重要なお知らせ
更新日:2020年2月18日
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当センターでは、大気、河川水、土壌などの環境試料や、工場排水、廃棄物の最終処分場周辺の地下水などに有害な成分が入っていないかどうか検査しています。
有害な成分にチウラムという農薬がありますが、HPLC(高速液体クロマトグラフ)を使って検査をしています。
この装置は、「高圧ポンプ」、「試料注入部」、「分離カラム」、「検出器」、「データ処理部」から構成されています。
試料を「試料注入部」に導入して、「高圧ポンプ」により溶離液とともに「分離カラム」に送り、目的成分と夾雑成分を分離します。分離した目的成分は、「UV/VIS(紫外/可視)検出器及びPDA(フォトダイオードアレイ)検出器」により検出します。
PDA検出器は、吸収スペクトルも検出しており、ピークが現れた時間(保持時間)と吸収スペクトルにより、チウラムのピークか判断することができます。
固相抽出法などの前処理と組み合わせることにより、1リットル中に1マイクログラム(1グラムの100万分の1)くらいであっても検査することができます。
濃度の分かっている標準物質のピーク面積と試料のピーク面積を比べることにより、試料中の濃度を知ることができます。
チウラムの標準物質を注入すると、UV-VIS検出器では上図のようなクロマトグラムが得られます。また、PDA検出器では下図のような吸収スペクトルが得られます。
ピークが現れる時間(保持時間)とそのピークの吸収スペクトルの形状がほぼ等しい場合は、チウラムのピークであると判定します。
お問い合わせ
保健環境センター
〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13
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