重要なお知らせ
更新日:2018年8月22日
ここから本文です。
汚水処理技術は、大きく分類すると「物理的処理」、「化学的処理」、「生物的処理」に分けられます。畜産汚水の場合、汚水が高濃度であることや規模に制限があること等から、生物的処理である活性汚泥法を中心とし、スクリーンや凝集処理を組合せた処理方式が主流となっています。
活性汚泥法(連続式)は曝気槽内で汚水と活性汚泥とを混合し、好気的条件下で微生物の力を借りて汚水を浄化する方法です。曝気後の混合液は沈殿槽で沈殿分離され、浄化された上澄液(処理水)と汚泥に分けられます。汚泥の一部は返送汚泥として曝気槽に返送され、残りは余剰汚泥として排出されます。
バースクリーン、ベルトスクリーン、篩別分離、沈殿分離、浮上分離、 遠心分離、加圧濾過、真空濾過
凝集処理、脱色、消毒
好気性処理(活性汚泥法、生物膜法など)、嫌気性処理(メタン発酵法など) 酸化池処理(ラグーン法など)
汚水処理施設は、飼養頭数や作業体系等に応じた処理設計を行っていますので、能力を十分に発揮するためにも下記のポイントに留意し、日常の作業を行って下さい。
施設を維持管理するにあたって、処理状況を比較的簡単にチェックできますので、以下の点について定期的な点検を実施して下さい。
(1)曝気槽
色…褐色、茶褐色が良好な状態です。
泡…良好な状態であれば速やかに消えます。
臭い…良好な状態であればほとんど臭いません。
曝気槽内の活性汚泥量は一般的に30~60%の範囲になります。SV%については、1Lメスシリンダーを用いることにより、比較的簡単に状態を把握することができます。
メスシリンダーに曝気槽内の液を1L注ぎ、
30分静置します。正常な状態では活性汚泥
の沈降が進み、上澄液との界面が明瞭にな
り、上澄液が透明になります。しかし、活性汚
泥が沈まず上澄液がとれない状態や懸濁し
ている状態は異常であり、対策が必要と考え
られます。
(2)処理水
処理水の水質と透視度には高い相関があるため、透視度計によって処理状況を把握することをおすすめします。透視度計による測定で20以上を目標に施設の維持管理に努めて下さい。
お問い合わせ
県南家畜保健衛生所
〒328-0002 栃木市惣社町1439-20
電話番号:0282-27-3611
ファックス番号:0282-27-4144