重要なお知らせ
更新日:2013年3月5日
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ダムには大きく2つの働きがあります。1つが大雨のときに洪水をダムに貯める治水機能、もう1つがダムに貯めた水を放流して水道水などに活用してもらう利水機能です。この両方の働きを持つダムのことを多目的ダムといいます。
ダムに貯める水の量は、治水機能を果たすために必要な空き容量(洪水調節容量)と、利水機能のためにダムに貯める利水容量を定めています。以下に示す図のように、ダムによっては台風が多い季節に洪水調節容量をより多く確保するため、利水容量を減らして運用する夏期制限水位を定めるところもあります。
また、ダム毎に目的や容量、運用は異なります。
台風などにより大雨が降った場合、一度に多くの水が河川に流れ、水害が発生することがあります。洪水調節をするダムでは、水害を防ぐために、ダムの放流量をダムに入ってくる量よりも少なくして流水を一時的に貯留することで、下流河川の水位上昇を抑え、洪水による人命や家屋への被害を防ぎます。
洪水調節を目的とするダムのダムカードではF(Flood control)の表記がされています。
具体的な洪水調節の流れは次のとおりです。
水道や工業、また農業などに使う水は、川に流れている水を取ったり地下水を汲み上げて、家庭や施設に供給されます。しかし、川の水は雨が降らない日が続くと生活に必要な水量が不足してしまうことがあります。また、日本は急峻な地形のため、川の上流と下流の標高差が大きく異なり、雨が降っても数日で海へと流れてしまいます。
ダムに水を貯めることで、新たな水利用を可能にするとともに、雨が少ない日が続いても安定した水利用が可能になります。
ダムカードでは次のような表記をされています。
水道用水:W(Water supply)
工業用水:I (Industrial water)
農業用水:A(Agriculture)
発電用水:P(Power generation)
ダムができる前から、川では上記の利水活用のほか、漁業、観光、景観、動植物の生息地の確保といった様々な機能を果たしています。ダムでは、従前からの川の機能を維持するために、渇水時に不足する川の水量を補うように放流します。
ダムカードではN(maintenance of Normal fuction of the river water)の表記がされています。
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