針を開発しました。その技術を応用・発展させ、歯科治療機器・眼科治療機器などにも事業を展開して参りました。
主な生産製品には手術用の縫合針をはじめ、歯科用の根幹を治療する器具、眼科用ナイフなど、処置・手術を行うような製品を生産しております。
ここ清原工場は本社機能を持ちつつ生産ラインも併設しており、営業・開発・生産を一貫して行っております。高根沢にも生産拠点があり、そちらでは歯科用製品の生産を行っております。
元々理由があって栃木県を選定したという訳ではないのですが、県内にも有数の病院があったり、都内にも近いという事から立地条件は良いですね。当社の製品の輸出の割合は約70%でして、医療用機器という事もありまして現場の先生方の声は重要なのですが、世界的に見ても国内の先生方の機器に対する要求特性・こだわりは極めて高く、国内で認められる製品は世界でも認められています。
また、当社の製品は小さく精緻な製品ですので、製造に集中し一心不乱に生産活動に取り組める環境も大切だと思っています。周辺が賑やかであったり、都会の真中という環境はあまり向かないという側面もあり、周辺環境も良いですね。
なかでも、都内との位置関係が絶妙な場所である所が一番大きいと感じています。つまり都内で起こった事柄は1年程かかって浸透してきますので、経営という観点からも予測や対応策をとることができる、といった面が大きいですね。
当社は世界で初めてステンレス製の縫合針を開発しました。
50年程前の創業当時は錆びてしまう縫合用の針しかなく、厚生省から開発・生産の依頼を受けたのがきっかけでした。今でこそステンレス製品はよく目にしますが、当時はステンレスを材料として使う事すら考えられませんでしたが、そんな時代にステンレスを材料として選定しました。ステンレスには錆びないかわりに柔らかいという特徴がありまして、配合を変えたり組織構造を変えたりと試行錯誤を重ねて最適なステンレスを生み出し、研磨する技術を確立したのがはじまりです。
当社の製品は常に「世界一の品質」を目指し開発および生産活動を行っております。「世界一の品質」を持つ製品作りや品質を維持する為に、半年に一度「世界一か否か会議」というプログラムを組んでおり、品質維持および生産活動に努めております。
生産工程にも「世界一の品質」を保つ為に、完成した製品は光学的・機械的にチェックするシステムも利用しますが、最終的には全品目視で品質のチェックを行っております。
また、「将来に世界1・2位の市場シェア品質になれる見込みがない製品の設計・開発は行わない。」などの製品開発規定を設けております。今後も常に世界シェアを見込み、この栃木県から世界に事業を展開して参ります。
主には工業団地の管理協会を通して、周辺地域の清掃活動や交通安全への取り組みなどを年3〜4回行っております。
その他、従業員の中には居住地域の役員になっていたり消防団などに参加している従業員もおります。従業員の地域貢献活動をサポートしていく事が企業としての義務だと感じておりまして、サポート体制も充実させていこうと考えております。
また環境面での貢献という点では、「私たちは、医療機器の提供者として、生命、環境の大切さを常に意識し、安全で効率的に働ける職場を目指し、全員参加の活動を行ないます。」というスローガンを掲げ、省資源化・3Rの推進(Reduceリデュース・Reuseリユース・Recycleリサイクル)や省エネルギー化の推進を行っています。また環境・労働安全衛生方針のもと、環境マネジメントシステム関する国際規格「ISO14001」の認証を受けるとともに、労働安全衛生マネジメントシステムに関する「OHSAS18001」の認証を受け、積極的な活動に取り組んでいます。
地元のご支援がなければ、今の当社はなかったと思っております。そういう意味では今まで支えてくださった地域のみなさま、県民のみなさまにお礼を申し上げたいです。
従業員も大半が栃木県の方で、当社も栃木県の企業だという事に誇りを持っております。引き続きこの栃木県から世界へ向けてより良い製品を提供して参りたいと思っておりますので、サポーターとしてこれからもご支援いただければと思います。